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3月1日(金) 
ここで広告を募集しているらしい。いまここで宣伝すると凄い効果があるでしょうな。カミさんの本を宣伝してやろうか…てなことをすると怒られるだろうなあ(ほとんどイヤガラセ)

どうも、世の眼鏡っ娘萌えな人々の間ではTommy February6の評価が急上昇中らしい。前にも書いたが(あ、表記が間違ってるや)、私はあのセンスは好みではないのである。何といっても、黒縁眼鏡がイカン! 眼鏡っ娘のメガネというと、やはりメタルフレームか縁なしでレンズが大きくないと…って、私の好みが古いのか。まあ、好みが特殊な方が競争が少なくてニッチ市場で生き残るチャンスが多いからいいんじゃないでしょうか(かーちゃん許して)。

昨夜は息子と一緒に寝たのだが、起きられない。けっきょく7時半にカミさんに起こされて起き上がる。昨夜も自転車で帰らなかったので、今朝も車で送っていただく。しかし、どうも体調が悪い。仕事をしていても、身体がだるくて熱っぽい。風邪でも引いたかな。

日曜日にはカミさんがイヴェントで東京に行くので、この土日は出勤したくない。体調が悪いといいながら、けっきょく23時近くまで仕事をしていた。帰りに土日で観るビデオを借りるためにレンタルビデオ屋に寄る。日曜日に息子に見せるためにキングコング対ゴジラを借りた。レジの前に並んだときにはちょうど0時を過ぎたところだったのでレンタル期間が1日延びると思って喜んだのだが(どうせ週明けには返すのだが)、何だかコンピューターの処理中だということでレジが閉鎖されていた。あらら、1日の区切りで日次処理が走るのか。客の少ない早朝に走るようにはできなかったのかねえ。まあ、その間は本を読んでいるからいいんだけど。

家に帰ると0時半である。カミさんに「こんなに遅かったら明日行けないわね」と言われる。ああ、ロード・オブ・ザリングは明日からだったか。評判がいいから早く観たいのはわかるが、明後日はイヴェントだから3時間近くある映画を観るのはキツいんじゃないの?



3月2日(土) 
e-NOVELS「懸賞つき犯人当て」をやっているらしい。蚊−か−コレクション著者全員サイン入りが当たるそうな。これなら私も欲しいぞ。「犯人が当たっているだけでなく推理の道筋の正しさ、説明の的確さも判断の対象とさせていただきます」というのはミステリー好きの心をくすぐるんだろうか。

昨夜はパソコンをいじりながら気を失っていたので、カミさんにそのまま寝かされてしまっていた。気がつくと居間のコタツの中である。今朝も息子と一緒に顔を洗いに行く。彼は新聞を取り入れて玄関の鍵を閉めた後、私が何も言わなくても「たしかめる」「おっけー」とか言いながら戸締まりを確認している。偉いものである。でも、なんか微笑ましい。

やはり今日はロード・オブ・ザリングを観に行くことになる。早めに映画館に行って入場券を買い、待ち時間に昼食を食べる。今日は私の希望を容れてもらって松屋で牛丼のセットを食べる。この値段でこれだけのものを食べられれば満足である。松屋は初めてだったのだが、さすがに吉野家と熾烈な価格競争を闘っているだけのことはある。でもサラダはこんなに要らん。どっちかというと漬物の方が嬉しいんだが。

満腹になって映画館に戻る。当初は字幕版を観る予定だったのだが、行列が長いのに日和って吹き替えの方に入る。こちらは半分くらいの入りであった。これだったら、こんなに早く来ることはなかったのにな。何回か満員で入れないことが続いたせいだが、子供向けの映画の方が満員になりやすいんだろうな。

で、映画の内容だが、なかなかよくできた作品でしたね。ファンタジーにツボのない私のような人間でも楽しんで観ることができた。さすがに3時間近い時間は長いと思ったんだけどね。米の飯を食った直後だったので途中で便意を催したらどうしようかとヒヤヒヤしながら観てたですよ。それに、途中で眠りそうになってしまったしな。ちょうどそのときに他の人のイビキが聞こえてきて正気に返ったのだが(苦笑)。CGもなかなか頑張ってたし。ホビットが小っちゃい〜。あれ、どうやって撮ってるんだろ。それでもモンスターと人間の格闘シーンなんかは、やはりまだまだ人間の細かい動きは表現できてないとは思ったが。

帰りに本屋に寄って獅子の門 朱雀編夢枕獏:カッパ・ノベルス)を買う。14年ぶりの続刊ですか。ずっと待ってたんだよ〜

さすがに昼から3時間も映画を観ていると、家に帰ってくればもう夕方である。おかげで、今日は自分の用事ができない。明日はカミさんがイヴェントのために東京に行くから息子の相手をしなければならない。どうするかなあ。

息子が保育所から帰ってきて、カミさんの機嫌が悪い。「母ちゃん疲れとんや!」とか息子に言っている。それは自分の楽しみのために疲れたんじゃないのかなあ。明日は親睦会まで出るらしいけど、疲れを持ち越して他人を不快にすることがなければいいのだが。本人もそう思ったのか、彼女は我々を残して早めに一人で寝室に上がっていった。私は息子と遅くまで起きている。明日はあんまり早起きしてほしくないからね。本当はいけないんだけど。それでも23時前には居間で絵本を読んで息子と寝室に入るのである。



3月3日(日) 
8時前に目が覚める。カミさんはすでに出かけている。まだ仮面ライダー龍騎は始まってない。でも息子は起こさない。彼が起きるまで一人でパソコンをいじりたいからね(笑)。ハリケンジャーと「龍騎」は録画しているはずだし。けっきょく、10時頃になるまで息子は寝ていた。

Webを巡回していて、ふとしたことでBlack BoxC+C Music Factoryの女声ヴォーカルはWeather Girlsの人だったということを知ってしまった。はぁー、そうなんですか。言われてみればそうかもしれない。私ゃどれもこれも好きで、「こんなヴォーカリストがゴロゴロいるとは、アメリカは凄い」とか思っていたのである。これらが同一人物となると、アメリカでも最高レベルとなるとそれほど人材豊富でもないということかもしれないな。

息子を大人しくさせるために「ハリケンジャー」と「龍騎」を見せ、それからキングコング対ゴジラを観る。このあたりになると私らにはマンガ的すぎてついていけないのだが、息子には面白かったようだ。今回も観終わってから、キングコングが落ちてきてゴジラが転がり落ちたとか、キングコングが電線を触って強くなったとか、印象に残ったシーンを語ってくれる。まあ、怪獣プロレスとしてはいい出来ですな。主演がキングコングだけあって、生粋のアメリカンプロレスだし(笑)。

一日中屋内にいるのも何なので、息子に自転車を運転させてみることにする。先週、息子の新しい自転車が我が家に届いたのである。2台目である。私なんて、初めて自転車を買ってもらったのは小学校も中学年になってからだったぞ。まあそれはともかく、前の自転車みたいに乗らないうちに小さくなってしまったら勿体ないからね。

まずは開錠の仕方から教える。ガレージの前の門を開けて自転車を道路上に出すだけでも苦労している。まだまだこの大きさの自転車をコントロールするのは大変そうだ。道が狭くて交通量が多いので、気を抜けない。息子は自動車が自転車の脇を通り過ぎるたびに「よかったー」とか言っている。もう少し安全な道で練習させてやりたいのだが、まず我が家の前の道がこれだからなあ。

交通量の少ない道を選んで、いつもの電器屋に向かう。しかし、店の駐車場に入る直前には交通量の多い道路の歩道を走らねばならない。車道に転んでそこに車が来たら生命の保証はない。私も自転車に乗っているので即時の対処はできないのである。歩道は平らでないので補助輪をつけていると後輪が空回りしやすい。立ち往生しているところに前後から別の自転車がやってきたりすると、かなり迷惑なことになってしまう。ああ、すみませんねえ。初心者なんで許してやってくだせえ。

電器屋を出てから、葛根湯が切れているので家の反対側にある薬屋に行くことにする。商店街の中は人通りが多くて危険なので、途中にある本屋の前に自転車を置いて歩いてゆく。息子はかなり疲れたようである。ちょっと遠出しすぎたかな。帰りはもう、うまく自転車をコントロールできなくなっている。曲がり角で曲がれずに引っくり返る。補助輪がついていても転ける奴は転けるのである。そこに、高速で車が突っ込んでくる。ブラインドカーブなんだぜ。その先に子供が倒れているかもしれないとか想像したこともないだろう、アンタ。まあ、私が立っていたから止まったんだけどね。

途中で後ろからガシャンという音が聞こえてきたので振り返ると、息子が道と畑の境に張ってあるフェンスに突っ込んでいた。左腕が金網の向こうに抜けている。何でこんなところで事故るんだよ。ここは車も通らないし安心して走ってたんだが。救助に行くと彼は「まえ、みてなかった」とか言っている。ううむ、注意力もなくなっているな。左腕を確認したが、痛めてはいないようである。ちょうど金網の隙間に腕を突っ込んだらしい。

家までもう少しのところまでたどり着いたが、息子はまた歩道と車道の段差のところに引っかかってベシャッと倒れてしまった。もう半泣きになってついてきている。やはり、最初は電器屋への往復くらいにしておいたほうが良かったかな。でも、自動車が来ない限り極力手は貸さない。自分で何とかするのぢゃ。

帰りにスーパーに寄ったときに息子は卵焼きを食べたいと言い出した。何でそんなものを食べたいんだ。家に帰っても言い続けている。しかし「今夜はカレーやで」と言うと「かれー」「かれー」と言い出した。腹が減ってるだけか。レトルトのカレーを作り、納豆とキムチを追加する。納豆は賞味期限を1ヶ月過ぎているので発酵が進んで旨味が増している。関西で売っている納豆は匂いを押さえるために味が薄いからね。彼の好物を並べたので、いつもよりかなり多めに飯を食ったのだった。そして、カミさんが帰ってくる時間に合わせて風呂に入る。ちょっと遅くなっちゃうんだけどね。二人一緒に風呂から上がって息子に薬を塗るのは大変なのである。もう彼はある程度自分のことができるようになってるから何とかなるとは思うが、もっと小さな子供を独りで育てることを考えると気が遠くなりますな。



3月4日(月) 
腰が痛い。仕事に出る準備はしていたのだが、顔を洗うのに身体を前に傾けるのが辛い。無理をせず休むことにする。持病の特定疾患受給者証の申請をするために書類を揃えて保健所に行かねばならないので、今日はその手続きをしよう。保健所の意向では先月中にやらないといけなかったんだけどね。今年は臨床調査票というのを医者に書いてもらわねばならないのである。あの病院は主治医が辞めちゃったみたいだし、食事が不味かったのであまり関わり合いになりたくないのだが、病歴の情報とかはあそこにしかないからなあ。

自転車で病院に向かう。10分ちょっとの道のりである。しかし、受付で現行の特定疾患受給者証が要ると言われてしまった。また家に取りに帰るのである。本を読む時間を損したな。病院での待ち時間にここほれONE−ONE! 2小川一水:集英社スーパーダッシュ文庫)を読み終えた。この人、やっぱり明らかに巧くなってますね。ちゃんとSFになってるし、物語としても読ませてくれる。何よりも「高度な技術を持っている人間」をカッコよく描くのが巧い。追伸・こちら特別配達課の巨大トレーラーを操る親父とか、この作品の井戸掘りの爺さんとか、工事現場の技術者とか。きちんと取材をしてその技術を持つ人間がどういう動きをするのかを把握してないと、こういうふうには描けないと思うんだな。このように才能のある人間が伸びてゆくのを見るのは無上の喜びでありますわね。

診察の順番がやってきて、書類の記入をお願いする。先月の人間ドックの結果を持参して、現在の状況はそれを記入するだけにしてもらった。前の主治医だったらきっと「じゃ、ちょっと覗かせてください」とか言ってファイバースコープを突っ込まれるのは目に見えてるからな。発病時の数値とかも記入しなければいけないのだが、初診時のカルテなんか、もう廃棄されているらしい。廃棄するくらいなら希望する患者に通知して、要望すれば(有償ででも)くれればいいのにね。自分の情報なんだから。医者に行くときには自分の病歴情報や検査の履歴を持って行くのが本当だと思うんだが。本人の記憶で書かせているというのはおかしいよなあ。

そして家で他の書類を記入し、保健所に持って行かねばならない。その前に記入した内容をスキャナで取り込んでおく。パソコンのデータとして保存しておくと場所を取らないし探すのも楽なのだが、読み込むのに時間がかかるのが問題だな。



3月5日(火) 
まだ腰が痛い。しばらくは鞄を持たずに出勤することにする。今までのしがらみを捨ててしまえば、荷物なしでも何とかなるものである。同様に、家の中に本やビデオを大量に貯め込んでいるが、災害に遭って全て無くなってしまえば、それはそれでさっぱりするのかもしれない。多細胞の動物が無限に生きずに一定期間を過ぎると身体を1から作り直すというのも、そういうことなんだろう。ただ、鞄を持たなくなってみると、駅で電車を待っているときとかにどのように立てばいいのかがわからなくて戸惑う。鞄を持たなくなって上半身のバランスが変わったので、腰の上にそれをどう乗せればいいのかが「決まって」いないのである。長時間立っていると、かえって腰に負担がかかっているような気さえする(苦笑)。まあ、身体にかかる物理的な負担が少ないのは事実なので、姿勢制御のアルゴリズムが最適化されれば楽になるんだろう。そうなる前にまた鞄を持って歩くようになるんじゃないかという気もするが。

体調といえば、ここ数日お通じの調子がいい。便器に座ると、するりっと何の抵抗もなくバナナ型の便が出てくる。息子が最近よく言っている「ばなながたのうんちが、ええうんちなんやなー」という言葉そのものである。この状態は長続きしないだろうとは思うんだけどね。排便するに際して何も気構えることがない。まるで呼吸するように排泄が行える。健康だということはこういうことなんだ、と思ったことであった。こういうことは、他人のことはわからないんだよな。健康な人は排便一つで苦痛を感じる人間がいることを信じられないだろうし、逆の立場ならば何の苦労もなく排便できる人間がいるというのが実感できないだろう。私もこういう状態を体感しなかったら、人間にはこういう快適な状態もあり得るということは一生理解できなかっただろうと思うのであった。

仕事からの帰りに獅子の門 朱雀編夢枕獏:カッパ・ノベルス)を読み終えた。ううー、やっぱりいいぜぇ。どのように理屈をこねても、やはり小説というのは面白いというのが最強に正義なのである。読みながらヘッドフォンで聴いていたはずの音楽がぜんぜん頭の中に残ってない。昨日の朝は物語の世界に入ってたので降りるべき駅の一つ前で降りてしまったし。降りてから気がついたんだけど。しかし、何で格闘シーンを読んでるのにウルウルしてしまうんだろう。それだけ、「この一つの蹴り」を放つまでに積み重なってきた物語が心に染み込んでいるということなのであろうか。14年間のブランクがあるというのにねえ。場合によっては前編を一月前に読んだのに登場人物の性格がまったく思い出せないこともあるのにな。いや、やはり夢枕獏は偉大である。

昼から雨が降り始めた。天気予報で告知されていたことだが、腰が痛いのでカミさんを当てにして傘を持ってきていないのである。これで迎えに来てもらえないとなると、傘を買って歩いて帰らなければならないことになる。少し遅くなったが、電話してカミさんに迎えに来てもらう。彼女は腹が痛かったらしい。申し訳ないことである。しかし、物凄い雨である。地下鉄の出口から数メートル先にある待ち合わせ場所のレンタルビデオ屋に駆け込むだけで大量の大きな雨粒に被弾した。車に乗ってからも、窓の外がよく見渡せないほどである。本当にこの冬(でもないか、もう)は雨が多い。



3月6日(水) 
今日から「キャノン・ガール」(岡本賢一:ソノラマ文庫 1997)を読み始めている。ギガミリオンの幸運とよく似た話だなあ…と思ってたら本当に続編だった。作者が同じだということも意識せずに読み始めたからなあ(苦笑)。

今日は昼から客先に移動して作業を行う。作業を終えかけた17時頃になって、窓に何かが付着し始めた。よく見ると水滴である。おい、今日は雨が降るなんて聞いてないぞ。しかし、すぐに窓は水滴で埋め尽くされてしまった。けっこう強く降っているようである。鞄を持ってないので傘がないんだがなあ。このままだったら駅までも移動できないじゃないか。まあ、すぐに止んだからよかったんだけれども。しかし、最近は雨が多い。

今日は帰りに近くの本屋でNEW PC SUCCESSを買った。もちろん付録の「Super日本語大辞典」のためである。さっそくインストールしてみたが、機能限定版ではないようだ。ハードディスクにも(図表以外は)インストールできるみたいだし。9,300円もする辞書が1,390円で買えるなんて、なんだか申し訳ないみたいだな(しかしその辞書の広告が載っているとはどういうことだ?)。EPWINGじゃないから、他の辞書と串刺しで検索できないのはちょっと辛いが、値段を考えればね。今まで私のマシンの中には学研の辞書は入ってなかったし、古語辞典も入ってなかったし、そのあたりを補完できるので非常に有難い。類義語辞典なんか、三省堂の類語実用辞典よりも出てくる単語の数が多くて頼もしい。今まで入っていた類語辞典はこれだけだったからね。でも、ちょっとフォントが大きすぎるような気がするんだが。さあ、まだまだ角川とか旺文社とかの辞典が足りないぞ…っと。



3月7日(木) 
今日は通勤中に「Success」(The Weather Girls)を聴いている。やはりウェザー・ガールズはいい。前にも書いたが、このアルバムに入っている「It's Raining Men」なんか、独身時代に熱を出して寝込んでいたときに「Sony Music TV」を観ていたらこの曲がかかって、思わず布団の上で踊りだしていたことがあったな。音楽というのは精神を活性化させる効果もあるのである。独身時代といえば、彼女らのライヴをテレビで観るチャンスを逃したことも思い出した。チャンネルを変えると来日していた彼女らが歌い終わった直後で、司会者が「スゴかったですね〜」と言っていたところだったのだ。ああ悔しい。

今日は客先からの移動中に「キャノン・ガール」を読み終えた。前作に比べて、どうも感情移入しにくかったな。それに、イマイチ背景がよく理解できない。大風呂敷を広げすぎのような気がするなあ。あ、それから「機動する」は「起動する」じゃないかと思うんだが。

今日は客先に出てそのまま帰るつもりだったのだが、行くのが早かったせいもあってまた本社まで帰ることになる。おかげで移動中に「キャノン・ガール」を読み終わってしまった。鞄を持っていないので、家に帰るときに読むものがない。いや、ZAURUSを持っているではないか。梅田地下オデッセイの続きを読みはじめる。やっぱりいいですね。

今夜も遅くなってしまった。駅前のレンタルビデオ屋でカミさんの観たがっていたDVDを見つけたので電話で確認して借りる。それからコンビニでマンガ雑誌を読んでスーパーで野菜ジュースを買ってから家に着くと23時を大幅に過ぎていた。居間に妻子はいない。寝室に入ると妻子はまだ起きていた。息子も目は開けるが声も出さないし起き上がりもしない。いつもなら起きていたら起き上がってなかなか寝ないんだがな。眠りかけてたのか。掛け布団を直し、頭を撫でて寝室を出る。

夕食を暖めて食べ、パソコンをいじるが、眠い。ああ、ここで寝ては…



3月8日(金) 
カミさんが下りてきたので目が覚めた。7時過ぎである。居間で眠ってしまっていたのである。何度か寒くて目が覚めたが、コタツのスイッチを切っていたのだった。8時を過ぎてもカミさんが息子を起こしに行かないので寝室に上がる。昨夜は夜中にオシッコをさせてなかったが、漏らしてなかったようだ。今朝も二人で顔を洗いに行く。いつものように彼は新聞を取り込もうとするが、玄関の鍵が開けられない。まだ半分くらいの確率でしか開けられないようだな。今日は戸締りの確認をしなかったので「確かめや」というと「なんで、たしかめるん?」と訊いてくる。「閉まってないことがあるからな。それやったら泥棒さん、入ってくるやろ」と応えると、納得してくれたようである。

今日は通勤中に「Pressure」(横山輝一)を聴いている。やはりこの頃は勢いがありますね。このアルバムに入っているのはどの曲もいい。この人のCDが中古市場に大量に流れているのがよくわからんのだが。まあ、私と音楽の趣味が近くてまだ聴いてない人は見つけたらお買い得だと思います。



3月9日(土) 
5歳で30けた同士のかけ算ができたんですか、この人。ウチの子なんて、アラビア数字で10進数を表記するルールさえまだ理解してないのにな。最近は電車の型番の「5200」を「ごせんにひゃく」とか読めるようになってきたが、読めないパターンもあるから「右から4つめの数字を『○せん』、3つめを『○ひゃく』と読む。その数字が0ならば読まない」というような厳密なルールとして把握しているのではないようだ。せいぜい「『○○00』は『○せん○ひゃく』と読むらしい」と、おぼろげに感じてるという程度だな。まあ、他人は他人、ウチはウチだ。

今日は休日出勤して客先でサーバの設定なのである。しかし、起きてきた息子は胸が痛いとか言っている。胸骨のあたりが痛いようだ。それほど深刻そうではないが、繰り返し言っているので気になる。熱もあるようだ。今日は保育所を休ませて医者に連れて行くことにしたそうである。こういう日に限って休日出勤だとは、情けないことである。

客先でのサーバの設定作業だが、他のサーバとうまく通信できなくて遅くなってしまった。終電はもう出てしまっている。上司の外車でウチの最寄駅まで送ってもらう。この車についてみんな感心しているが、私は車に対してまったく興味がないので、乗せてもらっても全く有難みを感じない。猫に小判である。まあ、カミさんの軽自動車に比べて加速が滑らかなのはわかるけどね。そのせいかどうか、乗っていると気分が悪くなってきた。頭も痛い。夕方あたりから寒気がしてたからなあ。風邪かなあ。これはちょっとキツそうな気がするぞ。明後日は朝一番から客先に出て立ち会わなければならないのだが、大丈夫だろうか。それでも、駅の近くのレンタルビデオ屋に寄り、カミさんが観たがっていたDVDがあったのと「三大怪獣 地球最大の決戦のビデオを借りる。自分のためのビデオを借りる気力は無い。

まあ、客先で廃棄すると言っていた10/100-Baseの8ポートハブをもらってきたからいいんだけどね。ウチは今4ポートなので、プロキシサーバカミさんのマシン私のマシンを繋いでいると空きが一つしかない。私の出張用パソコンを繋ぐともう空きがないんだな。遠くない将来に息子も使い始めるだろうし、NASも導入するに違いないから、ポートが4つでは絶対に足りないのである。ああ、それにカミさんが私が予備機として保管しているThinkPadをゲーム用に寄越せとも言ってたんだっけ。

家に帰るとカミさんが電話をしていた。ぜんぜん終わりそうにないから、相手はあの人だろう。息子はコタツの中で額に冷却シートを貼られて眠っていた。抱き上げて寝室に運ぶ。その後でカミさんが電話している横でパソコンを触っていたが、体調が悪い上に彼女の電話している声を聞いているので眠くなる。座椅子にもたれて気を失っていると、カミさんに寝かされてしまうのであった。



3月10日(日) 
コタツの中で目が覚めた。ちゃんと寝てないにもかかわらず、何とか風邪は悪化させずに済んだようである。8時前である。ハリケンジャーが始まっているが、ビデオが動いているから息子を起こす必要はないか。起き上がってパソコンを使い始めるが、ぼーっとしているのが自分でもわかる。10時過ぎになって息子が起きてきた。熱は引いているかな。今日はお互いあんまり無理できないから、文化的活動をしようか。

そういうことで、息子に「三大怪獣 地球最大の決戦を見せる。知ってる怪獣がたくさん出てくるので、息子は喜んで観ている。そのうちにカミさんも起きてきた。朝食を食べると、体調が悪いというので「ハリケンジャー」と仮面ライダー龍騎を録画したテープを再生して彼女はまた寝室に上がってゆく。虚弱な一家であることよ。

息子と二人でビデオを観たり絵本を読んだりして過ごすが、退屈してきたようなので外に出ることにする。昨日熱を出していたようだから、自転車を運転させるのはキツイだろうな。以前、買ってきた将棋ソフトをインストールできなくて息子がかなり悲しんでいたので、また違うのを買いに行くか。そう言うと、彼はあっという間に着替えを終え、早くしろと言ってくる。いつも保育所に行くときにはなかなか着替えないくせに。

家を出る前にカミさんの実家から電話がかかってきて、カミさんの祖母の法事の料理を取りに来るようにと伝言があった。今日は法事だったのだが、息子が熱を出したので欠席したのである。彼女が起きてきたときに伝わるように、彼女のパソコンにメモ帳で伝言を書き、最大化して表示しておく。これがいちばん確実だ。

近所の電器屋の中で最もパソコン用ゲームソフトの品揃えが豊富だと思われるところに行く。店内を巡回し、息子に将棋のソフトを買いたいか確認すると「かいたい」と言うので最強 銀星将棋を買うことにする。一万円近い値段で売っていたのが2,000円ならお買い得でしょう。パッケージを指して息子に「ほら、2000て書いてあるやろ」と言うと、彼は「にせんに、はいるやつあって、よかったねー」と繰り返している。まだOSの概念は理解してないが、前に買ったソフトはWindows2000で動かなかったということだけは、かろうじて知っているのである。

家に帰ってさっそく私のマシンにインストールする。インストールは正常に終わったようだが、起動するとスプラッシュウインドウを表示したところで固まってしまう。うまく動かなくて、息子はまたベソをかいている。「なんでかな…」と言いながら涙を拭いているところにカミさんが下りてきた。彼はしばらく母に抱かれて泣いているのである。

インストール先をデフォルトから変更したせいではないかと思ってインストールし直してみたが、状況は変わらない。固まった状態をよく見ると、どうもウインドウを画面一杯に表示しようとして凍ってしまっているようだ。パッケージを見ると、動作環境のモニタの欄に「〜1280×1024ドット以下」とか書いてある。そうか、このせいかな。私のマシンは解像度が1600×1200なのである。解像度が大きい環境では、その中の一部分を使って表示すればいいだけだと思うんだが、違うのかな。まずディスプレイ全体に表示しようとするのがおかしいんじゃないの?

画面の解像度を1024×768に落として起動してみたら立ち上がった。やっぱりそうだったか。息子はもう指す気がなくなったようなので私が対戦してみる。最初は最強のレベル5に設定したのだが、数手指したところで思った。「お…遅い」 すんげえ遅いぞ。このマシン、Pentium IIIの700MHzだぜ。これでこんなに遅くてどうするんだ。それに、考えなくていいはずの序盤戦から遅いということは、根本的に実装方法が拙いんだろう。困ったなあ。コイツが考えている間に別のソフトを立ち上げて使いたいのだが、画面の解像度を落とした状態で実行してしまうとウインドウのサイズが変わってしまうので解像度を元に戻したときに困る。そして、指してくる手も冴えない。困ったときにはとにかく「当たりの強い」手を指してくるので、平気で「歩を打って成り捨て」とかいうのを繰り返したりする。こういう無駄手を避けるのは将棋ソフトを作る上でのキホンだと思うんだがなあ。そして対局だが、銀を丸損したのに勝ってしまった。「遅い・弱い・筋が悪い」の3拍子が揃っている。こりゃダメだ。

最初の対局が終わった後、解像度を1600×1200に戻して再度起動してみると今度は正常に立ち上がった。一度立ち上がるとウインドウの大きさを覚えるらしい。やっぱり最初に起動するときの処理がおかしいんじゃねえの。まあ、この程度の気配りもできないところが作ったソフトなら、遅くて弱くても仕方ないのか。

狼谷辰之  新書館ウィングス文庫
なる
¥620+税  ISBN4-403-54021-X



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