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▲9月1日(土)▼
もう9月。息子は夏休みの宿題の追い込みのようである。私も夏休みの宿題というのは夏休みが終わって始業式が済んでからやるものだったからなあ。今は前後期制になっているので休み明けは始業式ではなく、いきなり6時間授業だそうである。リハビリ期間も必要だと思うんだがなあ。
読書は2冊・500ページ以上を読まないといけないとか言っている。キミは読書が好きだと思ってたんだが、なんでそういうのが残ってるのか…って、私も読書感想文を書くのが嫌いだったよなあ。たしか高校の時、中学時代に書いたのをそのまま提出してお茶を濁した記憶がある。いかに進歩がないかということだな。そういう私が30年後には本の感想を自分の意志で世界中に公開するようになってしまうとは。時代は変わったものである。
私が土産に買ってきていた「宇宙戦争」と「緋色の研究」(いずれも私が小学時代に図書室で借りて面白かったもの)では500ページに満たないというので、自分が読むために買っていた「空中都市008―アオゾラ市のものがたり」を貸してやる。息子は「これ疲れるね。面白いけど」とか言いながら読んでいる。その歳で読書に疲れてどうするかっ! …まあ、「面白い」と言ってくれて嬉しかったのは秘密である。
続いて「宇宙戦争」を読み始めたが、字の間隔が狭いとか文句を言っている。けっきょく、以前読んだ「十五少年漂流記」を読んだことにしたようである。それで結果を見せてもらったのだが、読んだ日付と本の名称とページ数を記入するだけだった。感想文を書くのが当然だと思っている旧世代の人間は「はあ!?」という感じである。これも「ゆとり教育」というヤツなんでしょうか?
息子には宿題をする合間に、何度も将棋の勝負を挑まれる。かなり強くなっているのは感じるが、まだ8枚落ちでは私の方が勝率がいい。まあ、けっこういい勝負ではあるのだが、もつれればこちらが勝つ。
明日は大阪でイベントがあるので、例によって木根さんが泊まりにいらっしゃる。前回は猫が接待できなかったということで、カミさんが捕まえて家に連れ込んだ。初対面のときには素直に抱かれたのだが、今回は何も考えずに寄っていくということはない。多少は賢くなったか。
木根さんが土産に猫じゃらしを持っていらっしゃり、猫と遊ぶ。それを見ていた娘が真似をして猫を跳び上がらせている。それに飽きると猫が外に出たがるので木根さんが入浴されている間に屋外に出す。最近はほとんど外で暮らしてるからねえ。
▲9月2日(日)▼ →
今日は息子が中学入試の模試を受けに行くので、会場の近大附属中まで送っていかねばならない。カミさんはイベントなので、娘はお義母さんがポケモンの映画に連れて行ってくれることになっている。休日だがいつもより早く起きる。
娘は外出するということで、自分でキラキラしたビーズの腕輪とネックレスを着けて髪留めまでしている。やっぱり女の子は違うねえ。息子なんて、身だしなみには全く無頓着だったからなあ。
息子と各々の自転車に乗り出発。自動車の交通量が少ない道を選んで目的地に向かっていると小学校高学年の女の子の集団が自転車に乗って走っていたので、それについてゆくと近大付属の建物が見えてきた。そのうち、大量の車の流れとすれちがうことになる。みんな車で送り迎えしてるのね。
息子は会場の敷地に入って自転車を所定の場所に停めると「緊張する」とか言っている。父ちゃんは緊張した方がいい点が取れたもんだ。高校・大学入試の本番では6打数5安打だったから打率8割以上だったんだよな。
息子の模試は12時に終わることになっている。会場からの出口は1カ所で車での送り迎えが多いとかなり混雑すると予想されるので、私は近くの古本市場で息子からの電話を待つことにする。しかし、電話がかかってこない。こちらからかけても圏外である。12時10分を過ぎてもかかってこないので、心配になって門のところまで行ってみる。
出口の門からは大量の受験生が吐き出されてきている。しかし、息子は出てこない。12時30分を過ぎて誰も出てこなくなったので構内に入ってみる。中には在校生しかいないようだし、自転車置き場だったところには何も残っていない。するともう会場を出たということだな。
それでまた自転車で10分以上の距離をえっちらおっちら漕いで家に戻ると、息子は前の路上でボーッとしていた。一人で帰ってたのか。だったら私がわざわざ迎えに行って門の前で暑い中待ってたのは何だったんだ。「終わったら父ちゃんに電話せえよ」と言ってたのに。というより、家に着いて父親がいなかった電話をかけろよ。携帯を持たしてるんだから。5年生にもなってその程度も思いつかんのか。理由を訊いても応えようとしないし、困ったもんである。
迎えに行ったら古本市場に行って何か買ってやったり帰りに何か一緒に食ったりしようと考えていたのだが、こうなったら勝手にその辺にあるものを食えということになる。息子は夕方から祖母の家で宿題をやることになっているのだが、それまではゲームをしたり私に将棋を挑んだりしている。
昼食を食い、ベランダで洗濯物を取り込んでいると下から猫の鳴き声が聞こえてきた。ずいぶん大きく聞こえると思っていたら、彼は屋根の上にいたのだった。そのままベランダに上がってくる。家の中に入りたそうだったが、私が無視して洗濯物を干しているとその辺で丸まって眠ってしまった。天下泰平である。
午後は例によってHDD&DVDレコーダーに録画しているデータの整理。番組のチャプターを削除していると、また「予期せぬエラー」が発生してしまった。うぎゃー、そろそろ来る頃ではないかと恐れていたのだが、やっちゃいましたか。仕方がないので、エラーが起きた以外のデータを保存することにする。
もうデータをいじるのは危険だから、未編集の番組はファイルサーバに転送して初期化してから戻して編集するしかないか。幸いなことに先週と昨日でほとんどの残件を処理していたので、そういう番組はほとんど無かった。まだDVD1枚に足りない番組は、空きができても焼いてしまうか他の番組と組み合わせて焼いてしまうしかない。ああ腹の立つ。東芝の馬鹿野郎〜!
息子はまだ観ていないものを観てしまえば、どうしても残しておきたいものはないそうである。カミさんは帰ってきてから事情を話して必要なものはDVDかパソコンに書き出してもらうことにする。けっきょく、今日一日で我が家では10枚以上のDVDが焼かれたのであった。ハードディスクへの書き込みは危険なので、今夜の録画予約はすべてキャンセルする。
今夜は娘の誕生日のお祝いをする。カミさんがケーキと寿司と娘の好きなポテトサラダを買ってきてパーティーである。寿司を食った後、ケーキにロウソクを立て火をつけてハッピーバースデーを歌い、娘に吹き消させる。1本ずつしか吹き消せないので、4本目になるとヨダレがケーキの上に…
娘は母親や祖母たちからプレゼントをもらったのだが、いちばん喜んだのはものごっついオタク夫婦からいただいたプリキュアの時計であった。彼女は時計に興味があった(私と入浴するときに外した時計をいじくってよく怒られている)うえにそれがプリキュアのキャラクターグッズ、しかも非売品(これは彼女には関係ないが)である。私の方からは見えなかったが、カミさんによれば差し出されてそれが何かを認識した瞬間には満開の笑顔だったそうである。こんなところを読んでないとは思いますが、まことに有り難うございました。
娘の録っていたプリキュアが消滅するのは可哀想なので、DVD-Rを1枚出してきてそれに入る分は救い出してやることにする。LPモードでCMカットはしてないので8話分ですか。娘に好きな話を選ばせていると息子も参加してきて、喧々囂々の議論の末に収録作品は決定されたのであった。
▲9月3日(月)▼
昨夜は娘が痒みを訴えるのでエアコンをつけて寝てしまった。後から入ってきたカミさんもそのままだったので、明け方に目が覚めたときに枕とタオルケットを持って階下に移動する。そのまま畳の上で眠っていた。
寝心地が悪いので早めに起き、昨夜データをバックアップするためファイルサーバにつないでいた外付けハードディスクの取り外しを行うためにリモート接続していたら、階上で雨戸を開ける音が聞こえた。上がってゆくと、娘が一人だけ大の字になって寝ている。昨夜は「ばーちゃんとこで、ねたから、ねられへん」とか言っていたくせに起きられないようである。
カミさんと息子は下りていった。これはチャンスである。横になって娘を抱くと、彼女は「あーつぃ、あーつぃ!」と嫌がるのである。仕方がないので抱き上げて階下に運ぶ。
カミさんが昨夜のうちに必要な番組をDVDに焼いたということなので、出勤前にHDD&DVDレコーダーのハードディスクを初期化することにする。まずは昨日エラーの発生した番組を削除してみる。すると、あっさりと何事もなく消えてしまった。回復不能な障害がハードディスク全体に拡がると予想していたんだがな。そうすると、初期化しなくても大丈夫なんだろうか。試しに別の未編集の番組をCMカットしてみる。正常終了。昨日DVDに焼いた番組を削除。これも完了。ううむ、これは正常な状態に戻ったと認識してよいのだろうか。苦慮の末、このまま運用することに決定し、実行を保留していた録画予約を元に戻して家を出る。
谷村新司がJRのポスターに出ている。しかし、見るたびに彼が清水アキラのテープ芸に似てきたと思うのは気のせいだろうか。オリジナルがマネの方に影響されたのかそれとも老化により特徴が誇張されてきたのか(たぶん後者)。
仕事を終え、鞄を背負って駅に向かって歩いていると、背中に軽い衝撃を感じた。鞄に引っかかっていたショルダーベルトが落ちたのかなと思っていたのだが、ホームに下りて鞄を背中から下ろしてみると側面のポケットが開いている。開けた記憶はないのになあ…とか思ってよく見てみると、ファスナーのスライダーは閉まった側にある。ということは、閉めていたのが弾けたんだ。今日は弁当とか入ってパンパンに詰めてるからなあ。ファスナーを反対側の端っこまで押し込んで閉め直すと復旧した。
鶴橋のブックオフで「舞-HiME」の2巻が1,450円になっていたのだが、今日行ってみると無くなっていた。買うつもりだったのかと問われればその気はなかったと応えざるを得ないのだが、無くなってしまうとちょっと寂しいこのファン心。もう、秋ですねえ。
明日は挨拶当番で早起きしなければならないので、息子は母親の実家に泊まりに行っている。今日明日と仕事のせいか、今夜はカミさんが娘を寝室に連れて行ってくれた。それで今夜はパソコンをいじったりできる。平日はたまにしかこういうことがないから、ついつい夜更かししちゃうんだよな。
HDD&DVDレコーダーのハードディスクの内容が異常になったと思っていたので予約を保留していたため、カミさんは前の機械で予約録画していた。そのデータをDVD-RAMを使って現行機種にコピーしてみることにする。他の機種で録画したデータだという表示は出たが、コピーして再生することができた。これができれば、前の機種でDVD1枚に満たなかったから焼いてなかった番組を現行機種に引き継ぐことができるな。
今夜は23時前に眠れそうだ。妻子は今夜もエアコンを稼働させて寝ている。私は一緒に寝られないので、自分のバスタオルとタオルケットを取りに寝室に入る。妻子は眠っている…と思ったのだが、娘の横に歩を進めた瞬間に彼女がムクッと起き上がった。けっきょく、一緒に寝室で寝ることになる。私が来るまでは横になって静かになっていたというのに、娘はぜんぜん寝てくれない。そのうちにカミさんが起き上がったので、私は寝室を脱出して隣の部屋で寝るのであった。
▲9月4日(火)▼
仕事帰り、今夜も発車時刻に合わせて環状線の駅に入ったが、肝心の電車がやってくる気配がない。電光表示板を見ても、2つ手前の駅にもまだ着いてないようである。しばらくして、構内にアナウンスの声が流れ始めた。悪い予感。大和路線で人身事故があってダイヤが乱れているそうである。まあ、環状線内でなかったのが不幸中の幸いか。いずれにしても、迷惑なことである。鬱病の私が言うのもなんだが。
息子の希望もあり、夏休み中に行っていた塾通いは継続することになる。やはり我が家が校区内にある市立中学は、市内で最下位レベルだそうである。そうすると、やはり中学は私立か。私らが子供の頃は(大阪より田舎のせいもあるだろうが)授業料が安いからよほどの金持ちでない限り勉強のできる子は公立に行くことになってたんだがなあ。いろんなレベルの子供がいるのもよかったと思うんだが、学校が荒れてて平均レベルが下がるとねえ。ウチの子は周りに引きずられやすいし。
今のマシンに不満はないといいながら、相変わらず次に買うマシンについて悩んでいる。これもVistaしか買えなくなってしまいそうな雰囲気のせいである。先日「15.4型のノートでWUXGAが選べなくなってた」と書いたが、エプソンダイレクトのサイトに行くとその機種が売り切れていた。それでWUXGAが選べなくなってたのね。これは、近いうちに新機種が登場するということであろう。Vistaしか選べなかったら嫌だなあ。まあ、前も最後までWindows2000を選べたのでそれを買ったから、今回もそうなることを望んでいるのだが。もし新機種でWindowsXPが選べれば、Windows XPのOEMライセンスが終了するギリギリのところでそれを買いそうな気がする。
そういえば、先日15.4インチWUXGAでXPが選べることを発見したDELLのノート型ワークステーションで年末にLinux搭載モデルが発売予定だということだから、OSをLinuxにしてその上の仮想化環境でWindows2000を動かすという選択肢もあるよな。実際、それがいちばん幸せになれるような気がする。可能であれば。
オリックスが清原を監督にしようとしているってえ? なんか、あの史上最低最悪監督=鈴木啓示を監督に据えたときのことを思い出すな。「監督経験がないとトップに立てないとの不文律があるが、そんなタブーは捨てないと」とか言ってるらしいが、それは鈴木のときもそうだったでしょ(鈴木は「ワシは他人の下に立つ人間やない」と言ってコーチの経験もなかった)。でもなあ、中村紀に野球協約違反の条件を押しつけて追い出したあのドケチ球団が、清原には働かなくても高給を払ってることなんかはそれで説明がつくんだよな。
そういえば、昔の無限壁のログを読んでたら、97/08/06 03:00に下記のようなことを書いている人(nifty:FSF3/MES/10/03602 ジャクソム さん)がいた。
近鉄って野球協約を知らない人が球団運営していますから(でなきゃ福留の
ときトレードを条件に契約とか、石井に2度連続で30%以上のダウン提示し
ておいてサインしないならトレードなどと言えるはずがない)感情的にこじれ
たので損をしないようにしようとしただけでしょう。
10年経ってオリックスに吸収されても、あの、ええ加減で金を惜しむ体質は引き継がれてるのね。
▲9月5日(水)▼
昨日一昨日と娘はちゃんと起きられなかったのだが、昨夜は私が帰ったときに子供たちはすでに寝ていたので、今朝はしゃきっと目覚めたようである。負んぶして下りてほしいというので、彼女を背負って1階に下りる。朝食も残さず食べた。お絵描きを一筆してから保育所に行く。カミさんは今日は仕事が休みなので、車で駅まで送っていただく。有り難いことである。
「年金泥棒は牢屋に入れ」ですか。全く本当に腐りきってるみたいですからねえ。しかし、やっと言いましたね。前にも書いたが、選挙前にこれくらい言っとけばあんなに惨敗することもなかったのにねえ。
今朝、環状線の車中で見たねーちゃん、見てるのがツラかった。身だしなみに金と時間をかけてるのはわかるんだが、それがぜんぜん美しくなるベクトルを向いてないの。
- 黒白まだらのハイヒール…この季節にそういうシマウマの毛皮みたいなのは暑苦しいぞ
- 右足首の内側には星形のタトゥー
- 黒のワンピース…ウエストが絞ってないのでドラム缶みたいだ
- 水色の付け爪…黒で統一しているのではなかったのか
- 金属プレートの腕輪…男物のようなベルトの太い時計と一緒に付けてるのでダブってて邪魔しあってる感じ
- 焼いた丸顔に青いアイシャドウ…なんか、焦げたアンパンマンみたい
- 茶色に染めてバサバサの長い髪…野性的なタイプなら似合うのかもしれないが、その締まりのない顔では…
もうね「そのかけた金と時間、無駄だからオレによこせ!」と言いそうになっちゃったですよ。まあ、向こうから見ればこっちが趣味でやってることなんて全部無駄に見えるんだろうけど。
数日前からノドが痛かったのだが、この2日ほど娘を寝かしつけるためエアコンを稼働させた部屋で寝たので、いよいよ唾を飲み込んでも痛むようになってきた。寒気もする。親がノドが弱くて子供が皮膚が弱いというのは良くない組み合わせだなあ。まあ、どちらも元凶は自分の体質なんだが。
そういうことで、今日は早めに帰って医者に行くことにする。環状線のホームに下りて驚いた。人がいっぱいである。この時間帯はこんなに人が多いのか。そう思ってたらやって来た電車も満員である。ドアの窓に人が押しつけられているのが見える。しかも、いつもはブックオフに寄るので比較的空いている最後尾の車両に乗るのだが、今日は急いでいるので近鉄との乗り換え口に近いところに停まる車両のところに並んでいる。もう、身体を押し込まないと乗車できない。ギュウギュウ詰めである。次の駅でもさらに人が押し込まれてくる。まあ、黒髪を後ろで括っているねーちゃんと密着してたから、それほど苦痛でもなかったのだが。こんな体調のときでもオトコはそういうものなのよね。
フラフラになって家に戻り、自転車に乗って医院に向かう。いつもながら客…じゃない患者は少ない。今夜は私の前には誰もいなかった。名前を呼ばれて診察室に入ると、普段から無愛想なんだがカルテを見る様子がさらに機嫌悪そうである。間欠的に何度も来るので怒ってるんだろうか。
今回もノドの腫れの原因は鼻だそうである。「ちゃんと治さんから」みたいなことを言われる。そして「根気よくネブライザーしにきてください」…って、それは腫れが治まっても吸入しに来なきゃいけないってことですか。聞いてないよ〜…と心の中で叫ぶのであった。そういうことで、しばらく週に2回ほど通うことにする。
家に戻り、風呂に入って身体を洗ってても指が肛門に当たったときにひどく熱い。これはかなり体温が上がってるな。浴室の中でも立っていられなくて、座ってしばらく休む。風呂から上がってからも、息子が私に抱きついてきて「熱い」と言うのであった。
抗鬱剤も今日もらったノドの腫れを抑える薬も飲まねばならないので、食欲はないが夕食を食う。目眩がして立つとフラフラする。早く寝なければならないので、けっきょく今日も子供たちと一緒にエアコンの効いた部屋で寝ることになるのである。何か変なような気もするが。
▲9月6日(木)▼ →
体調が悪いので、家を早めに出てホームのコンビニで雑誌を読みながら空いた電車を選ぼうと考えている。コンビニに入ると、ちょうど快速が入ってきた。空いているしホームの人も少ない。クロスシートの車両は狭いから嫌なのだが、これなら座れそうな気がする。座れなかったらまたホームのコンビニに戻るさ…と思って乗り込むと後ろ向きの席だったが確保することができた。それで座ってこれを書いているのである。
以前、GoogleがYouTubeを買収したときに目的をいろいろと想像していたが、いよいよその方向性が見えてきたようである。さすがにすごいことを考えるもんですな。ふつうの人にはとても実現できるとは思えないだろうけど。
すごいといえばこれもすごいな。サッカーの日本代表内でのやりとりに関する記事である。「MFに合わせて欲しいと思ったこともあるが、自分が合わせなければパスが来ないと今まであきらめていた。中村俊ほどの選手が『あわせられなかったら自分が悪い』と言ってくれたのには驚いた」。こういう会話があったということを知るだけでも喜びである。そうか、決定力がないのは味方のレベルが低いところでやってるせいもあるせいもあるんだな。そういう意味では、世界で揉まれている人間と一緒にやるのはいいことだ。また結果だけでなくそういう選手を選んでくる監督も偉い。どうなるのか楽しみだな。たとえ失敗したとしても。
ボイジャー打ち上げ30周年ですか。新聞の一面に掲載されたイオの表面の写真を見たときの感激は、我が人生の中でも屈指の感動であった。自分はこれを見るために生まれてきたのかもしれない、とさえ思った。その後も、数々の目くるめくような映像を見せてくれた。ボイジャーよ、そしてそれを開発・運用してきた無数の人たちよ、本当にありがとう。
人は、自分のかわりに未来を見てもらうため、子を残すのかもしれない。
僕は、無限に続く多段式ロケットの、何段目かの一段。
▲9月7日(金)▼ →
今日は朝から早起きしてメンタルクリニック。意欲を増す方向の薬に変えていくということである。字が思うように書けないとかいうことはないかと訊かれたが、最近は手で字なんて書いてないからなあ。薬が効きすぎると気分がハイになって金遣いが荒くなったりするので気をつけろと言われたが、気をつけるべき自分がハイになってるんじゃチェックできないんじゃないの?
当初と比べて処方もかなり変わっているのでアルコール禁止はどうなるのかと訊いてみたが、一緒に飲まなければ大丈夫だろうということであった。眠気が強くなる可能性があるので翌日起きられないようになるかもしれないとか言っていたが、そのあたりは休日前にでも試してみるかな。
メモリアル
今日は移動中に「ムーンライト・ラブコール」(梶尾真治)を読む。往きに「メモリアル・スター」を読み終えた。淡々としているが、なかなか含みのある作品でございました。
iPodが80GBで29,800円になったのかあ。フラッシュメモリの最大容量がまだ8GBだから、来年出る製品で私の音楽データは全部入るのかあ。でももうちょっと余裕が欲しいような気もするしなあ。80GBで動画から何から全部入れるという考えもあるよなあ。動画デジカメを買ったから今後は動画が増えていくだろうし、SL-C3200の内蔵6GBにSDカードで2GB足しただけじゃちょっと不安なんだよな。80GBならその10倍入る。重さもZaurusの半分以下だから…
現状ではそれで間に合ってるんだから、足りなくなったときの最新を買えばいいというのは真実なんだが。PCみたいに買い時を逃せば腐れOSの載った製品しか買えなくなるということもないしなあ。問題は、現状でLinuxザウルスのために作ってる動画ファイルがiPodで再生できるかということなんだけど。まあ、その時になって買う製品も決まってないんだから考えても詮無いことといえばそうなんだが。まあ、こうやって悩むのが楽しいのよね。…そこで足を踏み外すとドクターの言ったとおりになっちゃうのか。
▲9月8日(土)▼ →
冷房してない部屋は自然の風を通すため雨戸を開けていて日が昇ると明るいので7時過ぎに目覚めてしまった。起きて日記を書いていると「にゃおおう、にゃおおぅ」と声が聞こえてきた。見ると、猫が窓からこちらを覗いている。食事を要求しているようである。カミさんはまだ眠っているので、私が餌をやることになる。
息子が起きてきてゲームを始めたので私はHDD&DVDレコーダーに予約録画していたサッカーのオーストリア戦を見る。最初はほとんど相手にボールを支配されていてどうなることかと思っていたのだが、そのうちに日本が押し気味になってきた。やはりあのスタイルはヨーロッパ(もしくは強くて攻めてくる相手)向けなんだろうか。
しかし、押し気味に試合を進めているように見えるにもかかわらず、例によって今日も点が取れない。けっきょくPK戦で負け。うーん、先日の記事で出てた佐藤寿人を使ってほしかったんだけどねえ。しかし今回も遠藤のPKは凄い。相手に先に動かせてその裏をついてるんですもの。「後の先」というやつですか。動きの中でもこういうことができるようになれればいいんだろうけど。
負けはしたが、オシム監督のチーム作りで勝ちにきているヨーロッパのナショナルチームに通用するとわかっただけでも収穫だったよな。
前回受診時に根気よく通うよう言われたので、今日も午前中に耳鼻科に行く。今回もほとんど待ち時間は無し。ただ、ドクターが薬を出すのは月曜日でいいと思っていたようで、薬が必要だと伝えてからかなり待たされた。
家に戻るとカミさんと娘は起きていた。娘は早く目覚めてずっと起きようと言っていたらしい。息子は行政サービスセンターの創立記念将棋大会に出ることになっているのだが、それに備えて昼食を食べていたのに用事を言い付けられたといってブーブー文句を言っているところだった。
息子はカップラーメンを食べるとすぐに出て行った。私も応援に行くようカミさんに言われているので、カップうどんに生卵を入れて作っていたら娘も食いたいというので分けて一緒に食い、息子の応援に出かける。
会場に着くと、1回戦の終盤だった。息子はもうすでに負けたとか言っている。早くも1敗ですか。まあ、スイス式トーナメントだからまだ入賞のチャンスはあるだろう。頑張ってくれ。(結果的に彼の緒戦の相手が全勝優勝したらしい)
眠いので2回戦が始まるまで会場隅の椅子に座って目を閉じていたのだが、将棋教室のヌシの爺さんに呼ばれて「あんた、打てましたな」とか言われる。何のことかと思ったら、1局指していなくなった選手がいるので代わりに参加できないかということらしい。私は息子の応援に来てるんだがな。その人は初戦に勝っているようなので、引き継いで参加することにする。
最初の対局は無理攻めしてきたので(攻めを)切らして勝ち。ふだんコンピュータとばかり指してると「人間は無理攻めしてくれるから楽だ」と思ってしまうな。次の対局は中盤で少し間違えて一方的に攻められる展開になってしまった。厳密に見ればこちらに分があるように思えるのだが、勝ちきるのは大変だ。向こうもそういう大局観でこういう局面に誘導してるんだろうし。そして30秒の秒読みになってしまった。こうなると攻められてる方は1つ間違うと即死だ。隅に追いつめられたのを必死で余し、玉が裸で逃げ回る。10手のうち1手ずつくらい攻めを積み重ねてやっとの思いで勝ち。秒読みが長かったのですぐに次の将棋が始まる。
次の相手は歩くのも大儀そうな爺さん。将棋なんか指せるのかと思うのだが、向こうも3連勝してるんだから強いんだろう。しかし序盤でいきなり攻めてこられて間違え、歩損。銀を殺して逆転したかと思ったら大駒を手に入れられる手を見落としていて、またも玉が逃げ回ることに。こうなると自陣に駒が数多く残っているだけに、攻撃しながら手駒を補充される展開になる。こうなるともう勝てない。あえなく投了。「人間は受け間違えるから楽だ」とか思われているような気がする。
どうしてこう受けまくる展開になるのかなあ(私が受けだという意見はこの際おいといて)。やはり大局観に問題があるような気がする。「攻めてる方が間違えても挽回の余地があるので有利」というポイントが欠けてるし、したがってそういう展開に持ち込むノウハウも無い。さらに、経験的に疲れてくると弱くなる度合いが他の人より大きいようなのも、そういう棋風に向いてない。大学時代は部内で公式戦を1日1局やってればよかったんだが。
最後の将棋である。相手はどうも言葉が不自由そうだ。今回は攻めてやろうと思って、25年前の記憶を思い出しながら攻め込む。有利になる手順を思い出せないまま指していたところが恐ろしい。その局面になってようやく攻めの1手を思い出す。そしてさらに攻めに行こうと前のめりになったところに即詰がヒットしてノックアウト負け。後で計算してみたら17手詰めだったよ。もう1手受けておけば…と思っても仕方のないことであった。
けっきょく3勝2敗(うち1勝は別人)であった。息子も3勝2敗。親子そろってぼちぼちでんな。昨夜に息子が指してほしいとやってきたとき、最後に秒読みの練習もしたのだが、さすがに小学生の対局では秒読みにはならなかったようである。
全対局を終えて成績を集計する段になって、1局目は本人が指したわけではないので計算に入れないけどいいかと訊かれる。なんか最初と話が違うような気もしたが、初戦の相手は弱かったようなのでそれに勝ったポイントはそれほど大きくないだろうと思って受け入れる。
けっこう強い相手と指しているはずなので上位に行けるんじゃないかと思っていたら、スイス式ってのは勝ち数が最優先なのか。それじゃあ最初からぜんぜん望みが無いじゃないか。それがわかってたら参加しなかったのに。けっきょく、私に勝った相手が2位3位だったよ。ああ疲れた。骨折り損のくたびれもうけである。
カミさんが頭痛を訴えているので夕食のおかずは私が買いに行くことになる。息子が刺身を食いたいというので20時過ぎまで待って行き。半額になったのを大量に買い込んでくる。夕食前に、昨年末にメンタルクリニックを受診して以来初めてアルコールを飲む。今年最初の飲酒ですか。冷蔵庫の中を探したら高級品か安い第3のビールしかなかったので、安いものを飲む。こういうときくらい旨いのを飲めばいいと思うんだけどね。貧乏人根性である。
▲9月9日(日)▼ →
今日は父の納骨である。墓は作らず本山に納めるということで、早起きして京都まで行かねばならない。個人的には家族全員で行きたかったのだが、諸般の事情(息子はキャンプの写真展、娘はかなり待ったり歩いたりすると予想されるため、カミさんは体調不良)で私だけになってしまった。独りで起きて朝食を食い、黒のスーツを着て家を出る。
さすがに休日は空いている。近鉄でも環状線でも余裕で座ることができた。それなのに、新快速はホームに上がった時点で長蛇の列ができている。短い列のところに並んで列車が着いたときには真ん中より前にいたのだが、ぜんぜん座れない。まあ、30分足らずだしな。開かない側のドアの脇に位置を確保し、寄りかかりながらこれを書いているのである。
京都駅で待ち合わせ。妹の配偶者も仕事で来れないそうである。それじゃ、母と兄妹だけですか。まあ、ここに血縁者以外が1人だけで入ると疎外感を感じそうだから、これでよかったんだろう。しかし、父が亡くなって妹が老けたような気がする。そんなに辛かったのかなあ。
タクシーで大谷本廟まで。1000円足らず。車を降りて蓮池の間を上り、建物に入る。すると、納骨届とか参拝カードが必要だとか書いてある。市役所に来たのかと思ってしまった。列の先には受付が1番から10番まで。やっぱりお役所だね。カウンターの向こうには制服姿の女性職員。何をするにも建物を用意したり人を動かしたり、経済がからんでくるので、システム化して合理性を追求するようになるのは仕方ないんだろうな。個人的にはもう少し演出はほしいような気もするが、それが見えてしまうのも逆にツライものがあるからな。
そんなことを考えていると順番が来て受付の前に。受付嬢の斜め前にはパソコンのディスプレイ。メーカーはレノボ。やっぱり大量の信者や遺骨を粗相なく「管理」しようとすると「気持ち」だけじゃだめなのよね。しかし、隣の窓口のお姉様は楚々とした美人であった。やっぱり大阪よりも京都の方が美人が多い気がする。
別の建物に移動して何組かまとめて読経してもらい、また書類を持って納骨堂の窓口に向かう。そこで行き先を指示される。地上が6階で目的地は1階なので、地下5階ということになるのか。そのフロアで平仮名1桁+数字2桁の座標で示される場所なのだが、それは実家で法要を営んでもらった寺に割り当てられたロッカーの番号だった。
しばらく待つと若い僧侶がやってきて朗々とした声で読経し、鍵付きのロッカーに遺骨を納める。その上にユニット式の仏壇があり、そこは墓参りと同等にいつでも来てお参りできるらしい。コンセントに挿せば焼香ができる香炉も装備されている。これで、納骨は完了。父が亡くなってからの一連のセレモニーが一段落したことになるか。
昼過ぎなので昼食を食べることにする。母は京都の短大を出た妹にどこで食べるべきか訊いていたが、けっきょく京都駅の百貨店にあるレストランのフロアで食べることになる。何を食うか誰も決めないので私が中華に決める。
13時を過ぎていたのだが、かなり待たされた。それだけあって、けっこう美味い。何度も書いているが私は食物に関してよっぽどのことがなければ美味いとも不味いとも感じないのだが、ここの料理はほとんどの人が美味いと感じるだろうというレベルに作られていることがわかる。
価格を安くするのも難しいが、サービスを高いレベルで提供するのもまた逆に難しい。「この場所・この値段でこれかい!」と言われないようなものを作り続けなければならないんだからな。サービスを提供して生計を立てている身としては、感じるところの多い食事であった。
そして母が私の家族やカミさんの実家に土産を買って帰ることになる。福引きの抽選券をもらったのだが、母がガラガラを回して当たったのはポケットディッシュ2個。不景気だなあ。駅ビル内ではスガシカオがライヴをしているということで音が流れていてカメラ付き携帯を構えた若いのがいっぱいいたりするが、音響が悪いなあ。
帰りは方向が同じなので、みんなで新快速に乗る。個人的には京都駅近くにビックカメラができたらしいので覗いてみたいという色気もあったのだが、昼食代を母に出してもらったので一人だけ抜けるわけにもいかないしな。
新快速は混んでいたが、何とか補助席に座れた。横にいる母にLinuxザウルスで孫たちの写っている動画を見せながら大阪に向かう。2年ほど前の動画を再生していて、「あっ、この頃は娘はまだちゃんと喋れなかったんだ!」と思っちゃったですよ。今は喋れるのが当たり前だけど。
しかし眠い。一人になって電車に乗り座っていると何度も気を失う。早起きして慣れないところを歩き回っていたせいかそれとも昨日飲んだアルコールのせいで抗鬱剤の副作用が強く出てるのか。いや、それよりもアルコール解禁になったと調子に乗って真っ昼間から生ビールを2杯も飲んだのがイカンのだろうな。
▲9月10日(月)▼
紙パックの緑茶の味はファミマがいちばんマシだということで毎日のように飲んでいると、そろそろツラくなってくる。それでペットボトルで安いものがないかと仕事場の近くで探していた。ここは高層ビルの建ち並ぶビジネス街なので、こういうものを安く売っているところがなかなかない。いちばん近いスーパーは往復20分かかるので、仕事を抜け出してちょっと買いに行くわけにもいかないからな。
すると、菓子屋でサンガリアの2リットルが208円で売っているのを見つけた。これだったら1リットルの紙パックとほとんど単価は変わらない。問題は、いくら紙パックよりペットボトルの茶の方が旨いとはいえ、1日に2リットル飲まねばならないという点である。今は暑いから可能だが、寒くなる前にまた考える必要があるかもしれないな。
「行政機関における個人情報漏洩、2006年度ワーストは社保庁で約半数」というニュースに「なるほど」としか思えない現状はもう笑うしかない。誰かあいつらを何とかしてくれ。
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