ホーム目次日記2007年 > 4月中旬
[前の日記へ]
4月11日(水) 
カミさんが布団の中で「困ったな…」と言っている。娘が熱を出しているそうだ。今日は休みづらいそうなので私が休んでもいいよと言ったのだが、体温が37度だったので保育所に行ってもらうことにする。ちょっとノドがノイズを出しているが、異常があったら私の携帯に電話が入るようにしてもらう。

今朝、出勤中に電車の中の吊り広告を眺めてみると、近鉄もJRも自社関係のものばかり。たまにそれ以外のものが見つかると創価学会系の雑誌の広告だったりする(これは不況は関係ない)。誰だよ、「引き続き経済は緩やかな拡大過程にある」とか言ってるのは。日銀がそういうことを言ってていいのか。

子供たちの土産に与えている小袋のふりかけが無くなったので、帰りに京橋のスーパーに寄って「Yes!プリキュア5」の20袋入りが198円だったのを買う。息子には興味がないキャラクターだが、彼には我慢してもらおう。家に戻ると例によって子供たちが土産を求めて出てきたが、二人とも風呂に入ってもう寝室に入れる態勢のようだったので、さっそく買ってきたふりかけを渡す。娘は渡されたパッケージを見ると「ぷりきあ!」と叫んで「れいちゃん(仮名)、ぷりきあはいぶ、すきやねん」と言う。「キュ」や「ファ」が発音できませんか。コテコテの日本人に育ちつつあるなあ。

三洋電機というのは技術力はある会社なんだけどねえ。ハゲタカに食い荒らされてるな。外資のファンドにとっては、日本の株式市場はちょっとつつけばいくらでも金が湧いて出てくる甘いところなんだろうな。奴らはすぐにリターンを欲しがるから、企業が将来に対して使うべき金までむしり取ろうとしてるように見える。社員への分配も減ってくるだろうし、モチベーションも下がるだろうなあ。これがグローバル化というものなのかもしれないが、日本はどうなってしまうんだろう。



4月12日(木) 
今朝、家を出る前にニュースサイトを見ていると「イチローの第1打席は…」という見出しが目に入った。そうするとまだ試合中なのかと思ってテレビを点けると、NHKが中継していた。ちょうど高速スライダーが外角低めに決まったところだったので松坂が投げているのかと思ったら、相手のピッチャーだったですよ。ストレートも速いしカーブもあるし、松坂と似たタイプだな。向こうのユニフォームは地味なので、ホームとビジターを区別しづらい。

それに対して松坂は思うところに球が行ってないように感じる。WBCの決勝のときも同じようなことを感じたのだが、あのときはストレートが速かった。球数制限がないせいか今日はそれほど速く感じない。やはり連打されて先制されてるし。ランナーを出してから強いのがいいピッチャーなんだがな。家を出て電車に乗り携帯で経過を確認すると、3点取られてるですよ。ホームランは出てないようだから、やっぱり連打かな。相手投手はノーヒットノーランペースだし、こりゃ軟弱なリリーフが出てこない限り勝ち目はないか。

仕事帰りにコンビニでマンガ雑誌をチェックしているとカミさんから電話がかかってきた。体調が悪いので早く帰って子供たちを風呂に入れてほしいそうである。急いで帰り、子供たちを風呂に入れる。それからカミさんが子供たちと一緒に寝室に入る。

夕食を終えて食後の甘いものを食おうとしていたら、階上から娘の泣き声が聞こえてきた。私を呼んでいるようである。上がってみると、オシッコをするのでトイレに入れてほしいということであった。トイレから出ると「いっしょにねよー」と言うので急いで歯を磨いて寝室に入る。しかし、彼女はカミさんの布団から出ようとしない。ふにゃふにゃ。

カミさんが明日の娘の弁当の用意をしに階下に下りてゆくと娘は私の近くにやってきたのだが、私の横に寝かそうとすると「ちょっとだけやで」と言われてしまった。ううむ。



4月13日(金) 
今日は昼から北方の山中にあるデータセンターに、このたび設置されたサーバの動作確認をするために行く。

JR大阪駅で降りると、ソフトバンクPANTONEとかいう携帯の広告をデカデカと掲示している。それはいいのだが、ガイジン女の顔がいっぱい並んでてキモチワルイ。たくさんの色から選べるということを言いたいのだろうが、あんな般若みたいな顔を一面に並べられると恐ろしい。夢に見てうなされそうだ。

さて目的地に着き、住所で調べてきたビルに向かう。たしか私が駆け出しの頃に行ってたビルのはずなんだが、ぜんぜん変わっちゃってるなあ。まあ、20年以上来てないような気がするから仕方ないんだが。

ビルに入るときに警備員に荷物の中身をチェックされるのは20年以上前から変わらないんだが、そこでカードを渡されて自動改札のようなゲートを通らなければならないところが時代の変わったところ。そしてそのビルの1フロアにハウジングサービスをやってる会社が入ってるんだが、さすがに情報漏洩が大問題になる昨今、お客様のサーバを預かってるとなると警戒厳重である。

まずは誓約書にサインさせられ静脈パターンのデータを採られる。荷物も作業に必要な物を申請しなければ持ち込めない。もちろん携帯もダメ。電話をかける可能性のあるところは、番号を紙に控えてから入らないといけない。「便利なものは敵!」な世界である。

マシン室に入るのがまた大変。自分の登録番号を入力して静脈パターンを読ませ、サークルゲートという一人しか立てない狭い空間に入ると後ろが閉まってから前が開く。このときに体重も計られてて、出るときに不自然に増えてないかチェックされているという。室内も、あらゆるところが見えるようにカメラが設置されてるし、なかなか大変である。まあ、いくら厳格な仕組みを作っても破る気になりゃ何でもできるんだろうけどね。



4月14日(土) 
今日も昼近くまで寝ていたのに眠い。けっきょく耐えきれず昼寝する。休日なのに何もできない。

息子にスクラッチ宝くじを買いに行くのでついてきてほしいと言われている。子供だけには売れないと言われたらしい。まあ、子供が大金を手にしたら何かと危険だからな。彼はついてきてくれたら賞金の半分をくれるとか言っている。数千円以下の賞金だったら半分を巻き上げる気はないよ。もっと多額の賞金だったらキミのパソコンを買うべきだろうし。まあ、けっきょくハズレだったんだけどね。

カミさんは私と交代で昼寝に入っている。17時を過ぎたので彼女を起こしに行ったが、起きそうな雰囲気でない。けっきょく、17時半近くになって私が娘を迎えに行くことになる。保育所に着いて娘のホームルームに向かって歩いていると、靴と鞄とポリ袋を持って歩いてくる娘と出くわした。

ポリ袋は汚れ物を入れるためのもので、すでにタオルと昼寝用のパジャマが入れられている。鞄にも連絡帳とコップが入っていたのだった。帰る準備を自分でやっちゃいましたか。私がやるべきことは高いところに掛けてあった上着を彼女に着せることと押入に入れられていた昼寝用の布団に掛けられていたシーツをポリ袋に入れるくらいだった。



4月15日(日) 
昨日は昼寝をしたのに子供たちと一緒に早めに寝た。朝の5時に目が覚めたときにカミさんがまだ寝てないと思ったら、チャットして遊んでたのか。しかも「愛は芽生えてなかったかもしれない」と言ったのに「きっと愛は芽生えてない」と言ったと書かれてるし。ドジっ娘ぶりに惚れる可能性もないとは言えないじゃないか。

トイレに入っていたら揺れが来た。地震だ。時計を見ると12時20分。その後も、ゆらんゆらんと横揺れ。いきなり横揺れを感じたから震源は遠いだろうし、トイレは柱が多いのでいちばん安全だ。慌てずじっとしている。ここでは震度3くらいか。震源地ではけっこう揺れているかもしれんなあ。

あとでニュースを見ると、「三重で震度5強」ですか。まあ、震度5くらいだったら、よっぽど条件が悪くない限り大丈夫でしょう。

そういえば昔(独身時代)ニュースステーションを観ていたときに「東北地方で地震」という速報が出た直後に東京のスタジオが揺れだして「電波は地震波よりも速いんだなあ」と実感した記憶がある。そのときも長く揺れてキャスターがしばらく無言になり、天井のライトが揺れている映像になったのが生々しかったことであった。



4月16日(月) 
季節の変わり目で気温が中途半端である。寝ていて布団を被っていると暑くて抜け出し、被ってないと寒くて掛ける、というのを何度も繰り返した。それで眠りが浅かったせいか、朝食を食べると眠くなる。妻子が出て行った後で横になるとそのまま眠ってしまっていた。目が覚めたときにはすでに家を出るべき時刻。ちょっと遅刻してしまったぜ。

仕事を終えて家に戻ると土産を求めて出てきた娘が髪を頭の両脇で括っていた。きゃー、可愛いー。さっそくDMX-C6で撮影である。やはり手軽に動画が撮れるのはいい。しかし、カメラの液晶で見るとそれほど可愛く見えないのは立体感がなくなるからかそれとも客観的に見れるからか。

最近、娘は気に入らないことがあったり自分の言いたいことが理解してもらえないときは「いやあ、ぶんぶんぶんぶん…」とゴネる。その「ぶんぶんぶんぶん」ってのは何なんだね。保育所で流行ってるのか?



4月17日(火) 
最近、朝から猫を外に出しているのだが、今朝はまた戻ってきたようである。餌を食わずに出ていったらしいので腹が減ってるのかとカミさんが言うと、娘は猫に対して「えさここにあんで、アニャ(猫のこと)」とか言っている。立派に(かどうかは知らんが)大阪の子供に育ちつつあるなあ。一人称は「うち」になってくれ。

娘は一人で遊んでいるときは何かと歌を口ずさんでいるのだが、今朝は「えーびーばりぃ、ぱすかーぱりー」とか歌っている。どうも「Yes!プリキュア5」のオープニングのようである。「いえす、ぷりきあはいぶ!」とか言ってるし。しかし最近はアニメのテーマ曲にも英語のフレーズが入ってるから子供も大変だね。

今は通勤中に座れたときにはひとりっ子グレッグ・イーガン)のタイトル作を読んでいる。多世界解釈で自分の行動が分枝するのが「自分の『意志』だけで『決定』できてない」ということで気に入らないということのようなんだが、主人公の葛藤が理解できない。こりゃふつうの人には何が何だかわからんでしょうな。この自分が生きてるのは「この世界」だけなんだから他の世界は関係ないじゃないか…などと思ってしまうのは狭いモノの見方なんでしょうか。

そのために外界の影響を排除して分枝が発生しない人工知能を作って育てるというネタのようで(それが「その子」のためになるかということで主人公夫婦は悩んでいるようだが)、それがその子に「自らの意志だけで」必ず1つに収束する決定をする能力を与えるということのようなんだが、そういう突き詰めた考え方がちゃらんぽらんな私には実感がないですな。



4月18日(水) 
明け方に小用に起きたとき、ちょっと寒さを感じたのでカミさんの布団の中で熟睡している娘を自分の布団に連れ込もうかと抱き上げると、「いやー」と声を上げて嫌がられてしまった。仕方なく息子の方を自分の布団に引っ張り込んで暖を取る。彼は移動させてもこちらの抱きやすいように姿勢を変えても目覚めないので、まことに都合がよい。

相変わらず抗鬱剤の副作用で眠くて眠くて仕方がない。昨日も今日も仕事中に緑茶を2リットル飲む。尿がジャンジャン大量に出るような状態にならないと頭が働かない。まさかオレは腎臓で思考しているのか?

引き続き通勤中にひとりっ子グレッグ・イーガン)を読んでいる。今日、帰りに最後のタイトル作を読み終えたのだが…これが「オラクル」につながるのかあ!? 最後までそれに気づかなかった。見事にヤラレタ。私の負けです。いやあ、登場人物の名前なんていちいち覚えてないもんで。平凡な名前だったしなあ。

今夜は私が娘を風呂に入れる。彼女は脱衣所で私の下着を引きはがして性器を露出させ「きゃー!」と喜んでいる。娘にセクハラされるとは。なんで女の子がそういうことをするのかね。浴室に入ったら入ったで、シャワーを股間に当てて「くすぐったいー!」とか言ってるし。こらこら、そういうのは10年早いぞ。

カミさんと娘が寝室に上がってから顎の下のヒゲを気にしていると、息子が抜いてくれるという。皮膚から1ミリも露出していないものでも抜ける。偉いもんだな。彼は、ヒゲが密集しているところを「プレアデス」とか言っている。なかなかいい例えだな。最近は表現はまだ拙いがなかなか大人びたことを言ったりするので、急速に成長しているんだなあと思うことであった。

私と息子が寝室に入ると、カミさんは電気スタンドを点けて本を読んでいた。同じ布団にいる娘は当然まだ眠っていない。子供たちがまったく眠る気配がないので母親が下りてゆくと、娘は自分の布団の中でシクシクと泣き出した。しばらくすると私の布団に入ってくる。おー、よしよし。



4月19日(木) 
昨夜は娘と同じ布団で寝たのだが、明け方に小用に起きて寝室に戻るとトイレに行ってる間に娘がカミさんの布団に移動してしまっていた。朝は父親が嫌いになるから、もう戻すのは無理だろうなあ。独り寂しくまた寝るのである。

起床時刻になり母親が起きようと言っても娘が起きないようなので、抱き上げて私の布団に連れ込む。すると泣いて嫌がる。母親が呼んでも座ってギャアギャアわめくばかりである。そんなに嫌なら立ち上がって数歩あるけばいいだけなのに。

母親に抱いてもらって階下に下りても娘の機嫌は悪いようである。私が下りていっても泣いているので両手を広げると素直に抱っこされた。父親じゃなくて布団が嫌いなのか? 私の肩に顔を伏せてまだ泣いているので、横抱きにして立ち上がり、一瞬力を抜いて無重量状態を体験させる。彼女はこれが好きなのである。やっと笑顔が出た。ノドに食いつくふりをすると、ケラケラ笑うのであった。

顔を洗おうと洗面所で身体を前に傾けると、背中にピキッと痛みが走った。ううっ、その前から背中が重くて「こりゃ葛根湯を飲まなきゃいけないかなあ」と思っていたのだが、限界点を超えてしまいましたか。これは猫背のせいで何度も経験している持病みたいなもんである。今日は休めないので、カミさんに湿布を貼ってもらって家を出る。

出勤時に家の最寄駅に入ろうとすると、同じ色の帽子をかぶった幼児の集団が群れていた。幼稚園の遠足かな。先頭を歩いている先生が美人だ。背が高くてロングヘアーで私好みのショウユ顔。ジーンズのお尻が格好いい。頬ずりさせてー(コラ)。



4月20日(金) 
通勤中に座れないときは携帯お伽草紙太宰治)を読んでいたのだが、読むのがキツくなってきた。お伽話を現代的に皮肉な解釈をしてみせるというのはまことにSF的で、太宰という人はそういうセンスがあったのだなあとは思うが、それでも読んで辛いものは辛い。そういうことで読むのを中止し、今は梅田地下オデッセイ堀晃)を読んでいる。そうかあ、まだ当時は国鉄だったのね。私はこの作品が単行本化された頃に就職して梅田の地下街を通勤経路にし始めたのでとても懐かしい。

今日は一日中船場の客先にカンヅメで会議。今の客先はある製品の卸なのだが、そのデータを登録するために商品サンプルをもらってくる。子供の好きな商品である。データの登録にはパッケージだけあればいいので、中身は子供たちへの土産にするのであった。

家に戻ると娘はずっと私にまとわりついてくる。すぐに抱っこしろと言ってくるし、そうでないときは脚にしがみついてくる。嬉しいけど動けないよ。なんでこんなに懐いてるんだろう。

『米デルは「ウィンドウズXP」を搭載したパソコンの販売継続を求める声を受けて、取り扱いを再開した』というニュースが。ほらやっぱり。Vistaしか売らないってのは、どう考えても正気とは思えない。でも、私の買いたいマシンはVstaしか選べないのよね。

カラー電子ペーパー採用のWindows CE情報端末って、値段を見たら…ひゃ、ひゃくごじゅうななまんごせんえん。何じゃそりゃ、と思ったら、企業向けの評価用なのね。



[ホーム] | [日記の目次へ] | [次の日記へ]




【妻の本】
新書館ウィングス文庫 狼谷辰之 
 対なる証  【Amazon】
【bk1】
ISBN:4-403-54008-2 ¥640+税 

新書館ウィングス文庫 狼谷辰之 
 対なるのさだめ  【Amazon】
【bk1】
ISBN:4-403-54013-9 ¥600+税 

新書館ウィングス文庫 狼谷辰之 
 対なる  【Amazon】
【bk1】
ISBN:4-403-54021-X ¥620+税 


【妹の本】
 



【Google AdSense】


【Amazonおまかせリンク】