ホーム > 目次 > 日記 > 2002年 > 5月下旬
▲5月21日(火)▼ →
昨日は職場からの帰りに「占星師アフサンの遠見鏡」(ロバート・J・ソウヤー/内田昌之:ハヤカワ文庫:→【amazon】:→【bk1】)を読み終えた。何だかんだと文句は言いながらも、読後感がいいですねえ。ストーリーテリングが巧い。素晴らしい。やっぱり、読み終わって幸せな気分にさせてくれるのが一番なのである。これは、続きが読みたいんですう。早く訳してくださあい。
今日は通勤中に「ホリデイ」(センチメンタル・シティ・ロマンス)を聴いている。竹内まりやさんのアルバムで参加している曲がなかなか渋いし、以前借りたのが良かったので買ったのだがイマイチだったと記憶しているのだけど…やはりあんまり良くない。地味すぎる。まあ、それだからこそスタジオミュージシャンなんだろうな。個人的には、華がある声のヴォーカリストを入れるべきだと思うんだが。
今日から通勤中に「スーパーサラリーマン」(草上仁:→【amazon】)を読んでいる。まずは往きに「辞めさせて頂きます」を読み終えた。どうも当たり前すぎるような気がする。ワタクシ的にはSFと言うならもう少しヒネってほしいと思うのだが。当時は若者がすぐに仕事を辞めるというのは異常事態だったのだろうか。そして帰りに「同居時代」を読み終えたが、これも当たり前の話のような気がするなあ。土地のタイムシェアリングの話なんだが、こんなことは誰でも考えたことがあるんじゃないだろうか?
今日は昼休みに作業場所近くの本屋で「ムジカ・マキーナ」(高野史緒:ハヤカワ文庫:→【amazon】:→【bk1】)を買った。この人は最初に読んだ短編がなかなか印象的だったし、この本はデビュー作で絶版になったにもかかわらず復刊ドットコムにおいて復刊要望を集めて再版されたものらしいから、読んでみる価値はあるだろう。しかしこれも分厚いな。読む暇があるんだろうか。
明日は午前から広島で打合せなので今日は21時半に仕事を終える。家に帰ると、息子はハリポタのバトルチェスのシーンにハマっているようで、しきりにチェスがやりたいと言っている。遅いから寝ようと母親が言うのだが、チェスをやりたいと言って譲らない。私が食事を終えてフリーのソフトをダウンロードしてくる。膝の上に乗せてやらせてみるが、ルールを知らないからできるわけがないんだ。しかも、市販の将棋ソフトのように駒をドラッグするのではなくて起点と異動先をクリックするタイプなので操作性も理解できていない。眠いから私の指示もうまく理解できない。そのうちにキレてしまった。癇癪を起こして「もう、ちぇすなんか、しない」と言って「自分がやりたい言うたんやんか!」と父親に怒られ、母親に連れられて泣きながら寝室に上がっていったのであった。「とーちゃん、だいきらい」「もう、とーちゃんとは、ねない」そうである。
▲5月22日(水)▼ →
今朝もパソコンの前で倒れてしまっていた。気がつくと4時前である。アクセスログを見ると失神したのは0時過ぎだったようだから、4時間足らず気を失っていたことになるか。今朝は朝から広島で打合せなので7時半までには家を出なければならない。昨夜はカミさんが息子と先に寝てしまったのでそれを伝えてないのであった。この体調では自力で起きれない可能性が高い。このまま起きていることにするか。
いつもより1時間早く家を出る。電車は混んでいる。ラッシュのピークのようである。往きの新幹線は大阪発だから自由席でも座れるだろうと思って指定席を予約してなかったのだが、大量の移動している人間を見て不安になってしまった。出張旅費は浮かないが、今からでも予約しよう。そう思って新大阪で旅行会社に飛び込んだのだが、窓口のねーちゃんに「次はのぞみになりますけど…ひかりならグリーン席に…」と言われた瞬間「すみません」と言い捨てて改札に向かう。これはヤバいかもしれない。自由席の切符で改札を通ってホームに駆け上がると…そこは人混みであった。自由席の方に行くと…並んでいる並んでいる。出発20分前だというのに、すでにどの乗車口の列もすでに車両の長さよりもはるかに長い。1両につき入り口が2つで並んでる人の間隔が座席の間隔の半分として座席が5列だから…これで座れるんだろうか…と思うが、打合せの時間は決まっているので並ぶしかない。それでも窓際ではないが何とか通路側に座ることができた。座れない人もかなり出ているようだ。出発前にすでに次の列車のために並んでいる人々もいる。レールスターは本数が少ないはずなのになあ。大変である。途中の駅で乗ってくる人は、みんな一駅数十分は立つことになるのである。
今日も出張で長時間電車に乗るので、短編集を中断して「ノーライフキング」(いとうせいこう:新潮文庫:→【amazon】:→【bk1】)を読み始める。最初は子供の噂話から始まって何だか底の浅そうな話だなとか思いながら読んでいたのだが、後半のスピード感…というか切迫感に押されるようにして広島に着くまでに読み終えてしまった。なんだか、世界全体が神経を病んでいっているような話なのだが、私は歳のせいかこういう病気から遠いところにいるせいか、あんまりこの世界に馴染めない。どっちかというと、2ちゃんねるの狂騒状態の方がよっぽど恐ろしかったりするんだな。それに、こういう話だと、やっぱり「MOUSE」(→【amazon】:→【bk1】)の方が凄いと思うのだ。
今朝は家を出るときから小用を催していたのだが、座席のすぐ脇まで他人が立っていると自由席ではなかなかトイレに行きづらい。先に席を確保してからゆっくり行けばいいと思っていたのだが、これは誤算であった。もう他のことは考えられないくらいの切迫感である。「ノーライフキング」の最後の切迫感は尿意のせいかもしれないと思うくらいだ。広島到着の5分前になったのを確認し、鞄を持って席を立つ。デッキに立っている人々をかき分けるようにしてトイレに入る。出しはじめると、果てしなく果てしなく果てしなく小水が出てくる。自分でも信じられないくらいの持続時間なのであった。オルガスムスもこれくらい続けばいいんだがなあ…とか思うのである。
客先に着いて昼飯抜きで打合せを終え、現地の担当者に連れて行ってもらったラーメン屋が旨かった。和風のあっさり味のスープのように感じるが、口の中がヌルヌルになるくらいの脂を含んでいるのに全くそれを感じさせない。鰹節のダシのようだが…と思っていたのだが、アサリと牡蠣でダシを取っていると書いてあった。そうなのか。でも全く海産物の生臭さは全く感じない。ウチの近くにある「魔性のとんこつ」とは対照的だが、どちらも舌に沁み込んでくるんじゃないかと思えるくらい旨味が濃い。私は何を食べても滅多に「旨い」と思わない方なのだが、これだけ旨いものは大阪でもなかなか食えないと思ったことであった。そういえば、ここは牡蠣の本場だったな。恐るべし、広島。
そしてそのまま大阪に帰る。帰りの電車の中で「スーパーサラリーマン」(草上仁:→【amazon】)の「妻の顔」を読み終えた。ああー、これはやられました。これは思いつきませんでしたね。完敗です。
疲れている。精神的に不安定になっているのを感じる。これは、何か買ってストレスを解消しなければ心の平衡が危ない。そう思った私は今日も大阪駅で降りてフラフラとソフマップに足を向けた。しかしmp3プレーヤーは相変わらず出物は無いし、他にも私の物欲をそそるようなものは売ってない。何でも買えばいいというものではないのである。安いものを買えたという満足感、もしくは「またカミさんに呆れられるなあ」という後ろめたさ、こういうものが必要なのである。満たされぬ心のまま、またフラフラとヨドバシカメラに向かう。今日は子連れではないのでmp3プレーヤーはパソコンと同じく地下にあることを確認してそこに向かう。やっぱり値段は他と変わりばえしないなあ…とか思いながら見ていたら、mpmanが8980円とか表示してあるPOPに256Mとか書かれているのを見つけた。本当かよ。だったらあの「Intel Pocket Concert」と変わらんじゃないか。何故なんだ。隣のMP-F60というのは同じようなスペックで2万円を超えている。何が違うんだろう。転送方法が面倒臭いんだろうか…とも思ったが、展示品にUSBのポートがついているのを確認した。USBがあれば充分でしょ。これは買うしかないだろう。ゲットである。店のねーちゃんが出してきたパッケージには19800の値札が貼ってあった。そうすると、在庫処分ですか。それなら安心できるな。カードにポイントが1000円分以上貯まっていたので、けっきょく税込みでも8000円ちょっとで入手できた。これだったら失敗してもダメージは少ないだろう。
ついでにアイ・オー・データから出たネットワーク接続ハードディスクというのはどういうものなのか実物を見てみようと探すが見つからない。売れているらしいから品不足なのかな。私のマシンのディスクもまだギガ単位で空いてるからまだいいんだけど。まずはこれを埋めるのが先決だな。埋まったときに買えない状況だったらまた困るんだが。まあ、売れてるなら他のメーカーからも同様の製品が出て将来はさらに安く高性能になる可能性が高いだろう。
そしてヨドバシからの帰りに大阪駅のみどりの窓口で明後日の出張の新幹線を予約する。明後日も朝は今日と同じ便になるようなので、今朝のような目には遭いたくないのである。しかし、見事に満席なのであった。こりゃ、明後日も早く起きなきゃいけないな。
そのままJR大阪駅構内の本屋に行き、「恐怖症」(異形コレクション:光文社文庫:→【amazon】:→【bk1】)が出ていたので買う。そして、自由席の切符を安く買うために大阪駅前ビル地下のチケット屋に向かうのである。買った後で「もう5分歩けばジュンク堂に行ける」と考えて行ってしまう。しかし、行くのは5分でも帰るのに同じ時間がかかってしかも店内を巡回する時間を考えると数十分の人生が平気で消費されてしまうのである。疲れているしすでに1軒本屋を廻ったんだから冷静に考えれば行くべきではないんだけどねえ。それで何も収穫はない。馬鹿である。
家に帰るとさっそく息子が私の持って帰った紙袋を見つけて「なに、こーてきたん?」と訊く。「父ちゃんのオモチャだよ」と応えるのである。駅から帰ってくる途中に、再生可能なビットレートがどうだったか確かめていないのに気がついたので、開封する前にパソコンを立ち上げてインターネットでスペックを確認する。便利な時代になったものである。ああ、可変ビットレートも再生可能なんですか。こういうページを見ると、けっこう理想的な機種かな、という気もしてきた。「Intel Pocket Concert」よりも小さいようだしね。曲名は表示できないみたいだけど、ワタクシ的には曲の順番が表示できればそれで充分だ。いま使っているMDの運用でもそうなってるし。妙な著作権関連の処理が必要ないようなのも嬉しい。
スマートメディアでメモリを増設可能らしいけど、それは使わないだろうな。256MBあれば充分だし、私はメモリーカードはコンパクトフラッシュに統一してるんだ。スマメはデータが消えることもあるらしいので、今後もたぶん使うことはないだろう。
でもこのパッケージ、どうやって開けるんだ? 分厚い合成樹脂でガチガチに包装してある。手で引っ張ったくらいではビクともしない。ハサミでガリガリと斬って剥がす。切断面が鋭いので手を切りそうだ。面倒だし危険だし自然にも優しくないような。開けて取り出してみると…軽い。本当にオモチャみたいだな(苦笑)。モーターも必要ないし、中身は回路だけなんだろう。まあ、軽いほうがいいに決まってるんだけどね。ズッシリと重いほうが価値があるように感じてしまうのは本能なんだろうか。しかし、8年前に買ったMacのハードディスクが250MBですぜ。大変な時代になったものである。
▲5月23日(木)▼ →
あ、昨日買ったmpman、よく見るとメモリーが128MBだった。スマートメディアを入れると256MBにできるんだな。失礼しました。あと、横で倍以上の値段で売ってたMP-F60だが、いろいろと機能が多いようだ。ボイスレコーダーやチューナーは要らないけど、リモコンはちょっと欲しいかな。日本語表示ができるのも、本体だったらあんまり意味がないような。
昨日から通勤中に「HIT ME!」(横山輝一:→【amazon】)を聴いている。アルバム全体としてはそれほど悪い出来でもないような気がするのだが、印象に残る曲がぜんぜんない。困ったものである。
そして本は「スーパーサラリーマン」(→【amazon】)を読んでいる。往きに「毒」を読み終えたが…うーん、これは「妻の顔」とは逆に、2ページ目でネタが割れてしまったなあ。それから帰りに「おばあちゃんの復讐」を読み終えた。これは…コワいですねえ。コワすぎて内容については書けないくらい。いちおう亭主をやっている者としては、「きゃー」と声を上げてしまうくらいなのであった。続く「テルを待ってます」、「ホームテレホン」もなかなかブラックですねえ。そうか、これはそういう作品集だったのか。SFじゃないじゃん。
明日もまた午前から広島で打合せなので、今日は21時半で仕事を終える。家に帰ってパソコンを使っていると、何だかPCのファンが回って止まらない。何か動いてるんだろうかと思ってタスクマネージャで見てみると「csrss.exe」というのが動いている。何だろうとWebで検索してみるとこういうページが見つかった。ええ〜っ、ウイルス? Nimdaに付け入られるような穴は塞いでいるつもりなんだけどなあ。慌ててオンラインスキャンでチェックするのである。あ、よい子はこういう真似をしないで、ちゃんとウイルスチェックソフトを買いましょうね(笑)。
さすがにウイルスチェックは時間がかかる。OSの入っているドライブのチェックを終えた時点では、やはり感染しているファイルは存在しない。Webでさらに調べてみると、csrssというのはClient Server Runtime Systemの略でWin32 API サポート用のソフトウェアらしい。いちおうシステム標準のモジュールなのね。サーチエンジンで検索するとNimdaが実行するプロセスだという情報ばかりワーッと出てくるのでびっくりするのである。一つひとつのページは警告しようとして情報発信しているんだろうけど、みんなそれをやるとそれ以外の情報が見えにくくなってしまう。こういうのも困ったものだなあ。
▲5月24日(金)▼ →
昨夜始めたオンラインスキャンだが、朝起きてきてもまだやっている。40万個以上のファイルを処理しているようだが、まだ半分もチェックし終わっていないようである。まあ、OSの入っているドライブが無事だったから大丈夫だろう。
今日も朝早くから広島に移動である。カミさんは起きてきて私の朝食の用意をするとまたすぐに寝てしまった。今朝は一昨日よりも早く家を出ようと思っていたのだが、日記を書いていたら遅くなってしまった。慌てて家を出る。途中で急いだので一昨日と同じような時間にホームに上がることができた。今朝は一昨日ほど混んでいない。列の4組目くらいだったので余裕で座れる。しかし、それでも途中から乗ってくる人は立たなければならないのであった。
今日も引き続き「スーパーサラリーマン」(→【amazon】)を読んでいる。「方向音痴」もやっぱりブラックだ。やはりこういう本なのか。しかし次の「テレホンカード」は主人公に感情移入できて好きな話だな…と思ってたら、最後で見事にヤラレた。やはりショートショートはこうでないと。
今日は「THE EARTH IS...」(Air Supply:→【amazon】)を聴いている。まずは「STRONGER THAN THE NIGHT」。いい曲である。フェードアウトしてゆくところでメロディを変えるのが粋である。格好いい。そして次はあの名曲「WITHOUT YOU」だ。これはもう、ラッセル・ヒッチコックのために作られたような曲ですね。メロディと声の幸福な出会いがここには、ある。歌う方も気合いが入ってます。この曲のためだけにもこのアルバムを買う価値はあります。買え! 他にもいい曲がいろいろと入ってるんだけど、やっぱり口ずさんでしまう。「アキャンギーヴ、アキャンギーヴェニィモ〜」
今日は発注元のオフィスで打合せをしたのだが、昼休みにビルの外に出てみると大型電気店があった。おお、ここがデオデオか。ソフマップもある。小さなパソコンショップも何軒か並んでいる。日本橋の一角みたいな感じだな。広島にもこういうところはあるのね。まあ、ある程度以上の規模の都市ならこういう地域ができてくるのは当たり前なんだけど。
▲5月25日(土)▼ →
昨日は新幹線で長時間移動するので「地球光」(アーサー・C・クラーク/中桐雅夫:ハヤカワ文庫 SF:→【amazon】)を読み始めた。冒頭から月の描写に圧倒される。私でも月に関する一般的な常識(大気とか自転公転周期とか)はあるつもりだったのだが、それでも「そうか、月ではこういうことになるのね」と思わせてくれることが次々に出てくる。やはり「知識として知っている」ことから「実際に物事がどういうふうに見えるか」を想像して描き出すということをクリエイターはやらなければならないと思うのだ。何で今、こういう作品が書かれないんだろう。天文学的知見は増えることはあっても減ることはないと思うんだが。そりゃ、こういうのはすでに書かれているから新しいことが書きにくいという言い訳はあるかもしれないが、この作品を読んだ感じでは、もし当時のクラークが現在に出現しても、最新の知見を駆使して今まで見たことのない新しい月の姿を見せてくれると思うんだけどなあ。最近のSFよりこの頃の作品の方が面白いというのは、読み手の私の進歩が止まっているのか書き手が退化してるのか。…いや、単にクラークの「SF基礎体力」が高いだけなのかも。
そういうことを考えながらWebを見て回っていると…火星で1000万年前に洪水があったって? ほんのつい最近じゃないですか。ひょっとすると人類はもう地球上にいたかもしれない、というくらいの最近である。この1000万年で水が無くなったとは考えづらいなあ。そうすると、数百年以上の周期(地球の氷河期みたいに)で洪水が起きてるとか、水を誰かが持ってったんじゃないかとか、いろいろと考えることはあるよなあ。
今日はお義母さんが息子を馬に乗りに連れて行ってくれている。その間に自分の用事をやっておくべきなのだが、疲れていて身体を動かす気力が起きない。明日もお義母さんが息子を連れ出してくれるらしいので、今日は完全休養することにするのである。
木曜日の夜に仕事場の人がNetscape 7.0 PR1を使っているのを見た。すごく速かった。かなり贅沢な構成のマシンだったんだけどね。それでも、ブラウザで処理している感覚が全くなく、どのページも一瞬で表示できるのである。それで私も使ってみた。リンクをクリックしたときにちょっと引っかかる感じはするが充分速いし「紙」ともインターフェースできる。テキストをコピーしたときに不要な空白をカットしてくれるのが素晴しい。あと、タブブラウザになっていて、しかもリンクを他のタブにドラッグして開けるのもいいですね。何よりもマシンがクラッシュしても見たことのあるページを忘れることはないだろう(まだ未確認だけど)。これをメインのブラウザにしてみるかな。
それでも半日使ってると何かと疵も見えてくるもので、特定の行で表示がズレることがあるのが気になる。1行の上半分だけ何ポイントか左にズレてて、逆の斜体になっているように見えるのである。どうも、表示した時点で最下行が一部だけ表示されていたときに起こるようだ。初期表示とスクロール時で表示エンジンが違うんじゃないんだろうか。あと、ずっと使っているとIEのエンジンよりも表示を開始するのが一瞬遅いのが気になるようになってきた。それに、某掲示板を表示しようとしたら大変なことに…こりゃまた凶悪なスクリプトが仕込んであるようですな。サイトによってスクリプトのon/offをコントロールできないのか。これはワタクシ的には致命的だな。やはり補助的な使い方になるのかな。
お義母さんから電話がかかってきた。息子が行きたいと言うので今から本屋に行くから、それから迎えに来いとの仰せである。私が迎えに行くことにする。電車に乗って、持ってきた本を開いて間違いに気づいた。「地球光」のつもりだったのだが「スーパーサラリーマン」(→【amazon】)だったのである。仕方がないので「SENDAIHAGI」を読み始める。ネタはバレバレだったけど、なかなか良かったすね。やはり物語として出来がよければいいのだ。
駅のホームで出会った息子は、思った通り本屋の袋を持っている。嬉しそうに見せてくれる。「ゴジラ・モスラ超バトルひゃっか」(→【amazon】:→【bk1】)であった。お義母さんは「欲しかったけどお母ちゃんに言えなかったんやろねえ」とか言っている。うーん、そういうことはないと思うんだけど。
家の最寄駅で降りると、カミさんに車で迎えに来てもらってそのままラーメンを食べに行く。以前旨かったところだが、最近旨いのを食べているのでワタクシ的にはそれほどでもなかったな。帰りにスーパーに寄ってデザートを買って帰る。カミさんはそこで買ったカルピスウォーターを飲みすぎて腹が痛いとか言っている。それでも買ってきたアイスクリームは食べるのである。大丈夫なんだろうか。
腹が膨れて家に帰るが…しかし、しんどい。何でこんなに疲れているんだろう。まるで病気をしたときのような気怠さである。今日は一日、身体を動かさずにのんびりしてたんだけどなあ。息子も疲れているようなので、彼と一緒に早めに寝るのである。
▲5月26日(日)▼ →
腹痛で目が覚めた。夢うつつで何とか便意を我慢しようと思うのだが、どうしても耐えられずに起きてトイレに行く。下痢である。もう何度か「波」が来そうなのでそのままパソコンをいじっている。3度ほどの「波」を乗り越えて、また寝るのである。
今日もお義母さんが息子を乗馬に連れて行ってくれているので、カミさんが昼寝をしている間にPCのバックアップをしながら自分の用事をこなす。その前に部屋の整理をして空き領域を作らないといけない。なんだか、整理用のプラスチックケースが足りないような気がしてきたな。
そして、居間の窓際に置いてある本棚の奥の方に入れていた本が水を吸って真っ黒になっていたのを何とかすることにする。雨が降り込んだのであろう。独り暮らしをしていた頃は不用意に窓を開けておくことは無かったのだが、他人と暮らしだすとそういうわけにもいかない。ベランダに出して天日で乾かし、アルコールで拭いて保存することにする。奥の方に入れてたのはけっこう好きな本が多かったので捨てるわけにはいかないのである。ちょっと哀しい作業である。
カミさんが息子を迎えに行っている間に、自分のPCにmpmanの設定をする。もっと早くやりたかったのだが、新しいソフトを入れるのはOSのバックアップをしてからでないと怖いからね。それに時間に余裕があるときにやらないとトラブったら徹夜になってしまう。転送ソフトとドライバのインストールは何事もなく終わったのだが、いざmpmanを繋いでmp3のデータを転送しようとしていきなりエラーになってしまった。「MPManが見つかりません。接続を確認してもう一度実行して下さい。」というエラーになってしまうのである。そしてmpmanを認識しなくなってしまう。OSは認識してるみたいなんだけどなあ。Windowsだからなあ。特にUSB関係はトラブルが多いし。マニュアルに「USBドライバを再インストールしろ」とか書いてあるのでドライバを入れなおしたりするが、状況は変わらない。フラッシュメモリの初期化もエラーになってしまう。Webで検索するとこういうページを見つけた。「以前に色々なUSBドライバをインストールしたり、 アンインストールしたりしている場合 システムファイルがオリジナルのものと 入れ替わってしまい正常に動作しないことがあります」だとお? 確かにUSB機器はいっぱい繋いでるけどなあ、それでおかしくなるとはどういうことだ。「できれば他のマシンでMPManが動くかどうか 確かめていただくことをお奨めいたします」と書いてあるのでThinkPadで試してみる。しかし、こちらではさらに状況が悪い。場所がわからないとか言って、ドライバのインストール自体ができないのである。CD-ROMを指定してるんだけどなあ。どういうことだ。これはサービスに問い合わせるしかないか。でも、そうするとシステムを初期化しろとか言われておしまいのような気がするなあ。そんなことはできないからなあ。万策尽きて、メモリの初期化はあきらめて再度ファイルを転送してみると、何だか転送できたようである。その直後にエラーになってmpmanを認識しなくなってしまったんだけどね。ケーブルを挿しなおしてメモリの中身を見てみると…転送できているじゃないか。後でアルバム1枚分を転送してみたら、途中で切れて2回転送することになったが、転送できてしまった。何なんだろ。違いというと、ケーブルを伸ばしたくらいだけど。ケーブルが断線しかかってるのか。まあとりあえず、何かあるたびに繋ぎなおさないといけないけど、これでいくしかないのかな。けっきょく、何回も再インストールして再起動していたら数時間を無為に浪費してしまっていたのだった。ああ、やっぱりパソコンは大変だ。家電みたいに簡単に使えるようにはならないのかなあ。汎用性があるから難しいのはわかるが、やはり品質に対する考え方が甘いような気がするんだけど。
息子が家に帰ってきて第一声は「ぼく、ぬっくのでんしゃ、みたよ!」であった。大阪の地下鉄の御堂筋線に大阪ガスの広告をペイントした車両が走っているのである。
夕食を食べてパソコンをいじっていると、真っ暗な窓の外で間欠的に閃光が閃いている。誰か写真でも撮ってるのかなと思ったが、どうも間隔が長い。数分に1回という感じである。それに、かなり長時間続いている。ベランダに出たカミさんが雷だという。それにしてはずいぶん長いこと稲光だけが見えてるな。すぐに雷鳴が轟いてきそうなもんなんだが。よっぽど雷雲の範囲が広いのか稲光が遠くまで見えるほど強いのか。そのうちに雷鳴がして、バタバタバタッと音を立てて何か大粒のものが落ちてきた。ひょっとして雹だったんじゃないだろうか。すぐに雨の音に変わったが、それも短時間で止んでしまった。ずいぶんエッジが鋭い前線だったようですな。
ベランダに出したままにしていた本が1冊あったので慌てて取り入れる。「果しなき流れの果に」の徳間文庫版(→【amazon】)なのである。これはもう入手不可能だからな。表面にちょっと水滴がついただけですんだ。
▲5月27日(月)▼ →
昨夜は雷雨が来たのでパソコンの電源を抜いていた。辛かった(笑)。それでも寝る前に電源を入れて寝室に入った。夜中にバッチファイルを走らせて、寝ている間に新聞社のサイトから記事データをダウンロードするようにしているのである。しかし、今朝起きてきてWebを巡回しようとして気がついた。システムは起動していたが、LANケーブルを繋いでなかったのである。馬鹿である。ちゃんとしたシステムを作っても、運用がタコだとうまく動かないという見本のようだな。
今日から通勤中にmpmanで音楽を聴いている。音質的には個人的に前に使ってたMDプレーヤーに劣るとは思えない。何よりも軽いので背広のポケットに入れておいても負担にならないのがいい。しかし、背広の左の内ポケットにはZAURUS、右の内ポケットにはPHSと会社から持たされている携帯電話、右のポケットにはmpman、左腕にはデジカメ内臓の腕時計…かなり電子武装度が上がってるな。
そして、聴いているCDは「BEST PACK II〈1979〜1982〉」(山下達郎:→【amazon】)である。ベストアルバムになるのかな。さすがに聴いたことのある曲がずらりと並んでいる。私ゃ、「愛を描いて〜レッツ・キス・ザ・サン」あたりが好きなんだな。学生時代に聴いた曲も入っているような気がするんだが、20年以上前ということになるんだよな。
そして今日、「地球光」(→【amazon】)を読み終えた。読後感もなかなか良かったですね。四半世紀も前に書かれた作品であるにもかかわらず(まだ当時はレーザーの概念が無かったらしいのだ)ここに描かれている月世界は現在の知識から見ても非常にリアリティがあるし、最後に明かされるトリックも現実的なもので納得できる。ただ、最後にちょっと力尽きたのか、訳文が直訳調になってしまったのが辛かったが。
▲5月28日(火)▼ →
明け方、息子が「いたいー!」と叫んで起き上がった。脚の付け根が痺れたらしい。妙な寝方をしたんだろう。触ってみると、ぐっしょり濡れている。漏らしているようだ。この騒ぎに目を覚ました母親に着替えてくるように言われて一人で階段を下りてゆく。楽になったものだなあ。まあ、5年半も世話してきたんだから、そろそろ手がかからなくなってくれないとね。
今日も午前から広島で打合せである。10時からなのでのぞみを予約している。家を出る時間は先週と変わらない。しかし、今朝も日記を書いていたら遅くなってしまった。更新したファイルをインターネットディスクにバックアップしているのも中止して家を出る。玄関を出て自転車を置いてあるところへ歩き出して気がついた。「あー、読む本を入れ替えるの、忘れた!」昨日で「地球光」(→【amazon】)を読み終わっていたんだ。出発が遅れているしのぞみを予約しているので今から取りに帰るわけにはいかない。自分のせいだ。そうつぶやいて歩き出すのである。
往きの地下鉄の中で「スーパーサラリーマン」(→【amazon】)の最後の「スーパーサラリーマン」も読み終えてしまった。会社で困ったことがあるとやってきて助けてくれる、その名もスーパーサラリーマン。ヒネリを利かそうという意図はわかるんだけど、ちょっと設定に無理があるような気がするなあ。そして、もう読むものが無くなってしまった。ZAURUSに小説を入れてあることはあるのだが、往復で3時間以上も読むためのものではないからなあ。
仕方がないので新大阪駅の売店で「夏のロケット」(川端裕人:文春文庫:→【amazon】:→【bk1】)を買う。この人の作品は読んだことがないからもう少し情報を集めてから判断しようと思って買うのを保留してたんだがなあ。まあ数分の間に選ばなきゃいけないから仕方ないんだが。図書券が使えないから40円の損か。まあ自分の責任だ。しょうがないなあ。
そういうことで、それほど期待せずに読み始めたこの本だが、これが面白いのである。本当にこういうことが起こったんじゃないだろうかと思うくらいに技術的な細かいレベルまで書いてあるし、全ての記述に裏づけがあって筋が通っている(ように見える)。往復の新幹線に乗っている間も、一睡もせずにあらかた読み終えてしまった。これはアタリだったな。
▲5月29日(水)▼ →
今日も「BEST PACK II〈1979〜1982〉」(山下達郎:→【amazon】)を聴いている。今朝あたり次のアルバムのデータに置き換えようかと思っていたのだが、日記を書いていたら時間的にギリギリになってしまって転送する暇がなくなってしまった。USBでの転送なら事前にmp3に変換しておけばMDに等速で録音するよりよっぽど速いと思っていたのだが、500KB/秒くらいのスピードなのでアルバム1枚分を転送するのに数分かかってしまう。急いでいるとなかなかそういう余裕がなかったりするのである。MDならMDラジカセで録音しておけばディスクを入れ替えるだけだからな。たしかにmp3への変換は速いから、録音開始からの時間を比較すればmp3の方が有利なんだけどね。
それでこのアルバムだが、たしかカミさんとつきあってた頃、彼女が山下達郎を好きだと聞いたので2割引で買える店でベストアルバムが安い(当時としては)のを見て彼女にプレゼントしたんだったな。好きな曲が何曲か入ってたので自分の分も買ったんだった。だから、いま我が家にはこれが2枚あることになるのか。
今日、仕事場からの帰りに「夏のロケット」(→【amazon】:→【bk1】)を読み終えた。アマチュアがロケットを打ち上げてしまう話なのだが、まるでドキュメンタリーを読んでいるようなリアリティがある。膨大な量の取材の積み重ねがなければこんなもの、書けやしないだろう。そして、テーマは「夢」。そう、少年の夢。こういう話は読んでいて恥ずかしくなってしまいがちなものだが、圧倒的なリアリティが、そういうものを感じることを許さない。彼らと一緒に夢を追いかけてゆきたい、それが可能なように思わされてしまう。いや、感動しました。現在のところ、今年読んだ本のベストかもしれない。
この物語のクライマックス、本番のロケットを打ち上げるシーンでmpmanから流れ始めた曲は「愛を描いて〜レッツ・キス・ザ・サン」だった。さあ、太陽にキスしよう…これがピッタリでもう、涙が出そうになっちゃいましたですよ。そして、その次の曲が「夏への扉」だというのも出来すぎのような気がするな。でも本当なんだから仕方がないのである。
▲5月30日(木)▼ →
今日は通勤中に「HEART and SOUL」(浜田麻里)を聴いている。今朝も曲のデータをmpmanに転送できていなくて家を出る直前に前の情報を削除してから転送したのだが、今回は何のトラブルもなく作業を完了できた。このまま安定してくれればいいんだけどねえ。それで、この人はジャンル的には好みではないのだが、実力は評価しているのでベストアルバムくらいは押させておくべきでしょう…というのも我ながらイヤな言い方だな。まあ、そういいながらも曲の水準は高いと思う。なかなかキャッチーな曲が揃っているのだ。
今日から「恐怖症」(異形コレクション:光文社文庫:→【amazon】:→【bk1】)を読み始めた。仕事が忙しいので短編を読んでその感想で日記の字数を増やすべきなんだな。このテーマからして、今回はいかに理不尽で得体の知れない恐怖感を描くかというのが腕の見せ所のような気がしますですね。
そういうことでまず最初の中井紀夫氏「ドア」を読み終えた。うーむ、ネタだけの話のように思えるが、それがそう大したネタではない。ゆえにそう大した話だとは思えない。
今日は発注元の担当者が私用があるということでいつもより早めに帰ったので、私も疲れていることもあり21時前に仕事を終えた。これで早いと思えるというのは問題だよなあ。私のような人間に拘束時間が長い仕事は向いてないよなあ…とか思う。そういえば先日、仕事場の隣のビルの一階に全面ガラス張りのオシャレな蕎麦屋がオープンしたのだが、ある日仕事を終えて夜遅くに通りかかると薄暗い店内で一人テーブルに座って電卓で何かを計算している男性が見えた。ガラス張りだと外からこういうのが丸見えなのも困ったものである。この不況下で店を出すというのは大変だろうなあと思ったことであった。まあ、そう思っても私自身はこういうオシャレな店に行く気はないんだが。
▲5月31日(金)▼ →
今日は朝から初めての客先に行ってサーバの設定をするのである。いつもの作業場所より少し遠いが、10時に駅で待ち合わせということで家を出るのはいつもと同じくらいでいい。しかし、大阪の隣の駅だというのに、この鄙びかたは何だろう。目を上げるとすぐそこに高層ビル群が見えるし流石に田んぼはないが、どこかの田舎町という感じである。中心部の空洞化という現象なんだろうか。なんだか安く住めそうな気がしたんだが、気のせいなんでしょうかねえ。
今日も通勤中に「恐怖症」(→【amazon】:→【bk1】)を読んでいる。まずは深川拓氏「あのバスに」を読み終えた。これもネタはありきたりだが、見せ方が巧いですな。続く飛鳥部勝則氏「シルエット・ロマンス」は…うーん、よくわからん。
カミさんは明日からイヴェントのために東京に行くことになっているそうである。早割で飛行機を予約しているので、もし私が明日も仕事で息子を迎えに行けないとなるとキャンセル料5000円を払えと言われている。発注元から明日出れないかという打診があったが、それを上司に言うと断ってくれた。すみませんねえ。
しかし、夕方になって前にやっていた客先でクレームが来ているので戻って来いという指示が発注元から来た。また発注元に移動するのである。着いたときにはもう良い子は帰るべき時刻になっていた。それから作戦会議である。今夜も遅くなりそうだな。
けっきょく、どうしても断りきれなくて明日も出勤することになってしまった。「16時には帰らないと5歳の子供が路頭に迷うことになる」と言ったのだが、それでもいいから来いということになる。そのかわり明日は9時からだそうである。いつもより1時間早く起きねばならないな。そして今夜も帰り際に引き止められて1時まで仕事をしていた。タクシーで帰らねばならない。家に帰ってすぐに寝ても5時間しか寝れないが、飯を食ったりインターネットしていると…
[ホーム] | [日記の目次へ] | [次の日記へ]