ホーム > 目次 > 日記 > 2002年 > 6月下旬
▲6月21日(金)▼ →
今日は昼休みに仕事場近くの本屋で「バガボンド 14」(井上雄彦:モーニングKC:→【amazon】:→【bk1】)を買った。いよいよ佐々木小次郎編がコミックスになったのである。この章は泣けるからねえ。
今日は通勤中に「さらば愛しき大久保町」(田中哲弥:電撃文庫:→【amazon】)を読み終えた。これも良かったですね。大久保町シリーズ三部作の最終巻のようだが、どれも私としては高評価である。やはりこれも読んでいていちいち笑える。前巻のように1行読んではニヤリ…ということはなかったが、それでもこれだけレベルの高い作品を揃えるとは恐るべきことである。どういう文章修行をすればこういう文体で書けるようになるんだろう。おそらく物凄い試行錯誤がなければこういう文章は書けないと思うんだけどね。文章で身を立てたいと思うなら、こういう文体もあることを知っておいた方がいいと思うなあ(誰ともなく)。
▲6月22日(土)▼ →
メインのPCの調子が悪い。画面の左側が暗くなるのである。前にも同じようなことがあったけどすぐに回復したのだが、今回はどうしても復旧しない。バックライトを消してから点灯させるとしばらくは明るいのだが、すぐに左端が暗くなってしまう。このマシンを修理に出すとなると、入っているデータをどうするか。予備のマシンでは容量が足りないからなあ。やはりここはNASを導入して…(笑)
ああー、ディスクが足りないだよ。音楽CDをCD2WAV32でmp3に変換しようとするとかなりの確率でWindowsが死んでしまう。そこで、いったんCDをCD革命/Virtual Proで仮想化して、そこから録音すればいいんじゃないかと思ったのだった。あとで特に気に入った曲を高いビットレートで録音し直すのも楽だしね。一週間分のCDを5枚用意して作業用のパーティションに保存しようとしたら、CD革命/Virtual Proは音楽用CDを圧縮できないんでやんの。作業用のボリュームは2.27GBしか空いていない。mp3に変換したデータも入れておかねばならないから、かなり足りない。早くもこのPCのディスクが足りなくなる日がやってきたか。やはりこれはNASを導入するしか…(笑)
作業用のパーティションを掃除して空き容量を増やすことにする。作業用だからほとんど消してもいいデータのはずなんだが、いざ消そうとすると時間がかかる。ゼンリン電子地図帳ZIIをこのドライヴにインストールしていたのでアンインストールしようとするが、やりかたがわからない。ほんとに糞だな、このソフト。みなさん、地図ソフトを買うならゼンリンの製品は買わないようにしましょう。私は滅多にこういうことは書かないが、それでもこういうことを書きたくなるソフトが何本かはあるのである。
そういう意味ではアルプス社の製品もインストーラがタコだったな。インストールが完了したあと再度インストーラを起動してみたが、それでも前回と同じエラーが出るのである。一度インストールが成功してるんだからDLLは置き換わっているだろう。それのチェックもせずにこういうエラーを出すとは、手抜きだとしか思えない。そもそも、これじゃDLLを古いものに置き換えてしまう危険性さえあるんじゃないだろうか。こういう杜撰なインストーラを使わせるような会社のソフトはもう買いたくないな。こういうのばっかりだということは、地図ソフト業界はちょっと甘えてるんじゃないかい。地図データを持ってないと参入できない業界だからなあ。
今日も何とか休むことができた。息子を保育所に送りだし、昼食を食べて昼寝をするために寝室に上がっていったカミさんの邪魔をしに行ったら、そのまま逆に寝かしつけられてしまった。目が覚めると17時である。ああ、けっきょく今日は何もできなかったな。
カミさんが息子を連れて帰ってきた。今日は外食をするようである。また例のラーメン屋に食べに行く。しかし、どうも味が落ちたような気がする。麺の茹で方がイマイチだし、スープも途中で「もういい」という感じになってしまう。以前はこれだけ濃い豚骨スープなのにいくらでも飲めたからなあ。何よりも美人のねーちゃんの店員がいなくなったのが…(こらッ)
カミさんが「修羅の刻 13」の「裏」(川原正敏:→【amazon】:→【bk1】)が無いと言っている。ラーメン屋の隣の古本屋で探したが見つからないので、帰りに郊外型の書店に買いに行く。何軒か廻ったのだが、けっきょくどこにも無かったのであった。発売直後に仕事場近くの本屋で裏と表が並んで置いてあったのは見たのだが…もう無いだろうなあ。そこで「ブラックジャックによろしく 1」(佐藤秀峰:モーニングKC:→【amazon】:→【bk1】)を買う。カミさんに意外そうな顔をされてしまった。彼女は「反響があるのは知ってるけど、絵が好みじゃないから…」だそうである。
今夜は木根尚子さんから電話がかかってくるそうである。それで私が息子を寝かせねばならないのだが、息子が眠そうにしているのでちょっと待つように言っていたら、彼は座椅子を倒してほしいという。そうすると、その上に横になって寝息を立て始めた。私もカミさんの電話する声を聞いていると眠く…
▲6月23日(日)▼ →
居間で目が覚めた。8時半である。身体にはタオルケットが掛かっている。昨日もずっと寝てたのに、こんな時間まで寝てしまうとは。そう思っていると、階上で寝室の戸が開く音がした。息子である。彼はハリケンジャーと龍騎が録画してあるはずだから観たいという。観終わると今度は先週の金曜日に借りてきたドラえもんの映画を観たいという。カミさんがダビングしたのでテープの在処がわからないと言うが、何度も観たいと言う。煩い。放っておいたら母親を起こしに行こうとするので止める。こら、やめろ。「寝ている妻を起こすと恐ろしいことが起こる」というのは、キミが生まれる前から我が家に伝わる恐ろしい言い伝えなのぢゃ。そのうちに腹が減ったと言い出したのでトーストを焼いて食う。そして昼前になってやっとカミさんが起きてきた。彼女はハリケンジャーを観たいというので、息子はまた同じものを観ることになるのである。まあ喜んで観てるからいいんだけど。
CD革命/Virtual Pro Ver.5.5でつくった仮想CDからmp3ファイルを作ろうとするが、CD2WAV32が「ゼロによる除算」というエラーを起こしてOSが固まってしまう。うう、けっこうな時間と2.5GBものハードディスク容量を消費して5枚分の仮想CDを作ったのに。PCのバックライトは暗いままだし、まったく難問山積みである。
私のマシンだが、起動してしばらくは全画面明るいのでバックライトがハード的にいかれたとは思えない。ソフト的な問題だとして、Windowsの設定で怪しそうなところは見当たらないんだよな。BIOSの設定画面を探してみる。かなり長時間見ていたが、BIOSの設定画面では暗くなることはないので、やはりWindowsのせいだと思われる。頭にきたので、パワーマネージメントをDisableにしてやった。これでOKかなと思っていたのだが、しばらく放っておくと、やはり画面の左側が暗くなるのである。しかし、そうやって調べてきた今までの私の推測をすべて吹っ飛ばすような現象が見つかったのだった。電源ケーブルを外すと画面が明るくなるのである。いったい何なんだ。省電力モードに移行して画面が暗くなるというなら理解できるんだが。
別のパーティションから起動しても画面は暗い。そうすると、やはりOSがおかしくなっているわけではないのか。でも、バッテリー駆動にすると明るくなるからなあ。問い合わせ方法をWebで調べてみると、ちょうど1週間前に発送後1年が経過してしまっていた。電話テクニカルサポートは「24時間365日」というサービスなのである。まるで計ったみたいだな。
夕食後にカミさんが大河ドラマを観はじめたのでスーパーに野菜ジュースを買いに行くことにする。息子に一緒に来るかと声を掛けると、迷った末についてくる。まずは近くの小さな本屋を廻って「修羅の刻 13」の「裏」(→【amazon】:→【bk1】)を探すのである。息子はもう本屋に入ると児童書のコーナーに行って自分の読む本を探している。それでも一人でいるのは不安なようで、私が別のコーナーに行っていると「しんぱいしたじゃないか」とか言いながらやってくる。2軒目の本屋を出るときに彼はスタンドに置いてある「てれびくん」を見つけた。「欲しいんか?」と訊くと、欲しいけれども「かーちゃんに、おこられる」と言うのである。うーん、そういうことで怒られてるのか? こういう雑誌だと、キミが興味のあるテーマで、読むのにちょうどいいレベルの文章が載っているはずだから、本を読む練習にちょうどいいと思うんだけどなあ。
3軒目の本屋に行くと、そこはもう潰れていた。最近はこういうのが多いなあ。経営者も、自分の資産を持ち出してまで我慢しても回復の見込みはないと判断するようになったのかな。それは正しいと思う。しかし、どんどん厳しい世の中になっていくなあ…そう思いながら引き返す。2軒目の本屋の近くを通る前に、息子に本当に「てれびくん」が要らないのか確認すると「やっぱり、いる」と応える。まあ、母ちゃんに怒られたら父ちゃんが代わりに怒られてやるからな。本屋に入り、「てれびくん」と「テレビマガジン」が並んでいるので選ばせる。表紙を見ると「てれびくん」は「王蛇」とか「轟雷旋風神」の文字が見えるので情報が新しそうだと思っていたのだが、彼も「てれびくん」を選んだ。よしよし。そして、図書券を渡して一人でレジの前に行かせ、自分で買わせる。それでも遠くから身振りで指示してしまうのが甘いところである。
家に帰って息子は「てれびくん」を読み始めるが、マンガの吹き出しの中身もひらがなで文字数も少なくて、彼が文字を読む練習をするのにちょうどいい感じである。そのうちに彼は付録の「轟雷旋風神」を組み立てて欲しいと言い出した。しかしこれはかなり時間がかかりそうだ。もう遅いから来週の日曜日に組み立ててやると言ったのだが、彼は今度は母親のところに行って組み立ててくれと言って怒られている。うう、本を好きになってくれるように買ってやったのだが、これでは逆効果かなあ。
どうしてもバックライトが暗くなるのが解決できない。仕方がないので、このマシンはファイルサーバとして使って、予備のマシンを使うことにする。現行マシンのファイルを同じドライブレターで共有すれば、ほとんどのプログラムがそのまま動くはずだ。けっきょくNASみたいな使い方になっている。データは全てファイルサーバに置いて、クライアントのディスク上にあるのはOSとプログラムと作業領域だけ。画面が少し狭いことを除けば、ほとんど不便はない。こういうふうにすれば、新しいマシンも無理してハードディスクを最大限に積むこともなかったんだな。そういう意味では、1年前にNASがリーズナブルな価格で利用可能であったら…と思わざるを得ないのである。
この1年の間に、常用しているアプリケーションもいくつか変わったのでインストールしなければならない。インストーラはすべて現行のマシンに保存してあるので、コピーしてきて実行するだけである。こういうのは得てして設定するのが面倒臭いのだが、FTPソフトもWebサイトの更新チェッカも設定ファイルをコピーしてくるだけでそのまま動いた。うむ、レジストリを使わないソフトは素晴らしい。
しかし、何といってもいちばん鬱陶しいのは、IEのセキュリティパッチである。しばらく使ってなかったら、どのパッチを当てればいいのかわからない。最新のIEを入れればいいだろうって? そんな恐ろしいことはできません。できるだけリリースされてから時間が経って、穴が塞がれているものを使いたいのだよ、私は。IEの5.00だったら、特に意識しなくていいんだったっけ? まあ、とりあえずスクリプトは実行しないようにしてしまうんだが。
▲6月24日(月)▼ →
今朝、久しぶりに夢を見た。一昨日に一日中寝ていたせいか、今朝はいつもより眠りが浅かったような気がする。ふだんは夢も見ないほど深く眠っているということだな。大学で卒業するときの夢だった。実際の卒業式の様子とはぜんぜん違ったんだが。そこで先輩に「就職はどうするんや」と訊かれて、就職活動を全くしていなかったことに気づいて愕然とする…というのがオチである。私にはこういう夢が多い。高校で3学期になってから体育の授業にぜんぜん出ていなかったことに気づくとか。そういう意味ではそのパターンの夢なのだが、今回はそこで「あれ、オレは確か仕事をしていた記憶があるぞ」と気づいたのだった。夢が私にショックを与えようとしているのに、それに矛盾があることを思い出してしまうほど仕事がキツいということでなんでしょうな。なんだか情けないことではある。
今は通勤中に「時の門」(ロバート・A・ハインライン/福島正実〔ほか〕:ハヤカワ文庫 SF:→【amazon】:→【bk1】)を読んでいる。帰りに「大当りの年」を読み終えた。たしかこの作品は、中学生のときに学習雑誌の別冊付録に付いていて、冒頭の、いきなり若い女性が路上で服を脱ぎ出すというシーンが強く強くに印象に残っているのである。それ以外は、人類の行動全体がおかしくなる話だとしか…ははは。まあ、30年以上前の純真な中学生には刺激が強すぎますわな。いま読んでみると、統計的には大きな方向が「決定」してしまっている状況での「自由意志」というものを扱った作品である。ラストシーンも美しい。
どうも体調が悪い。ちょっと寒気と頭痛がして背中も凝っている。熱っぽい。風邪を引いたかな。しかし今夜も23時まで仕事をする。仕事場を出ると雨がパラついている。自転車で帰るかどうか悩んだが、遠回りをして歩いて帰ることにする。最寄駅に着いたときには真夜中近い。それでもコンビニに入ってマンガ雑誌に目を通していると、「ジョー&飛雄馬」があったので思わす読みふけってしまう。やっぱり、物語としての力は、これだけの時を経てもまったく衰えていない。いま連載中のマンガの中で、物語としてこれらに勝てるものがいくつあるだろう…とか考えてしまうのは、歳を取ったせいかな。けっきょく、家に着くと1時近いのであった。
▲6月25日(火)▼ →
今朝もまた夢を見た。以前私が扱っていた解析ソフトの説明をするように言われて客先に行ったのだが、現れた相手がガイジンさんでしかもどのファンクションキーを押せばグラフが出るかさえも忘れてて「これだったら基本機能くらいは予習してくるんだった」と思ってたところで目が覚めた。身体のあちこちが痒い。耳元で「ぶぅぅぅぅ……ん」と音がする。蚊か。これは殺さなきゃいけないな。私の血を吸ったヤツに子孫を残させるわけにはいかない。電灯を点ける。リストカメラのスイッチを入れると7時過ぎである。妻子は起きない。私の身体を曝して、敵が取りついてくるのを待つ。なかなかやって来ない。こんなことをしているくらいなら、布団を被って寝ている方が身体にはいいんだが…とも思うが、こうなると意地である。しかしすぐに目標が左腕に留まってきた。ヤツの口吻が私の皮膚の中に滑り込むまで待つ。そしてアタック。こうすると衝撃によって唾液が体内に注入されるので後で痒くなるのはわかっているのだが、自らの身を犠牲にしても悪を退治すべきなのである。着弾地点にヤツの潰れた姿は見えない。仕損じたか…と思ったが、布団の上に転がっていた。摘み上げてティッシュの上で挟む。私の血液を確認した。ミッション完了。さあ、起きるか。
昨日から通勤中に「Pasadena Park」(Hi-Fi SET)を聴いている。ハイ・ファイ・セットのアルバムがQ盤で出たというので買ったのだが、思ったほど良くなかった。それでも、ずっと聴いていると精神が曲に同調してしまう。けっこう癖になるかも。とくに「Good bye School days」はいい曲だ。あと、「真夜中のTV」は別れの曲ですけど、怖い歌詞ですねえ。
今夜はついに仕事場を出るのが23時を過ぎてしまった。ビルを出ると、雨は降っていないようだが時折頬に冷たいものが当たる。自転車で帰るべきかどうか悩む。自転車を置いている駅で降りたときに雨が降っていれば、もう乗る電車がない。それほど降ってないようなので、賭けに出ることにする。途中で少しパラついたが、傘は差さずに帰ることができた。
そういうことで、家に帰ると深夜である。ワールドカップの韓国戦は観れなかったな。負けたらしいが、そういうときこそ、どういう負け方をしたかを観たかったんだが。食事をしたりパソコンをいじったりしていたら、けっきょく寝室に上がったときには3時近くになっていたのだった。
▲6月26日(水)▼ →
今朝も夢を見た。今回は「しくじった!」という夢ではなかった。もうすぐウチの市では市長選挙があるのだが、候補者がヘンな奴だという夢だった。なんせ、スカートを穿いて自分のことを「よっしー」とか「うっしー」とか言ってるんだから。でも、夢に見るということは、けっこう心の中では選挙のことが気になっているということなんだろうか。
今日は通勤中に「from South Avenue」(岩崎元是&WINDY)を聴いている。「まるで天使のように」が好きなのだ。この曲は、私の人生の中でも屈指のフェイヴァリットな曲だ。その他にも聴いていて気持ちのいい曲が並んでいる。ほんとうに聴いていて心地いい。
今夜も23時過ぎまで仕事をする。そして今日もビルから出ると雨がパラついている。昨日よりは空気中の雨粒の密度が高いので、今夜は遠回りして歩いて帰ることにする。家に帰りついたときには1時近くなってしまうのである。
引き続き「時の門」(ロバート・A・ハインライン:→【amazon】:→【bk1】)を読んでいる。今日は帰りにタイトル作の「時の門」を読み終えた。タイムトラベル物だが、一人の人間が同じ時間を何度も経験することによって考えられる問題がほとんど出てきているような気がする。40年以上前にこういうのを書かれたら、後世のSF作家はたまったもんじゃありませんな。まあ、それを乗り越えて新しいシチュエーションを創り出せなきゃSFを名乗っちゃいけないと思うんだが。でもこの主人公、ちょっと物覚えが悪すぎるし判断力が弱いんじゃないだろうか。自分が以前見たとおりに行動してしまったことを後から気づくとか未来の自分(いや今目の前にいるんだが)を見てもそうと気づかないとか、いちおう理由づけはしてあるのだが、ちょっと苦しいような気がする。まあ、以前(いや今なんだが)見たとおりに行動するというのは、そうしなければならない理由があるかそうしたことを忘れているかのどちらかなんだろうからな。これも歴史の復元力のせいだということなんだろうか。それにしてもここまで2作読んできて、描かれているイメージが美しいのに感心する。このあたりが人気の原因なんだろう。続く「コロンブスは馬鹿だ」も、前向きな姿勢がとてもよろしい。いまの時代の空気だと、こういう作品は描きにくいかもしれないなあ。…とかいうことを書こうと思って帰りの電車の中でZAURUSを開いてインクワープロに書き込もうとすると、フリーズしてしまった。シャープのPDAは電子手帳の頃から数えると10年以上使っているが、フリーズしたのはほとんど記憶にない。パソコンみたいにヤクザな機械ではないということだな。
保存しておきたいページがあったので、予備のマシンにも「紙」をインストールする。当然、情報を保存しておく「箱」はファイルサーバ上にある物を使いたい。さてどうするか。まずはダミーでサーバ上にある既存のものと同じ名前の「箱」を作り、その場所を記述してあるレジストリをネットワーク上にある既存の「箱」へのパスに書き換える。画像の保存先は最初からファイルサーバを指定している。データが初期化されたりしないか心配だったが、私の場合はそういうこともなかったようだ。…てなことをやっていると、5時近くになってしまうのである。馬鹿である。
▲6月27日(木)▼ →
今朝、息子は私の顔を見るといきなり「ぶらじる、かったなー」と言う。「ぶらじる、つよかったなー」とか「いってんとって、かったんやなー」とか言っている。トルコに勝ったチームが出たのがよっぽど嬉しかったらしい。日本が負けてかなり悔しかったようだからな。
引き続き通勤中に「時の門」(→【amazon】:→【bk1】)を読んでいる。今日は「地球の脅威」を読み終えた。月面都市での少女の日常が活き活きと描かれている。「地球光」(→【amazon】)を読んだときにも思ったのだが、どうして20年も30年も前に書かれた作品の方が宇宙での描写がリアルなんだろう。この時代は宇宙を描くのが目的だったが、最近は単なる舞台装置でしかないということなんだろうか。でも、ドラマとしての出来もこれを超えていると思えるのはそれほどないんだけど。
コンピュータ業界紙のサイトを見ていたら「6−7月の夏商戦でパソコンが大量にだぶつく危険性が出てきた」という記事を見つけた。「6月の法人需要も、前年比30%減で推移する見通し」で「法人向けで余った部材を集めて、家庭向けに吐き出す動き」なんだそうだが「家庭用パソコンの夏商戦の見通しに暗雲が立ちこめる」という状況なんだそうである。これは、パソコンを買う予定があるなら、もう少し待った方がよさそうですね…などという話が広まることがまた需要を引き下げたりするんだが。
今日からまた広島に出張である。そういうことで、新幹線で長時間移動するので長編を読み始めることにする。「退魔師はがけっぷち。 月と闇の戦記 1」(森岡浩之:角川文庫:→【amazon】:→【bk1】)を読み始めたが、広島に着くまでにほとんど読み終えてしまった。SFではないようだが、この人の作品はとりあえず見つけたら読んでおくべきだと思うのである。これもけっこう楽しく読める。でも話が一段落したと思ったらいきなり別の話が始まって…そこで終わっている。最初の話はたんなるプロローグだったのか? これは欲求不満が残るなあ。
今夜はなんと、夜中の1時前まで打ち合わせをしていた。17時半から打ち合わせの予定を入れて、その開始がまた遅れるというのが問題なんだよな。しかも明日は朝から客先に説明しに行かなきゃいけないし問題は山積みだし。しかも、ホテルにチェックインしてコンビニで夕食を選んでいたら携帯が鳴った。電子黒板が壊れて印刷できなくなったので、私が帰る前に取ったハードコピーを明日早く出勤してコピーしておけという。ううー、こんなことなら仕事場を出るときに携帯の電源を切っとくんだった。
▲6月28日(金)▼ →
ホテルのベッドの上で目が覚めて気づく。昨夜、食事を終えてベッドに腰掛け、ちょっと横になった瞬間に眠ってしまっていたのである。無理な体勢で寝てたのはイカンよなあ。歯も磨いてないし。
昼過ぎに客先で打合せを終えて、これで大阪に帰れると昼食を食べていたら、同行している発注元の主任の携帯が鳴った。大阪からである。今日の定時間内に見積を出さねばならないので、広島の作業場所で作れという。うがー、デモ用に15インチディスプレイの大型ノートパソコンを持って移動しているので、今日は早めに移動して大阪のオフィスに帰ろうと思ってたんだが。でも、私の立場では逆らえないのである。
けっきょく、見積の作成は18時前までかかった。ふつうならそのまま家に帰るのだが、大阪の作業場所に寄ることにする。この重いノートを持って家に帰りたくはない。仕事場に帰り着くと21時半である。それからまた仕事をして、仕事場を出ると23時前になる。長時間新幹線に乗った後で仕事をするのは、疲れる。
帰りの列車の中では「時の門」(→【amazon】:→【bk1】)を読んでいた。まずは「血清空輸作戦」を読み終えた。いやー、凄い話でしたね。500人以上の命を救うため冥王星に3.5Gの加速度で向かった飛行士の話である。3.5Gですぜ、3.5G。私だって200kg近くの体重になっちまう。何日間も相撲取りに乗っかられていたら、と思うと…
続いて「金魚鉢」だが、ある日海上に現れた巨大な水柱。もう一つ対になるものがあり、ここから吸い上げられた水はもう片方に循環しているらしい。一人の科学者が「深海調査用潜水球」に乗ってその中に入ってゆく…何という魅力的な設定であろうか。そして、驚くべき推測が語られる。荒削りだけど、力強い話ですねえ。
大阪の作業場所への移動するために仕事場の最寄駅で環状線の電車を降りると、車掌さんが女性なのに気がついた。やはりJR西日本は女性の登用に積極的である。しかし、あの制服(色はグレイだったような)を着てホームに下りてドアの状態を指差し確認していると、なんだか昔のバスの車掌さんみたいだな…とか思うところが年寄りである。バスの車掌さんが絶滅してもう何十年にもなるんだよな。
▲6月29日(土)▼ →
来週は月曜日から3日間出張なので、月初にやるべき今月分の作業報告ができない。それで今日は休日出勤をして伝票を書かねばならないのである。まあ、来週から東京で結合テストをするのに、サーバの設定がまだ終わってないしな。
妻子を保育所に送り出してmpmanに曲を転送しようとしているが、今日もうまくいかない。何度やってもうまくいかない。そのとき、電話が鳴った。カミさんからである。「雨が降ってきたけど、送っていこうか?」そうなんですか。お願いしますと言うと「それじゃ、家を出て待っててね」と言われてしまった。転送は中止して家を出ることにする。今日は音楽は無しだ。いま読んでる本はあと少ししか残っていないが、次に読む本を選んでいる暇はない。急いで家を出る。そして、車に乗ってから気がついた。「冷房が効きすぎのとき羽織るものを着てくればよかった」今日は半袖のポロシャツだけなのである。いつもは懐にZAURUSや携帯電話を入れなければならないので常時上着を着用しているのだが。まあ、私のいるところは、いつも空調の効きが悪いから大丈夫だろう。
そして、往きに「時の門」(→【amazon】:→【bk1】)の最後の作品、「夢魔計画」を読み終えた。アメリカの38の都市に原爆を仕掛けたとソ連が発表した。それらを見つけて無力化するために集められた超能力者たち…という話である。ネタとしてはそれほど大したことはないが、なかなかのサスペンスですな。
本社で伝票を書き終えてメールを見ると、新しいパソコンが来たので前のマシンは返却しろというのが来ていた。データは消しておけと書いてある。まあ、OS以外は全部ゴミ箱に放り込んで空にしておけば大丈夫だと思うが、徹底してやろうと思ったところが運の尽きである。完全消去ツールというのが高価い値段で売っているが、なんであんな値段で売れるんだろうといつも思ってるんだよな。ディスクが一杯になるまで無限にファイルをコピーし続けるバッチファイルを作って動かせばいいじゃないかと思って作り始めたが、なかなかうまくいかない。ファイル名に連番を付ける方法がわからない。DOSはもどかしいねえ。UNIXなら何とかなりそうな気がするんだが。時間がないので、すっぱりと諦めることにする。一つ思いつけば何とかなると思うんだが。そう言いながら、やっぱりハードディスクをフォーマットしようと思ってしまうのが馬鹿である。クイックフォーマットすればすぐに終わると思ったのだが、起動用のフロッピーを作ってそこから起動してFORMATコマンドを実行しようとしたら、そんなコマンドは無いと言われてしまった。そうか、FORMATは外部コマンドだったんだな。横にあるNTのマシンからコピーしてきて実行しようとするが、やっぱり動かない。当たり前か。けっきょく、またWindows95を起動してFORMATコマンドをコピーするのである。再起動している時間にしみじみと思う。馬鹿だ。
夕方になってしまった。サーバの設定をするため発注元に移動する。出勤時に「時の門」を読み終えてしまったので、移動途中にジュンク堂に寄って「群青神殿」(小川一水:ソノラマ文庫:→【amazon】:→【bk1】)を買う。いま絶好調、小川一水の新作である。帰りに読み始めたが、ちょっとノリが悪いかな。「こなみ」というひらがなの名前は、動詞とか形容詞の語尾や助詞に紛れ込むと認識しづらい。私の文節認識能力が劣っているだけかもしれないが。
発注元でサーバの設定を終えると22時を過ぎてしまった。もう1台同じ環境を作らなければならないのだが、まともにやるとまた2日くらいかかってしまう。別ドライブから起動してOSごとコピーすれば何とかなるんじゃないだろうか。そういうことにして帰ることにする。家に着くと23時を過ぎる。居間にはカミさん一人である。さすがに息子は寝ているか。しかし彼女は「まだ起きてるかもしれないわよ」と言う。寝室に上がってゆくと、息子は大の字になって寝ていた…そう思ったのだが、次に見たときに目が合ってしまった。起き上がる。そしていきなり「ぱいなっぷるのかんじ、どんなん?」と訊く。なんだよ、藪から棒に。「パイナップルは漢字、無いねん」と応えると「もくようびの、てれびちゃんぴおんで、やってたで」と返されてしまった。あら、そうですか。それは失礼しました。
▲6月30日(日)▼ →
息子が起きようと言っている。7時半である。母親に「一人で下りろ!」と怒鳴られて居間に下りてゆく。それで私も起きてしまうのである。それでも、昼前になってカミさんが起きてくると眠くなってきた。昼寝に入る。起きると17時である。けっきょく今日も何もできないか。
夜にワールドカップの決勝を観る。ここしばらく仕事が忙しくてぜんぜん観れてなかったからな。しかし何か、まったりした試合でしたな。ドイツなんて、最後はぜんぜん走れてなかったし。世間では「いい試合だった」という評価のようだが、オレの目が節穴なせいか?
夜になって息子が先日買った「てれびくん」の綴じ込み付録の轟雷旋風神を組み立てるのを忘れたと言いだした。もう夜だぜ。それを組み立てるのは時間がかかるからまた来週の日曜日にしようと言うと泣き出す。組み立て方法の説明だけで本誌6ページ以上を費やしてるんだから今からじゃ無理だ。忘れていたキミが悪いんだ。諦めなさい。父ちゃんは疲れてるんだからさ。
[ホーム] | [日記の目次へ] | [次の日記へ]