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6月11日(日) 
今日は実家で昼前まで寝ている。しかし疲れが取れた実感がない。睡眠も食事も足りているはずなのに、どうしたことだろう。2階への上り下りも大儀だ。これはかなり身体にガタが来ているな。

娘は実家の庭で「だんごむし」を捕っていたそうである。持って帰ると言われたらどうしようと冷や冷やものである。実家を出るときに思い出さなかったのでラッキーであった。

息子は実家ではGBAで一人で遊んでいる。まったく何をしに来たのやら。娘もそれを真似して、彼の隣で実家の電卓を両手で持ってボタンを押している。お兄ちゃんと同じことがしたいんだねえ。

私が起きてくると娘は「こうえん、いこ」と言うので朝食を摂って一緒に家を出る。しかし家を出てすぐに負んぶしろというが拒否するとぴーぴー泣く。「歩けへんのやったら帰るぞ」と言うと、それも嫌だと言って地団駄を踏んで泣く。扱いに困る。まったく末っ子は我儘なんだから。

私の体調が悪いので、昼食を食べるとすぐに実家を辞す。カミさんと一緒だとタクシーを使うのだが、今日も駅まで歩く。娘は家を出るとすぐに抱っこしろと言い出した。しばらくは抱いて歩いていたが、私も疲れているので途中で降りていただく。彼女のペースでゆっくり歩いていると、息子は先に歩いて行って見えなくなってしまった。まあ、もうすぐ10歳だから大丈夫だとは思うが。

娘は電車に乗るとすぐに祖母に持たされたチョコレートを食べ始める。手が汚れるから嫌なんだがなあ。そのうちに、前を見つめてぼーっとしていると思ったら、目をつむった。眠りそうである。彼女のリュックを脇に置いてそれにもたれさせ、上半身にジャケットを掛けてやる。

そういえば、家を出る前に息子は阪神戦の中継を観ていた。昨日も甲子園だったから今日もそうだろう。下手をするとちょうど試合終了にぶつかってしまうことになる。最悪。甲子園に着く前に携帯で試合経過を確認すると、9回表で4対4。おお、追いついたか。ライオンズ偉い。なんとかラッシュに巻き込まれずに済むかと思っていたのだが、ホームには大量の人が。うーん、座席を確保しているから梅田までは何とかなるが、そこから先が大変だな。何とかならんもんか。

とにかく阪神ファンの集団には関わりたくないのである。私がまだ駆け出しのころ、阪神沿線の客先に行ってたことがあるが、帰路にナイター帰りの阪神ファンと乗り合わせてしまった同僚たちはほとんどアンチ阪神になったというくらいだからな。

個人的には電車に乗ってきてほしくないのだが、逆にマイカーでの来場を控えるようにというキャンペーンをしてるくらいだからなあ。日本では仕方ないんだろう。そういう意味では、こういう都心部に大量に集客する施設を作るというのはいかがなものか。といっても、できたのは何十年も前だからな。今ならグリーンスタジアム神戸西武球場のように郊外に作るべきなんだろう。

しかし疲れた。病み上がりなのに2歳児を連れて2時間以上の道程を移動するのは無茶だったかも。息子の切符を買うときに娘を見失いそうになったしな。家に戻ったときには、毛並みの乱れた犬みたいになってしまっていたのだった。



6月12日(月) 
出勤時に満員電車の中で携帯に入れているRUR(ロッサム世界ロボット製作所)」を読んでいると、誤字を見つけてしまった。「ここに着てから」は「来てから」の間違いだろう。青空文庫は校正がしっかりしてると思ってたんだがな。校正ミスを指摘して反映させる仕組みはあったっけ?(いま調べてみたら、休止中だった。「1年間で集まった虫を分類し、ファイルに反映していく作業を行うことになりました」と書いてあるけど、そういうことでいいんだろうか)

今日も帰りに鶴橋のブックオフに寄る。コミック文庫が大量に入荷していたのに欲しいものがない。まあ、未陳列の台車で1冊見つけたからよしとするか。

家に戻ると、amazonから「2006 WORLD BASEBALL CLASSIC 日本代表 栄光への軌跡」のDVDが着いていた。やっぱりこれは買っておくべきものでしょう。さっそくHDD&DVDレコーダーに挿入して再生しようとすると、「ディスクをチェックしてください」と言われてしまった。PS2ではちゃんと再生できる。このDVD、かなり安っぽい造りではあるが、新品だぜ。まったく東芝のドライブってやつは。

今夜はワールドカップのオーストラリア戦。戦前の予想とか見てて、なんでそんなに楽観的なんだろうと思ってたんだが、やっぱりそうでしたな。前半から圧倒的にボールを支配されて攻められているように見える。相手を動かして攻めさせているのか攻められているのか。

ハーフタイムの監督のコメントとかを聞いて相手を動かしているのかと思っていたのだが、終盤になって逆に日本の方が動けなくなってきたように見える。敵を動かして疲れさせてたんじゃなかったのか。とか思ってたら立て続けに点を入れられて逆転負け。こりゃ相手の方が力が上でしたな。とくに体格で負けてるのに動きでも負けてるんじゃ勝負になるわけがない。

まあ、先取点がなんかキーパーの邪魔をしてたようで反則気味だったから、あのまま勝ったら後味が悪いなとは思ってたんだ。そう思ってたら、やっぱり「主審が誤審認めて謝罪」という記事が。やっぱり負けてよかったんじゃないの。(しかしその後、「ゴールは正当」ということで二転三転。いったいどうなっているんだ)

しかし相変わらず流れの中で点を取れそうな気がしない。ゴール前ではボールを持ってるだけで精一杯。とても強いシュートを打つまでできない。なんで他の国みたいに強いシュートが打てないんだろう。なんでチャンスでパスしちゃうんだろう。よくこれでアジア予選を勝ち抜けたものだ。

東京でワニガメ産卵ですか。こんなのが皮や池にいたら怖いな。子供の指くらい簡単に食いちぎられそうだ。

おおっ、アマゾンジャパンが一般小売店で販売されない小規模出版社やインディーズメーカーの商品を取り扱うですか。さらにロングテールになるわけね。一瞬、同人誌も売れるのかと思ったら、「ISBNもしくはJANコードが必須」なんですか。さすがにそこまではできなかったか。



6月13日(火) 
相変わらず体調悪し。ずっと鼻水が出ている。漢方薬も効かない。そういうことで、今日は早めに家に帰る。家に着いたときには22時を過ぎていたのだが、娘が全裸で玄関に出てきた。風呂から上がったところだったらしい。今夜も私に薬を塗られるのを嫌がる。まったく困ったもんである。

カミさんが風呂から上がって私の食事の用意を始めると、娘は刺身の皿を運んでくる。危なっかしい。案の定、イカを一片落とし、床からつまみ上げて皿に戻す。はいはい。

うーん、「最近の若いモンは」とか言いたくないが…「青春の1ページをつくりたかった」と言ってレール上に座り、ジュースを飲んだり、スナック菓子を食べたりしていた…って、オマエらは小学生か? いや、小学生でもそういうことはしないぞ。それが同志社大の学生ですか。出身者はいたたまれないだろうな。オレも受験のときに同志社大を受けなくて良かった。

カミさんは子供たちを寝室に上げてすぐに下りてくる。しばらくすると階上から息子の呼ぶ声が聞こえてきた。娘がオシッコすると言っているそうである。上がっていってトイレでオシッコをさせると、彼女は「ねよー」と言う。うう、こんな若い娘に一緒に寝ようと言われて拒否できる男がいるだろうか(違う)。しかし「父ちゃん、ご飯食べてくるからな」と言い聞かせてまた下りるのであった。

夕食を終えて歯を磨くと、階上から娘の声が聞こえてきた。寝室を出て立ち尽くしている気配である。上がって行くと、「かゆい」と言っている。背中に薬を塗ってやるが、今夜はザラザラである。そのうちに「あたま、かい」と言い出した。かなり地肌が湿っている。頭を洗ってちゃんと乾かしてないせいかな。そういうことで、階下に下りてアレルギーの薬を飲ませ、頭をドライヤーの冷風で乾かしてやるのであった。



6月14日(水) 
今日は昼前から京都に移動して打ち合わせ。移動中に昼休みをはさむので、途中で大阪駅前ビルの地下街を通って古書店街やチケット屋に寄る。土日の実家への往復でスルッとKANSAIのプリペイドカードを使い果たしてしまったのである。

往きに回転翼の天使―ジュエルボックス・ナビゲイター」小川一水)を読み終えた。いやー、やっぱり良かった。金取って買わせてるんだからこうでないとね。ちょっと話を作り過ぎのような感じもするが、読んで充実した時間が過ごさせてもらえればオッケーである。導きの星良かったが、やっぱりハルキ文庫の編集さんは有能なんだろう。

今日は京都に往復するのに「回転翼の天使」が読み終わるまであと少しだったので、ゴエモンのニッポン日記小松左京)を持ってきている。しかし、阪急に乗って読み初めて気がついた。こりゃ明日泥棒の続編じゃないか。馬鹿である。駅前ビルの古書店で買った宇宙漂流小松左京)を読むか。ジュブナイルだが、いつかは読まねばならないだろう。

寄り道していたら時間がなくなったので、京都で吉野家に入っていちばん安くて早くできそうなカレーを頼む。牛丼亡き後、これが代わりになるんだろうか。しかし、寂しいので汁物を頼んだりルーが辛くて口の粘膜が悲鳴を上げたのでサラダを追加したりしていたら500円になってしまった。まあ、牛丼の頃もそうだったよな。

最近京都にはあまり行かないので、たまに行くとなかなか帰してもらえない。今日も客先での打合せを終えると作業場所に移動して20時まで拘束される。さすがに今日は京阪で帰るわけにはいかないか。それで帰りに「宇宙漂流」を読み終えた。字が大きいのですぐに読める。まあ、まるで見本のように典型的なジュブナイルでしたね。



6月15日(木) 
今日は朝から雨。梅雨だなあ。イヤだなあ。カミさんに駅まで車で送っていただく。有難いことである。傘を持っているので電車の中で文章を読むには携帯を使うしかない。それで往きにRUR(ロッサム世界ロボット製作所)」を読み終えた。面白かった。86年も前の作品なので現代でも楽しめるか心配していたのだが、いやいや「異形コレクション」なんかに載っている大半の作品よりもよっぽど興味を持って読める。

新しいテーマだと既存の作品を気にしなくていいので思うまま自由に描けるということもあるんだろうが、やはり文学作品の面白さは時代性よりも作者の実力であるという、しごく当たり前のことになるんだろう。そもそも、新しいテーマを創出するというそのことで、作者の創造力は保証されたようなものだ。しかし時代が変わっても、このような存在が出現することによる基本的な問題は変わらないんだな。

帰りに宇宙漂流後半の「SF日本おとぎ話」(小松左京)も読み終えた。おとぎ話をSFで解釈してしまおうというのは魅力的なテーマだが、それを見事にやってみせている。そういえば、十代の頃にこれを読んで、「ぶんぶく茶釜」とかをSFにして弟とかに語ってたような記憶が…あー恥かしい。

家に戻り夕食を食べて、カミさんが先に寝てしまったのでHDD&DVDレコーダーに録画している番組を観る。CMカットをしていたら「予期せぬエラーが発生しました」というメッセージが出てしまった。何でこんなWindowsみたいな間抜けなエラーメッセージを出すんだよ。そして、どうもこの番組は再生不能になってしまったようなのである。こりゃマズい。このファイルはもう触れないかなあ。ファイルごと削除したら消えるんだろうか。傷口が広がる可能性があるので、いじらない方が身のためだな。

ヤバいので、ちょうど4時間ちょっと貯まっていたWBSをDVD-Rに焼くことにする。使い始めてから1ヶ月以上経つのに、この機種でDVDに焼くのはこれが初めてなんだな。東芝のドライブじゃないらしいから大丈夫なんじゃないかとは思うが、市販のDVDが再生できなかったのでちょっと不安である。

それでDVD作成を開始したのだが、ブーンと異様に大きな音がしてディスクは回っているようなのだが、進捗が0パーセントからぜんぜん進まない。数十分待っても何も変化がない。仕方がないなあ。強制終了させるか。ハードディスクには書き込んでないはずだから大丈夫だろう。そう思って電源ボタン長押しで強制終了。すると、次の起動時に「録画状態に問題があり、このディスクは録画も再生もできません」というメッセージが出るようになってしまった。DVD-Rを取り出しても同じ。おいっ、ひょっとしてハードディスクが逝ったのか?。番組の一覧を表示しても何も出てこない。頭の中が真っ白になる。ハードディスクの中身も真っ白。るるるー。

インターネットで調べてみると、同じ災難に遭った被害者が続々と出てくる。かなり頻発している障害らしい。ハードディスクを初期化しないといけないようだ。そんな重大な問題を放置してるのか。まあ、リモコンに反応しなくなるというバグでさえ長期間放置してたくらいだから、「データは保証してませんから初期化してください」で済むこういうバグは頬被りして知らんぷりか。

初期化すれば直るということは、物理的に壊れたわけではないだろう。やっぱりバグっぽいな。他の人の状況を読んでいても、データの管理情報が乱れてるものと思われる。

そういうことならハードディスクを取り出してパソコンで復旧できないかと思ったのだが、このレポートを見てやる気が無くなった。技術的難易度も面倒臭さも大変なもののようである。たしかLinuxにつないで中身を見た人がいたはず…と思って探してみたが、けっきょくディスクが破損していないことを確認しただけで動画データをサルベージしたわけではないのか。

しかし、復旧を試みた人からの情報を読むと、どうもOSのファイルシステムをそのまま使ってるのではなくて(ディスクになるべく大きな固まりで書くためだと思うが)その上に独自のファイルシステムのようなものを被せているように見える。そしてそれにバグがあるようだ。そういうことじゃイカンでしょう。家電なんだから。Windowsみたいな信頼性じゃダメなんですけど。やっぱりMicrosoftが世界を征服したのが諸悪の根元だな。あの程度の品質でも許されてボロ儲けできるという見本を示してしまった。世の中「スピードが勝負」ということになっているが、「質」を伴ってのことなんだけどなあ。あー、やだやだ。

なんだかんだしてると、3時を大幅に過ぎてしまう。ああ、カミさんの体調が悪いから明朝のために早く寝ようと思っていたのに…

トラックバック可能なニュースサイトができたか。やれば他社より優位に立てるから絶対にやるべきだと思ってたんだが、やっと重い腰を上げるところが出てきましたか。ウチみたいなBlogじゃないWeb1.0なサイトからもリンクが張れるのかなあ。もしトラックバックによるリンク先が半永久的に有効でBlogからしかリンクできないなら、ウチもBlog化を考えた方がいいのかもしれないなあ。

でも、ニフティってのはWeb2.0どころか1.0にも対応できてない会社だという感じだからなあ。そういうところのBlogサービスを使うのは不安がある

より透明性の高いコンテンツ流通の技術的材料/インフラが整いつつある現状において、果たして私的録音/録画補償金制度の対象機器を拡大するという、より透明性を失う方向へ向かう状況を、消費者は黙って見過ごすべきではないってのは、まったくその通り。しかし、この既得権益にしがみついて甘い汁を吸おうとしている連中を何とかしないと、アーチストも消費者も損失を被るばかりなのだが、我々に何ができるだろうか。とりあえず私は、ここにこの文章を書いて意見表明しておく。



6月16日(金)
朝一番で家族の了解を得てHDD&DVDレコーダーのハードディスクを初期化する。このままじゃ今夜の番組が録画できないからな。治療法が発明される日を夢見てハードディスクを取り出して冷凍睡眠させるということも考えたが、その望みは限りなくゼロに近い。前の機種と入れ替えるのも、時間的にも気力的にも負担が大きいしな。

ハードディスクの初期化が終了すると、正常な状態に戻ったようである。しかしどう考えてもそれって、ソフト的にデータを壊してるってこと、すなわちバグってことじゃないんだろうか。お客様の大切なデータを扱ってるんだから、ジャーナルくらい組み込んでおけよ。番組以外の情報が残っているのがまた憎たらしいな。けっきょく、こうなる前提で仕組みを作ってるんじゃないか。

あー、昨夜はショックで頭が真っ白だったけど、だんだん腹が立ってきた。WBSのダイジェストとかは後でそれほど観るとは思えないが、何と言ってもケーブルで放送してたのを録画したWBCの試合が消えてしまったのがショックだ。「Fate/stay night」が消えたのも痛い。まだ観てない回もあったのに。トリビア「ZONEの解散コンサートに間に合わせる為に 持ち時間を全く使わずに勝ったプロ棋士がいる」の回も残しておきたかったなあ。他にも後で思い出して「ぎゃ〜!」とか叫ぶのがあるかもしれない。それがとてもイヤ。

…うがー、東芝めぇ。もう今後、スペックが同程度なら東芝の製品は絶対に買わん。そう決めた。メーカーとして、消費者にそう思われたらオシマイだと思うんだけどなあ。短期的に速く作って利益を出すように締めつけられてるから、大局的に考えてる余裕がないって?

今日はカミさんの体調が悪く、ご飯を持ってきてない。昨日もマクドナルドを食べたので今日はコンビニで弁当を買うことにする。私は野菜がほしい人なので、安い弁当にサラダを組み合わせるか野菜の多そうな単品の弁当を買うかで迷う。最終的に「まんぞく亭豚生姜焼き弁当2」というのを買った。ミニのり弁は飯が少なそうだしサラダと組み合わせると30円高価くなるからな。しかしこの弁当、肉の下は野菜炒めだと思って買ったら…その下はパスタだったよ(泣)。飯も容器が浅くて少ない。これじゃぜんぜん満足できないですよ。ブランド名に偽りあり。

引き続き通勤中にエミリーの記憶谷甲州)を読んでいる。今日は「過去を殺した男」を読み終えた。これも暗鬱な話だが気持ち良く(というのも変かもしれないが)読める。とくにこの、警官の訓練シミュレータの描写がいい感じだ。どこがどうとはいえないが、こういう架空の技術でもしっかり仕組みや製品化の工夫などまで考え抜かれていて違和感がない。道具立てだけ借りてきて本人は何も考えてないというのが感じられるのは最低だからな。ただ最後はちょっと、2回ひねりを決めようとして着地が乱れた感じかな。

英国の美術館、ただの台座を芸術作品として展示って、笑うべきなんだろうけど笑えんな。いかに芸術というものがブランド志向で内容はどうでもいいものになっているか、ということなんだろうなあ。何の先入観もなく観て良いと思うかどうかで価値が決まるべきだと思う私の方がおかしいということになってるんだろうなあ、現状は。



6月17日(土) 
さて、東芝のハードディスクレコーダーに録画した番組がすぐに壊れるということになると、対策を講じなくてはならない。前の機種ではDVDに焼く以外に取り出す方法がなかったのだが、最近の機種では「ネットdeダビング」という機能がついている。東芝製品の品質の低さには酷い目に遭っている私が2台目も東芝製品を購入したのは、最悪の場合でもこの機能を使えばネットワーク経由でデータを救い出せるからである。

それで、VirtualRDファイルサーバに入れる。これを使えば、ファイルサーバに安価な外付けハードディスクを追加するだけでバックアップ環境が完成する…と思ったらこのソフト、PCからハードディスクレコーダに戻すことはできないんですか。プロトコルを解析して作ってるようだから逆方向もすぐにできそうな気がするんだが、受け側で何かチェックをしてるんだろうか。

PCで動画を編集するのは面倒臭いからなあ(フレーム単位で編集できるようだからこっちの方がいいんだけど)。最終的にはレコーダでDVDを焼きたいから、やっぱりもう1台「ネットdeダビング」対象機種を買うしかないか(何で東芝が儲かる方向になるんだ)。バックアップだからハードディスクだけでDVDドライブは要らないと考えていたのだが、新しい機械のDVDドライブも何だか腐ってるような気がするので、DVDドライブが付いてる方がいいかなあ。

そうするとやっぱり、安定していると言われている旧機種を買うべきなんだろう。前の機種では何年にもわたって編集しまくってディスクの断片化はえらいことになっていると思われるのにこの障害が発生していないというのは、機能が少なくてバグが少なかったということなんだろう。そりゃ自分でファイル管理をしてるのに機能を追加して複雑化させているというのは自殺行為だ。企業の論理としては品質よりも多機能化なのかもしれないけど。

とか思って価格を調べてみると、現行機種の倍以上しますか。みんなよくわかってるんですねえ。旧機種だから数が少ないというのもあるんだろうけど、普通だったら何年も前の機種は二束三文だよなあ。さてどうするか。バックアップと割り切っていちばん安い機種を買うか。そうすると、けっきょくいま使ってるヤツになっちゃうんだよなあ。

とか悩んでいたのだが、いま調べてたらPCからRDへのダビングができるようになったという情報が。再度調べてみると、ベータ版が公開されているバージョン2であれば可能なんですか。だったら、当面はVirtualRDでバックアップだな。ああ、ファイルサーバにハードディスクを増設しなくては。

明日は子供会で海遊館に行くことになっている。娘は数日前から「いるか、みにいく」と言っては母親に「あと2回寝てから」とか言われている。もう待ちきれないほど楽しみにしているようだ。ただ、私はここしばらく土日に休めていない。娘が保育所、息子が将棋教室に行き、カミさんが昼寝している間に自分の用事を済ませるのである。

今夜は私が子供たちを寝かせる。例によって娘はぜんぜん眠ってくれない。とくに今夜は兄妹でお互いに眠りに入るのを邪魔しあっている。息子が私の上に乗ってくると、またその上に娘が乗ってくるし。亀じゃないんだから。

息子がやっと眠のだが、一人になっても娘はしぶとい。最近、彼女は遠くで音が聞こえると「あれ、なんのおとー?」と訊いてくる。そういう時期なんだろうが、暑くなってきて窓を開けているので家の前を人が通ったり近くの家の中で何か音がするたびに注意がそちらに行って眠ってくれない。そんなの、いちいち何の音か説明できるか。以前は耳が不自由なんじゃないかと心配していたんだけどねえ。



6月18日(日)
今日は子供会で海遊館に行くので早起き。カミさんはスタッフなので先に出ていく。私は洗濯物を干していたら家を出るのが少し遅れた。息子と一緒に集合場所に向かうと、もうみんな歩き始めたところであった。

幹事の人は歩きながら携帯電話に向かって25人以上いないと団体にならないとか言っている。どうも辞退者が出て3人ほど足りなくなったらしい。けっきょく、幼児3人も小児扱いにしたようだ。その方が安くなるらしい。

海遊館に入る前に、まずはサントリーミュージアムアイマックスシアターで立体映画を観ることになっているようだ。「ウォーキング・オン・ザ・ムーン 3D」という作品らしい。子供たちは「シャークス 3D」の方を観たいようだったが、私はこっちの方がいいな。

上映開始までかなり待たされる。その間に売店に行っていた息子が「宇宙食あるで」とか言ってきた。「いくら?」と訊くと「525円」と応えるので「高価いな」と言ったら「なら自分で買うわ」と買いに行くのであった。

映画の方は偏光メガネをかけて見る方式だったのだが、予想をはるかに超えるリアリティであった(前にも見たことがあるんだけどね。当時息子は3歳半か…それでもオシッコ漏らしてたのね)。市立科学館のオムニマックス程度の画質かと思っていたのだが、あれよりもはるかに輝度のダイナミックレンジが広い。月着陸船内部の広さも感覚的にわかる。宇宙飛行士の足が月面に着くのを下から映している映像に、CGと分かっていても感動してしまう。

ああ、アメリカというのは凄い国だったんだなあと思う。最後に「この映画を宇宙開発で命を落としたすべての人たちに捧げます」という意味のナレーションが流れてパイオニアたちの写真や名前がずらっと出てきたところで、ロシア人の名前も含まれているのを見て、不覚にも落涙しちゃいましたですよ。

ただ、気になった点がひとつ。「9機の宇宙船が月との往復に移動した距離は延べ40万キロにおよぶ」というのは誤訳でしょう。40万キロじゃ、1往復もできませんぜ。これは聞き間違いではないと思う。

娘は母親に抱かれていたのだが、途中で眠ってしまっていた。まあ、泣いて周囲の迷惑になるよりはいいんだが。そして昼食。1人1000円分のチケットを渡されてマーケットプレース内の店で食べることになる。息子は他の子供たちと行動を共にするようなので、ウチは夫婦と娘の3人で食べるものを買う。

しかし、トレイを持って食べる場所を探すが見つからない。席を確保してから買うべきだったな。そのためには、息子がいないのでちょっと戦力不足のような感じだが。座ったときにはラーメンが伸びちゃってたよ。

しかしガイジンが多い。こんな物価の高価い国でわざわざこんなところに来て何が面白いんだろう。…あ、海遊館か。自分たちの目的なのに忘れちゃってたよ。まあ、こんなところに来るのは富裕層だろうからいいんだが(差別的発言か?)。隣には東南アジアから来たと思われる色黒の一家。男の子はウチの息子のピーク時よりも黒かったが後から来た姉ちゃんは色白で美人だった。

娘が便意を訴えたのでカミさんが連れてトイレに行く。しかしすぐに戻ってきて「女子トイレ混み混みやから男子トイレに連れてってくれへん?」と言う。それで娘を連れて男子トイレに向かう。けっこう遠いし人が多いので大変だ。トイレに入ると小便器は空いていたが個室は我々の前に1組、娘よりも少し年長と思われる女の子を連れた初老の男性が待っていた。すぐに洋式の個室が空いたので娘を座らせる。固い便だったので私の脚に掴まらせてすぐに拭けたのでよかった。

マーケットプレースではアイス博覧会をやっていたのでカミさんはデザートを買いに行ったのだが、チケットが使えなかったそうでハーゲンダッツを買ってきた。なぜなんだろう。運用がうまくいってないような気がするなあ。客の立場に立ってないんじゃないか。ぞれじゃダメでしょう。

アイスを食べていたらギリギリの時間になってしまった。待ち合わせの場所に行くと、息子たちは広場で演っている大道芸を見ているそうである。朝は雨が降っていたのだが、昼になって晴れてきて日差しが強い。ベビーカーに乗っている娘に直射日光が当たるので、私が日よけになるのである。

いよいよ海遊館に入る。息子はまた他の子供たちと別行動。娘は水槽の中を通る透明チューブの中に入って魚たちを見た瞬間、足が止まって動かなくなる。じっと魚の一匹一匹を見つめている。すごく気に入ったようだ。もう次に行くためにエスカレータに乗るのを嫌がって無理やり抱き上げて上がらなければならなかったほどである。

しかし日曜日だけあって、どの水槽の前も黒山の人だかりだ。こりゃ家で寝てた方が良かったか、と一瞬思ってしまったくらいである。ラッコのエリアも人垣ができているので肩車をしてやると、怖いと言って泣く。肩のあたりで抱いてやるとおとなしく見ている。人が抜けたのでそこに入ってゆくと、いつの間にか彼女はかぶりつきで観ているのだった。

アザラシの水槽でも、ガラスにへばりついてなかなか離れようとしない。南米あたりの水槽は怖いと言ってパス。好き嫌いが激しいようだな。ペンギンのところでも娘をカミさんに娘を任せて私はベビーカーの番をしていたのだが、なかなか帰ってこない。ペンギンも大いに気に入ったようである。

娘はイルカを何日も前から楽しみにしていたのだが、いざ水槽の前に来てみると姿が見えないと言って怒る。ずっと泳ぎ回っているからねえ。目の前に来てもスピードが速いので、なかなか彼女が心ゆくまで鑑賞できないようである。上から真水(だと思う)が落ちてきているところがあって、そこではイルカもしばらく水を飲むために止まっていたのだが、その前で見ていても彼女には不満が残ったようだ。

瀬戸内海の水槽では、娘は魚とにらめっこをしている。向こうからもこっちが見えているのかなあ。マンボウも気に入ったようだ。

娘は気に入った水槽の前ではじっと長時間足を止めて観ている。2歳児って、もっと飽きっぽいもんなんじゃないんでしょうか。かなり好き嫌いが激しくて、好きになるとハマり方が深いようである。こりゃあカミさんのオタクの血を引いたかな。カミさんは彼女の将来を思って「茨の道を歩きそう」と言っていたが…そういうのは同人じゃない私には理解できない世界ですなあ。

そういうことで、ふつうに眺めながら歩いて回れるくらいの時間しかなかったので、最後の方は駆け足になる。チケットが余ったので土産物を買いに行ったのだが、ここでもチケットは使えないらしい。何てこったい。現金を配った方が良かったという結論になった。娘はそこで何か買いたいと言っている。ペンギンの縫いぐるみを欲しそうにしていたので(また縫いぐるみかよ)いちばん安いものを渡すとそれが気に入ったようである。ベビーカーの中でずっと胸に抱いている。

けっきょく余ったチケットでカミさんはコカコーラのカップ入りジュースを大量に買ってくることになる。飲んでいると、ストローが逆J字型をしているのだが、飲み口が下を向いているのでコップを握ってちょっと動かすと下向きの部分に溜まっている飲料が手にかかる。こりゃ欠陥製品なんじゃないの。けっきょく飲みきれなくて帰路に持ち運びながら飲む。何をしてるのやら。

娘は帰りにはまたベビーカーの中で眠ってしまっていたのだが、家に着いたところで目を覚ます。カミさんは夕食に肉を焼く予定だったようなのだが、息子は刺身が食いたいと言っているようである。やっぱり海遊館に行くと生魚が食いたくなりますわね。そういうことで私が1パックだけでも刺身を買いに行くことにする。娘は一緒に買い物に行くと言っているが、今日はかなり汗をかいたので早めに風呂に入らなければならない。そういうことで、安くなっていないだろうが早めに買い物に行く。

夕食時には、やはり娘は刺身を食わせろと要求する。指で触るのはやめなさい。彼女はイカが気に入ったようである。固いから好きじゃないと思ってたんだがな。それでみんな食べてしまっても、まだ欲しいと言って泣く。おいおい、キミがいちばんたくさん食べたんじゃないか。しかし、肉よりも魚が好きですか。日本人だねえ。

しかし疲れた。3週間続けて日曜日の夜に死にそうに疲れているというのは、社会人としてどうか。来週は休めればいいが…



6月19日(月) 
今朝も寝ていると眉間が痛い。風邪が再発したかな。今日は水分を多めに摂ることにしよう。階下に下りて朝食を食べていた娘に「昨日、何見た?」と訊くと「おさかな」と応える。さらに「他には?」と訊くと「…めんぼう」と言う。えー、何なんだ…と思ったら、マンボウのことだった。

先日の徹夜作業を1人で済ませたから予算が余ったということで、上司が指紋認証のUSBメモリを購入してきた。いま使っているものがパスワードで認証する方式なので入力が面倒臭いのと容量が1ギガにアップしているということで期待して使い始めたのだが、なかなかうまくいかないものである。

まずは、USBポートというのはパソコンによって配置されている場所も挿す向きも千差万別なので、指紋認証のセンサーが上を向いて読み取り方向が手前向きになるようなマシンは少なくとも私の周囲には公私とも存在しない。けっきょく、直接挿すことができずUSBの延長ケーブルを持ち歩いてそれを使わなければいけないということになる。

第二に、「暗号ファイルマネージャ」というソフトを使わないとこのデバイスに対してデータを格納したり取り出したりできない。しかもこのソフト、ドラッグ&ドロップでファイルを転送するのにウインドウの大きさが変えられない。狭いディスプレイでは使っていられない。

そして暗号化するせいだろう、転送すると更新日時が変わってしまうのである。おいおい、ファイルの更新時刻というのも重要な「情報」だろう。それを壊すとはどういう了見だ。ファイルの中身が変わらなきゃいいだろう、というのはあまりに使う側の立場に立ってないと思うんだが。

けっきょく、セキュリティの御旗のもとに、どうにもこうにも使いようのない製品になっている。国産メーカーのシリコンオーディオプレーヤーと同じだな。私は従来のパスワード認証の製品を使い続けます。さようなら。

引き続き通勤中にエミリーの記憶谷甲州)を読んでいる。今日は「ぼくの街」を読み終えた。ゲームのリアリティが上がればどうなるか。それは誰でも考えることだが、その世界の上でどのような物語を創り出すかがクリエイターとしての力の見せ所である。

この作品が描かれたのは20年近く前。当時は引きこもりなんて言葉はなかった。しかしこの技術にこういう使い方を思いついたわけなのね。まあ、現物が出てくると当然思いつく利用法なので、いま読むとそれほど新味を感じないのだよな。作者自身もあとがきでそれはぼやいていた。

しかし、この作品集全体のトーンに染まって少し暗い色使いではあるが、希望の見える結末であった。いい話を読ませていただきました。

トラックバックを受け付けるニュースサイトを立ち上げたということで産経は進んでると思っていたのだが、こんな杜撰な造りになっていたわけですか。つい最近立ち上げたサイトなのに、こんな基本的な穴が空いていたとは、いったい何を考えていたんだろう。安く作ることかなあ。

「上空1000メートルで放出し、パラシュートで落下させる」って、それを「人工衛星」と呼ぶわけ? よくわからんな。



6月20日(火) 
先日、素人のカラオケ以下のレベルという曲を有線で聞いて非常に気分を害したのだが、その前にその曲を聞いた記憶のあるコンビニで今夜もえらく音を外した歌が流れていた。どうも、このコンビニの店員は下手糞な歌が流れるチャンネルが好きらしい。あまりに下手だったのでLinuxザウルスにメモしていた歌詞をもとにGoogle様で検索すると、「GO!GO!7188」のこいのうたという曲らしい(こりゃジャケットの絵も酷いね)。しかし久々に、歩いていて膝がガクッとくる衝撃を味わった。まあでも、この音痴っぷりはまだ華原朋美には及ばないな。

しかし、このグループ名でググってみると、「最近になってゴーゴーの良さが分かってきて、 アルバムやら何やら、ウィニーでゲットしましたし」なんて日記が上位に出てくるってのが何とも…まあ、こういうレベルのアーチスト(と言っていいのか?)のファンがこういうレベルなのは仕方ないんでしょうか。

引き続き通勤中にエミリーの記憶谷甲州)を読んでいる。今日は「エミリーの記憶」を読み終えた。いやこりゃ、すごいラブストーリーですな。おそろしくぶっ飛んではいるし従来のものとは似ても似つかないが、それでもこれはラブストーリーだ。オレもこういう体験をしてみたい、とか思っちゃいましたぜ。非合法薬物に手を出すなんて、できっこないんだけれど。

未使用分だけで3億円以上の「ネットキャッシュID」が流出ですか。インターネットでお金を扱うのは怖いねえ。コンピュータをネットワークでつなぐと速くて便利だけど、間違ったときには被害の拡大も速いからな。これもそう。

そして「日本人ユーザーはだましやすい」ですか。そう思われてると、これからますます怪しげな日本語で攻撃されることが増えてくるんだろうなあ。まあ、日本語のネイティブスピーカーを抱き込むのも簡単だろうから、表現もどんどん洗練されてくるんだろうけど…って、そういう問題じゃない。

だというのに、「MS、Excelのゼロデイ攻撃の回避策を公開」って、こんなの、ぜんぜん「回避策」じゃないじゃん。「添付ファイルを開く際には慎重を期すよう」って、そんなことを今ごろ恥ずかしげもなく言うわけなの。客を馬鹿にしてるのか? 「Excelファイルを電子メールゲートウェイで遮断する」って、そんなことが実際問題として可能だと思ってるのか。「すぐには有効な対策ができません。すみません」とはっきり言えよ。



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