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1月21日(月) 
カミさんに起こされた。8時を過ぎている。昨夜は23時過ぎには寝たはずなんだがなあ。まあ、その前にはほとんど寝てないからな。今朝も雨である。ジョボジョボ降っている。1月って、こんなに雨の降る季節だったっけ…とか思ってたら「39日ぶりにまとまった雨」らしい。少ない雨ばかり降るというのも困ったものである。またカミさんに車で送ってもらうことになる。妻子を待たせて必死で日記を書き、メールチェックをするのである。あ、MDに新しいCDを録音しておくのを忘れた。馬鹿だなあ。時間はいっぱいあったのに。

カミさんに車で送っていってもらうついでに借りていたビデオソフトも返すのだが、クウガは無かったのでいつもと違う店で借りたらしい。値段を訊くと400円以上だと言う。「それやったら『ゴジラの逆襲』でもよかったのに」と言うとカミさんは息子に「ゴジラとクウガ、どっちがええ?」と訊く。彼が「…くうが」と応えると両手でVサインをするのであった。

今日も通勤中にマスカレード(光文社文庫 異形コレクション)を読んでいる。往きに倉坂鬼一郎氏「裏面」を読み終えた。うーん、よくわからん。筋としては単純なんだけどね。「あっち」の世界の論理はこっち側とは全く違うということを言いたいのだろうか。それ自体はセンス・オヴ・ワンダーなのかもしれないが、論理体系自体が我々のものとは異なるので、それ以降の発展性がない。まあ、短編だからこれでいいのかもしれないが。…あ、そもそもSFじゃないんだった(苦笑)。そして、帰りに歌野晶午氏「死面」を読み終えた。ふつうの話ですね。結末には意表を突かれたが、これは反則っぽいような気がするんだけど。

今日は昼休みに職場近くの本屋でPC Japanを買った。なかなか有益なことが書いてありそうなのだが、問題は読む暇が無いということだな。けっきょく、読まずに積んだまま終わりになるのか?

仕事を終えて職場を出たときにも雨がぱらついている。家に電話すると、カミさんが迎えに来てくれると言う。かなり疲れた声だったので電話を切ったあと大丈夫かなと思ったのだが、何とか迎えに来てくれた。レンタルビデオ屋の店内で待っていたのだが、まずは息子が駆けてきて、かなり遅れてカミさんが入ってくる。息子は元気だ。私をアニメの棚のところに引っ張っていき、「このどらえもん、なに?」などと訊く。母ちゃんが疲れてるみたいだから、早く帰ろうぜ。

カミさんが眠いので今夜は彼女が息子を寝かせてくれると言っているが、息子は父親と寝たいと言う。ベソをかく。仕方ないなあ。ちょっと待っていろ。



1月22日(火) 
ここのところ、私がよく観に行く絵描きさんが次々にハリポタにハマっている。こことかこことかこことか。私は予告編とかで断片的にしか見たことがないのだが、それでも確かにハーマイオニーは光っている。やっぱり女の子はあの年頃がいちばん可愛いですな。

今日も通勤中にマスカレードを読んでいる。往きに町井登志夫氏「マスク」を読み終えた。これはなかなか怖かったですね。私はホラーを読んで恐怖を感じることはなかなかないのだが、こういう話なら怖いと思うのかも。そして、帰りに奥田哲也氏「仮面の庭」を読み終えた。アイデアはなかなか魅力的だが、話自体はそれほどでもない。

昨夜遅くまで仕事をしてて疲れたので、今日は早めに帰る。家に着くと息子に何で早く帰ってきたのかと訊かれる。カミさんにも体調が悪いのかと言われるし、これは普段の心がけが悪いんでしょうなあ。まあ、しんどいのは事実だが。

家に帰り着いたときには、ちょうど食事が始まるところだった。ラーメンと、カミさんがスーパーで買ってきた巻寿司である。私の帰りが遅いと予測したので、巻寿司はカミさんと息子の分しかないらしい。息子は「らーめん、ちゃずけらーちゃ、らーちゃ」とか歌っている。こういうのはすぐに覚えちゃうんだよねえ。

ちょうどテレビでポケモン遊戯王をやっていたので、息子の注意はそちらに行っている。ラーメンを口元に持っていってやらないと食べない。

しかし、遊戯王を見てて思ったのだが、今の子供はこんなのを見て面白いんだろうか。アニメを見てる限りでは、かなり恣意的なルールのような気がするのだが。こういう何でも起こりうるゲームは、ルールをよほどうまく作らないと馬鹿馬鹿しくてやってられないと思うんだけどね。まあ、私がルールを知らないせいだろうけど。

息子はまず大きなおにぎりを食べる。そして、母親がラーメンを先に食べろというのに逆らって巻寿司を食べ始めた。まあ、納豆巻だからね。しかし大丈夫か。いつもならそれだけ食うのも大変なような気がするんだがな。案の定、ラーメンを口元に持っていっても、少ししか口に入れないようになってしまった。そして「これ、のびてしまった」と言う。もう限界だろうね。しかし彼は母親に「後で甘いもん食えへんぞ」と言われると、ついに最後まで食べてしまったのであった。すごいなあ。

妻子が風呂に入るとお義母さんから電話がかかってきた。息子のお年玉で発注していた自転車が入荷したそうである。「雨が降ってるね」とか言われる。えっ、そうなんですか。天気予報は晴れだったような気が…と思ってたら、強烈な雨が降り始めた。早く帰ってよかったな。しかし、なんだか最近は天気がおかしいような気がする。けっきょく、雨は明け方まで降っていたようだ。

カミさんが「新潟女性監禁事件で懲役14年」のニュースを見て怒っている。私も14年は少ないと思うぞ。こいつのやったことを考えると、死刑でもおかしくない。前にも書いたが、ある意味、殺人よりも罪が重いと思うのである。

今日はカミさんが息子を寝かせてくれる。彼も今夜は文句も言わずに母親と寝室に上がっていった。しばらくして下りてきたカミさんが小腹が空いたと言ってバナナチップスを出してきた。私も腹が減ってたので大量に食べてしまう。このバナナチップスは美味いんだよな。ふつうのバナナチップスだと、少し食べただけで「もういい」ってなっちゃうんだけど。どこが違うんだろうか。そしてまだ物足りないので、カミさんが袋を開けて放置していた食べ残しの菓子も食う。しばらくすると胃が痛くなってきた。やはり真夜中の暴食はイカンか。



1月23日(水) 
カミさんに起こされるが、眠い。昨夜も3時過ぎまで起きてたからなあ。胃の調子は相変わらず悪い。カミさんがスーパーのパン屋でパンを買ってきていたのだが、あまり食えなかった。

今日も通勤中にマスカレードを読んでいる。往きに牧野修氏「スキンダンスへの階梯」を読み終えた。ありがちな話だが、見せ方は水準をキープしてると思う。続いて客先への移動中に五代ゆう氏「淋しい夜の情景」を読み終えた。2ちゃんねるをモデルにした流行りのテーマであるが、それだけの話だな。それほどの新味は感じられない。そして帰りに芦辺拓氏「仮面と幻夢の躍る街角」と江坂遊氏「假面譚」を読み終えた。「仮面と幻夢の躍る街角」は、なかなか馬鹿馬鹿しくていいですね。「假面譚」は…何が言いたいのかよくわからん。

ミナミの客先でトラブっているというので昼から移動する。地下鉄の駅から出る階段を上っていると、白いものがひらひらと舞い降りてくる。ほう、これが雪というものですか。そこから客先に向かって歩いていると、予想もしていなかったものを見つけた。赤い、クラッシックな郵便ポストである(→写真)。しかも現役のようだ。ミナミのド真ん中ですぜ。難波の駅まで歩いて10分かからないんですぜ。今や相当な田舎に行っても見ることが稀だというものが、何でこんなところで生き長らえているんだ。モニュメントでもなさそうだし。

客先から直帰する。ミナミの古本屋を6軒ハシゴして本を6冊買う。探していた本が100円で買えてラッキーである。

今夜も息子は父親と寝たいと言っている。布団に入ると彼は私のところに寄ってきて口の中を指さし、歯が抜けそうだと言う。他にも2人ほど抜けてる子がいるらしい。最近の子は5歳そこそこで歯が生え替わるのか。私のときは小学校も中学年になって生えかわったような記憶があるのだが(調べてみると、歯によってかなり差があるようですな)。暗いから見えないと私が言うと、明日また見せてくれるそうである。彼は、歯が抜けて大人になるんだとか言っている。まあ、大人になりたいのは良いことだ。



1月24日(木) 
7時半起床。4時ごろに小用で起きたのだが、さすがにそのまま起きている気にはならなかった。しかしこの時間ではWebを巡回するのにも日記を書くのにも余裕がない。昨夜も早く寝たからなあ。

今朝も彼は私のところに寄ってきて口の中を見せ、歯が抜けそうになっていると言う。そうなのか。しかし、カミさんによるとそういう事実は無いそうである。他に抜けてる子がいるので羨ましいのだろうとのこと。そういうものなのかねえ。まあ、大人になりたいというのは良いことだ。

今日も通勤中にマスカレードを読んでいる。往きにひかわ玲子氏「黄金の王国」を読み終えた。なかなか読ませてくれたが、話としてはふつうだな。客先への移動中に浅暮三文氏「カヴス・カヴス」、鯨統一郎氏「屈折した人集まれ」を読み終えた。「カヴス・カヴス」は、実験作である。本の物語の中に入ってしまうという話だが、やはり設定に無理があるように読めてしまう。もう少し説得力がないとなあ。「屈折した人集まれ」は、すべてに飽いた大金持ちが編み出した楽しみとは…という話だが、こりゃスゴイですなあ。確かにこういうことはあるかもしれないと思うと恐ろしい。そして、帰宅中に田中啓文氏「牡蠣喰う客」を読んだ。げろげろ。相変わらず生理的にインパクトはありますねえ。でもこれ、やっぱりタイトルが最初に浮かんだんでしょうかね。

今日は客先での打合せが伸びて定時になってしまったので、そのまま帰宅する。帰りにレンタルビデオ屋に寄るとクウガの2本目があった。息子が観たがっていたので借りて帰ることにする。しかし、家に着いて居間に入ったときには息子はポケモンを観ていて全くこちらを注目してくれないのであった。くそお、グレてやる

息子は最近よく「こまっちゃーうーなー」と歌っている。はじめは何でこんなに旧い歌を…とか思ったのだが、某ラーメンのCMで流れているのである。しかし、このサイト、動画を観るためにはVDOLiveプレイヤーとかいうプラグインが必要らしいのだが、落としてきてインストールしようとすると何だか異様に動作が重い。何でソフトをインストールするだけなのに、起動するのにこんなに時間がかかるんだ。とか思ってたら、ハードディスクをガリガリ回し始めた。これはヤバい。バグじゃなかったら、これは私のマシンから不適当な情報を盗もうとしてるに違いない。慌てて強制終了させる。ダウンロードするときやインストールするときにさえメールアドレスを入力させることからして、何だか怪しいと思ってたんだ。これは、よっぽど観たいソフトがない限りインストールするのはやめよう。そういうコンテンツが出てきた頃には問題点も公になっているだろう。

息子は風呂から上がってくると、白黒に塗り分けた独楽を回すと虹色に見えるというのを見せてくれると言っている。しかし、うまく回せない。何度回してもうまく回せない。横から「惜しかったなあ」とか言っていると「『おしい』っていわないでっ!」とかキイキイ言いだした。こりゃかなり疲れてますね。寝た方がいいんじゃないか。まあ、最終的には成功したんだけれど。

今夜はカミさんが息子を寝かせてくれた。しかし、私も体調が悪い。まだ23時過ぎだが寝ることにする。今朝も長時間寝たんだがなあ。ちょっと前までは、平日にこんなに寝ることなんてなかったんだが。寝る準備をしているちょうどそのとき、息子を寝かせ終えたカミさんが下りてきたのだった。やっぱり私が寝かせるべきだっただろうか。



1月25日(金) 
今朝も目が覚めたのは7時半である。昨夜は23時に寝たから8時間以上寝たことになる。ここしばらく、以前に比べて睡眠に必要な時間が増えているようだ。老化により疲労回復が難しくなっているのだろうか。

いま、通勤中に「DEVOTION」(KATSUMI)を聴いている。往年のメロディライン端々にうかがえるのだが、やはり全盛期に比べると勢いが感じられない。まあ、本人が最も苦しいんだろうけどね。

今日も通勤中にマスカレードを読んでいる。今日は柄刀一氏「仮面人称」を読み終えた。こりゃまた見事にヤラレましたね。私がミステリに詳しくないせいかもしれないけど、このトリックには拍手ですね。

あら、まだやるつもりだったんですか愛知万博(苦笑)。なんかもう、今さら万博やられたってぜんぜん行きたいと思わないんだけれど。何かとケチもついてるしな(しかしこの変貌ぶり、まるで牛(苦笑))。まあ、やってる連中は客が来なくても税金が業者に流れりゃいいんだろうなあ。

息子は脚を打ったそうである。湿布をしているそうだ。カミさんは腹が痛いと言っている。息子が父親と寝たいと言っているので、カミさんを居間に残して私が寝かせる。こういうときは機嫌が悪いので、触らぬカミに祟りなし、だ。今夜も布団に入って保育所で何があったか訊いてみる。今日は保育所に何人かオジサンがやってきて遊戯室で紙芝居や人形劇をしてくれたんだそうである。



1月26日(土) 
5時過ぎに起きる。休日になると早起きするんだな。それでやることはというと、ニュースサイトを巡回するのである。うーむなるほど、センス・オヴ・ワンダー…ってほどのことでもないか。まあ、ルールの抜け道を探すのもスポーツということで(ちょっと違う?)。かと思うとイヤなニュースが。あー、やだやだこんなことが通るのかね。本当だか嘘だかは知らないけど、こんなはっきりしたことで言った言わないでもめてるというのが信じられないな。きっとみたいな人がいっぱいいるんだろう、あの世界は。

8時を過ぎたので妻子を起こしに行く。雨戸を開けたがカミさんは起きないようである。息子を連れて下りて朝食の用意をする。今朝は薄切りの山形パンしかなかったので、2枚焼いてジャムをはさむ。「ジャムサンドやで」と言って渡すと「おみせやさんみたいやなー」と言う息子であった。

息子は今朝も脚が痛いと言っている。歩くぶんには大丈夫だが、階段の上り下りが辛そうだ。朝食を食べたら湿布を貼り替えてほしいと言っていたのだが、昨夜貼ったものを剥がしたら「もうだいじょうぶ」と言ったのだった。剥がすのが痛かったらしい。

昼前になってカミさんが起きてきた。腹痛は治ったようである。昨日、息子が昼寝をしたときにオモラシしたのでシーツを保育所から持って帰ってきているとのこと。あら、今朝は何も持って行ってないぞ。パジャマもないかもしれないらしい。うう、息子が辛い思いをしてなければいいが。まあ、保育所ではそういう事態はよくあることだとは思うのだけれど。しばらくすると彼女はまた寝室に上がってゆくのである。

パソコンのバックアップをしながら自分の用事を済ませると息子を迎えに行くべき時間になってしまった。かなり強い雨が降っている。これは自転車を使わないほうがいいな。歩いていくことになるか。息子の傘とレインコートを探していたらカミさんが起きてきた。車を出してくれるそうである。ありがたいことである。

カミさんはまずヤンマガの早売りを買いに行く。店の前に車を停め、雨が降っているので私が買いに出る。そしてそのまま保育所前に移動し、私が迎えに出る。カミさんはその間に車内でヤンマガを読むのである。保育所の中に入って行くと廊下に息子の姿が見えた。しかし、傘をたたんでいると見えなくなってしまった。どうしたんだろう、と思いながら彼のクラスの部屋を覗くと…いた。昼寝用の布団が積んである押入れの隅に尻だけが見えている。隠れているつもりなのかわざと見つかるようにしているのか。近づいていってお尻をペンペンするのである。

息子は半ズボンを穿いている。着替えがなかったのか。すまんなあ。まあ、子供は風の子と言うんだけれども。息子を連れて駐車場に戻ると、カミさんは今週はイニDは休載だったとか言っている。わ…私のせいじゃないからね。

そのまま近くのスーパーに行く。息子が数日前からウルトラマンコスモスを観たいと言っているので急がねばならない。息子が言うには開始時間は18時なのだが、もうすぐその時間になってしまう。カミさんは店内に入るとすぐにどこかに行ってしまった。息子と二人で「どこいったんかなー」とか言いながら店内を巡回する。彼は例によって興味のある商品一つ一つについて「これ、なに?」と訊いてくる。別にそういうことを知っても何の役にも立たないだろうと思うのだが、これも発達の一段階だからな。そうこうしているうちにカミさんからPHSに電話が入った。どこにいるんだとか言っている。そちらこそどこにいらっしゃるんですか。探すと彼女はレジの外にミスドの箱を持って立っていた。あら、夕食のおかずを買いにきたわけじゃなかったのね。そういえばポイントを集めてもらえる景品が欲しいとか言っていたような。

ちょっと遅くなってしまった。家に帰って急いでテレビを点ける。ちょうどウルトラマンコスモスの前半が終わるところであった。半分見逃してしまったな。観終わると息子は「えらい、みじかかったなー」とか言っている。むう、細かいことは気にしないでくれ。



1月27日(日) 
今朝は6時半に起きた。真っ暗だったのでもう少し早いかと思ったのだが、雨が降っているせいだったようである。8時になって息子を起こしに行く。今日はアギトの最終回らしいのである。次の「龍騎」を観たいらしいのだが、今日も観たいと言ったのである。まあ、予行演習だな。寝室に入り耳元で「起きへんのか」と言うと「おきる」と言ったが、言葉に反して起き上がる気配がない。布団を掛けるとそのまま眠ってしまった。さすがは私の息子である。眠気には勝てないのである。

ということで、今日は息子よりもカミさんが先に起きてきた。息子が起きてきたのは昼前ある。彼はすぐに「しょーぎ、やらせて、ちょーだい」と言って私の膝の上に乗ってくる。彼が将棋を指している間、私はパソコンを使うことができない。ううむ、これはちょっと由々しき事態だな。ローマ字を覚えるまでは息子用のパソコンは作らないつもりなんだが。まあ、彼が対局を始めるといちいちどう指せばいいか訊いて来るから私はパソコンどころではなくなるのだが。

対戦相手のソフトを変えながら何局も指しているおかげで、息子はかなり感覚はよくなってきた。飛車が成るときなど「じゃまが、すくないから、こっちやなー」とか以前に教えたことを喋りながら指している。まず局面のどこに目をつけるかというのが大事だからね。若い頭脳は柔軟である。

息子にアギトの最終回が観れなかったことを告げると、かなりショックが大きかったようである。ベソをかきそうだ。しかし、クウガの2巻のビデオがあることを知らせるとすぐに機嫌が直るのである。再生を始めると、彼は顔を真っ赤にして観ている。カミさんが熱があるのかと思って測ってしまったくらいなのである。興奮してるのね。あのときと同じか。

カミさんは「大間の本マグロ」とかいう特集番組をテレビで観て「お寿司食べたくなっちゃった。ご飯炊いてるのに」とか言ってる。夕食はそういうことになりますか。その前に彼女は借りていたビデオを返して本屋に行くという。息子もついてゆく。帰ってきたときには、彼らはまたビデオソフトを持っていた。クウガの3巻と4巻があったので借りてきたらしい。

寿司屋に移動する車の中で息子が月を見つけた。月齢10日くらいの白い月がビルの上に浮かんでいる。「まんげつ?」と訊かれたので否定すると「はんげつ?」と返される。いや、半月と満月の間には何日分もの中間の状態が存在するのだよ。居待ちとか立待ちとか「いざよい」とか…中学生の頃は覚えてたはずなんだが、忘れちゃったなあ。また勉強しておこう。月齢でなくこういう言葉で表現するのも日本の文化だ。──いま調べると、月例は13日くらいだったらしい。だったら「十三夜」なのね

車から降りると、なぜ移動しても月はついてくるのかと息子に訊かれる。ううむ、それは親子関係におけるFAQだね。でも、「月は遠くにあるからだ」と言っても理解してもらえないだろうなあ。さて、どう説明したものか。

息子は家に帰ってクウガの3巻をデッキに入れて観はじめたが、どうも様子がおかしい。終わる頃になってテーブルの上に出ているテープを見たら3巻であった。おい、4巻を先に入れちゃったのか。彼はまた風呂から上がって3巻を観る。彼は今日一日、将棋とクウガで明け暮れたような気がするな。5歳にしてまるでオタク。まあ、母親がオタクだから仕方ないか。

私が風呂から上がってきたときには23時を過ぎていたのだが、階上から声や物音が聞こえる。まだ起きているのか。そのうちに寝室の扉が開いて「とーちゃん、いっしょに、ねましょう!」という声が聞こえてきた。そういうことになるんですか。歯を磨いて寝室に入ると、カミさんは「父ちゃんが来たら下りてもいいそうなので」と言って出て行ってしまったのであった。

息子に何でこんなに遅くまで起きていたのか訊くと、ハリポタを読んでもらっていたそうである。あれは時間がかかりそうだからねえ。



1月28日(月) 
今日も通勤時にマスカレードを読んでいる。往きに難波弘之氏「想夜曲」を読み終えたが、何を言いたいのかよく理解できない。たんに「いまと違う世界」を描きたかっただけなんだろうか。

今日は昼休みに職場近くの本屋で銀河パトロール隊E.E.スミス小隅黎)を買った。これは思い入れのある作品なんだよな。中学生のときに読んですごく面白かったし、これを弟に読ませてSFにハメたのだった。私ゃスペオペは苦手と言いながら、このシリーズだけは別格なんである。サムライ・レンズマン古橋秀之:徳間デュアル文庫)が出たのでそれに便乗して再版したのかと思ったら、新訳だったのか。ワタクシ的には真鍋博氏のイラストがあまり好きではなかったので表紙が生頼範義氏に代っただけでも「買い」なのではないかと思ってたんだけどね。昔買った本は実家に置いてるし。

ヒカルの碁最終回。おおー、こういう形で終わらせるとは、とても少年ジャンプとは思えない(爆笑)。

そして職場からの帰りに家の近くの本屋で「TECH GIANを買った。にしき義統氏の表紙絵をテレカにしたものの画像が収録されているそうなのである。にしき義統氏の表紙絵の画像が収録されているときは買うようにしているのだが、かなり抜けもあるようだからね。今月はCD-ROMが2枚なので少し高価い。

家に帰ると妻子は食事中であった。私が食事を終えると息子は「ぱそこん、だしなさい」と言っている。将棋がしたいらしい。私がパソコンを出して使い始めると「やりたいの、しょーぎ」とか言いながら膝の上に乗ってくる。おかげで私のパソコンの使用率は半分程度になってしまう。しかし飽きないねえ。親が無理矢理やらせたらすぐに飽きるんだろうけど、本人が好きでやってることだからねえ。いずれにせよ、飽きずに一つのことに集中できるというのは良いことだ。

息子には将棋のソフトも自分で起動させるようにする。それでスタートメニューの使い方も覚えたようだ。各ソフトの「ファイル」メニューとか「対局」メニューの使い方も覚えてきたみたいだし、やはりやりたいことがあるとすぐに覚えるものだな。息子はパソコンソフトを一通りやっつけると、自分の盤駒を持ってきて指そうと言う。パソコンが占有されないからワタクシ的にはこっちの方がいいかな。しかし、敵味方両方の指し手を考えねばならないのがツラい。六枚落ちでこういうことをするのは茶番だよな。

息子は左手の甲が痛いと言っている。なんだか内出血しているようにも見える。最近、あちこちが痛くなるねえ。病気じゃないだろうな。

スケルトンのS-VHSテープが出るらしいが、VHSのテープって規格がガチガチに決まってるんじゃなかったっけ。それに、VHSはテープエンドを光センサーで検出するからシェルを透明にできなかったと理解していたんだけど。私の思い違いだったのかな。いやでもVHSの規格が決まって四半世紀もの間、そういう製品が出なかったんだから理由はあるはずだ。

今日はカミさんが息子を寝かせてくれた。しかし、しばらくすると寝室の扉が開いて息子が下りてきた。左手に湿布を貼ってほしいそうである。そういえば、風呂から上がって寝る前に貼ろうとか言ってたよな。湿布を貼ってやり、「ついてきて」と言うので寝室までお供するのである。もう同じ歳で「はじめてのおつかい」をしてる子供もいるんだけどなあ。親が過保護なせいだが。

少し時間ができたので、今日買って来た「TECH GIAN」のCD-ROMの中身を見てみる。テレカの画像は、画像ファイルで収録されているわけではなく、CD-ROMからソフトを起動して鑑賞するようになっている。こういうのはイヤだなあ。仕方がないのでPrintScreenして必要な部分を切り取り、ファイルに登録する。けっこう時間がかかった。5年分以上、64枚もあるからなあ。それほど大きな画像ではないが、フルカラーのbmpで保存すると50MBを超えてしまった。

脱衣将棋も入っていたので試してみる。相手の女の子が代わっただけで、内容的には前回と同じように思える。しかし、何か試そうとするとインストールしないといけないのは辛いな。Windowsはソフトのインストール・アンインストールを繰り返すと、だんだん壊れてくるらしいし。やはり、お試し用のパソコンが必要なのか。それだったらデュアルブートにして別のドライブから起動するべきなのかな。理想はVirtualPCみたいなソフトを入れて、その上で仮想マシンを動かすことだと思うけど…本気で検討しようかな(笑)。とかやってると3時を過ぎてしまった。息子にオシッコをさせて寝る。



1月29日(火) 
今日も通勤中にマスカレードを読んでいる。帰りに深川拓氏「白面」を読み終えた。これは凄い話ですねえ。このトリックが何で旦那にバレなかったのかという点については疑問もあるんだけれども。続いて高野史緒氏「スズダリの鐘つき男」を読み始めたが…うーむ、面白くない。シベリアまで取材に行ったらしいが、それに負けちゃってますね。パリアッチョのころの勢いはどこに行ってしまったんだろう。

今日は宮本春日さんが我が家にいらっしゃるのである。木根さんの北海道土産「カールのジンギスカン味」と、先日発見された定期入れを受け取りに来られるのだ。それで今日は定時で帰ろうと思っていたのだが、サーバ間の通信がうまくいかずに少し遅くなってしまう。家に着くと夕食が終わるところだった。息子はいつもと違う人がいるので、やはり様子が違う。何か面白いことを言おうとしているようだが(この辺が関西人か)、滑っている。そういうときに墓穴を掘るんだぞ。

やおい関係の人たちが集まると、どうしても話題はの話になってしまう。「雪印食品は馬鹿だなあ。数千万の金のために企業の存続を危うくするなんて」とかいう話である。本当なのである…などと言っても誰も本気にすまい。まあ、おかげでカミさん宮本さん冬樹蛉に協力して日記からここにリンクを張ってるし。

息子は風呂から出てくると、私にハリポタを読んでもらうように母親に言われたとか言っている。はあ、そうですか。ということで、とうぜん今日は私が息子を寝かせることになる。ハリポタを読まねばならないか。たくさん声を出さなきゃいけないような気がするな。息子は先に寝室に入ると、栞の挟んであるところを開いて待っている。栞は挟んだままである。少しは学習したか。しばらく読んでいると彼はもたげていた頭を布団の上に落とした。目をつむり始める。よしよし、この調子だ。そのままのペースで読み続ける。息子が目を閉じてから2ページほど読み進み、様子をうかがう。眠ったようだ。私は寝室を抜け出し、居間に戻るのである。

外相更迭ですか。しかし、こういう簡単に真実が明らかにできそうなことで両成敗というのもなあ。何を考えてるんだか。これで内閣の支持率も下がるだろうなあ。切るんだったらそれまでに具体的な構造改革の成果というのを見せておくべきだった。これだったら「やっぱり口先だけだった」と思っちゃうよなあ。



1月30日(水) 
今日も通勤中にマスカレードを読んでいる。往きに速瀬れい氏「方相式」と井上雅彦氏「舞踏会、西へ」を読み終えた。「方相式」はなかなか読ませてくれたが、話としてはなんということもない。続いて「舞踏会、西へ」を読み始めたが、ちょっと読むのがつらい。文章が頭に入ってこないし、話の内容も面白くない。これは私には合わないな。そして帰りに竹河聖氏「青磁」を読み終えた。これも読ませてはくれたのだが、話自体は至極まっとうで物足りない。

そして今は通勤中に「Through The Fire」(Peabo Bryson)を聴いている。まさに「歌が上手い」というのはこういうことをいうのだなあ、と感服するのである。このアルバムは曲のレベルにバラつきがあるが、これで良い曲がそろったらトンデモナイことになりますな。

昨日早く帰ったし設定しているマシンがうまく動かないので今日は遅くなってしまった。仕事を終えたのは22時過ぎである。帰りにレンタルビデオ屋に寄る。ここは新作・準新作以外は100円で7泊8日レンタル可能なのだが、その期間が1月末までと告知されているのである。そう言いながらも3ヶ月ごとに延長していたのだが、今まではサービス期間終了の半月前くらいには延長の告知をしていたのに今回はそれがないのである。そろそろディスカウント期間は終了のようなのだ。まあ、このキャンペーンを開始して1年半になるが、その間に近くのレンタルビデオ屋がかなり潰れたからな。そろそろ投資を回収にかかるのだろうか。

ソフトを選んでいたら0時を過ぎた。これでサービス期間最終日に借りたことになる。そう思ってレジのところに行くと…すごい行列である。みんな、考えることは同じなのね。しかしレジの中を見ると「2002年4月末まで延長」とか書いているビラを見つけた。どうなってるんだろう。

そういうことで、家に着いたときには0時を大幅に過ぎていた。当然息子は寝ている。カミさんも明日が早いので寝ると言う。明日は息子がお義母さんと神戸の山に行くので早起きして送って行かねばならないのである。それで私は一人でいろいろやっていたのだが、気を失いながら日記を書いていたら4時を過ぎてしまっていた。私も明日は打合せがあるのでいつもより早く家を出なければならないんだがなあ。馬鹿である。



1月31日(木) 
すみません。なぜか最近またアクセスが増えてきた(といっても大したことないが)のでアクセス解析入れました。私のポリシーには反するんですけどね。ちょっと重くなるかと思いますが、どうかご容赦を。お嫌ならJavascriptを実行しないようにすれば無効にできますので。まあ、ポップアップ広告も出なくなるしウイルス感染の危険も減るからそうした方がいいのかもしれませんけどね。うまく表示できないページは出てくるけど。

あの小松左京先生くだんのはは石森章太郎先生(あえてこう書く)が漫画化していたそうな。その「幻の漫画」が今度、角川ホラー文庫から出るらしい。転んでもタダでは起きない。さすがは角川…って、何のことだ?

妻子が起きた。息子はオモラシをしたようである。昨夜寝るときに遅くなっていたしカミさんも最近はさせてないみたいだからオシッコをさせなかったのだが、やはりさせておくべきだったか。彼らが下りていってからしばらく布団の中にいたが、私も今日は早く出なければならないので早々に起きる。息子は調子が悪そうである。洗面所から顔を洗って帰ってきてベソをかいている。座椅子の上に座り込んで動きたくないようなことを言っている。それでも「おばあちゃんと遊びに行かへんのか?」と言うと「いく」と言うのである。

今日は通勤中に「Dreamboat」(東野純直)を聴いている。この人の作るメロディも好きだ…ったはずなんだが、このアルバムはあまり心に響かない。やはりこういう創造的な仕事を長く続けるというのは大変なことなのだなあ、と思ったりするのである。

今日から電脳祈祷師美帆 邪雷顕現東野司:歴史群像新書)を読み始めた。よろず電脳調査局ページ11シリーズの真夏のホーリーナイト鋼鉄の天使がワタクシ的には最高の出来だったので古本屋を探し回って買ったのである。しかし、読み始めていきなり「こんなこと起こるわけないよなあ」と思ってしまった。まあ、起き得ないことを「あるかもしれない」と思わせるところが作家の腕の見せ所ですからね。お手並み拝見、ということになりますか。

例のレンタルビデオ屋であるが、今日前を通ると100円レンタル期間が4月30日までになっていた。2週間分も借りて損したな。サービス期間が終わると客に思わせて借りるのを保留していたソフトを借りさせるのが目的だったのだろうか。まあそれも売り上げアップの手ではありますな。

家に帰ると妻子はいない。カミさんの実家で飯を食っているのだろう。独りで寂しくパソコンをいじっていると妻子が帰ってきた。息子は家に帰ってくると大きい馬と小さい馬がいたとか両方に乗ったとか馬がオシッコをしてたとかいろいろ話してくれる。居間に入るとラムネ菓子を出してきて自慢する。「誰にもろたんや?」と問うと「おばーちゃん」と応えたので「『ありがとう』言うたか?」と訊くと、電話をかけてお礼を言うと言いだした。コードレスの子機を持たせて電話番号を言い、ボタンを押させる。初めて自分で電話をかけたことになるか。電話番号を覚えてかけられるようになるのはいつになることやら。

息子は寝る準備をして寝室に入る前に座椅子の上に横になっていたら、そのまま眠ってしまった。そうとう疲れてたのね。カミさんが寝室に連れていくと彼は目を開けた。私も今朝はあまり寝てないので一緒に寝ることにする。歯を磨いて上がってゆくと、すでに彼は深い眠りの底であった。

狼谷辰之  新書館ウィングス文庫
なる
¥620+税  ISBN4-403-54021-X



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